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国民は不断の努力をしているゾ。[2016年11月02日(Wed)]

本郷新「鳥の碑」IMG_0083−A.jpg

本郷新「鳥の碑」二子玉川の高島屋SC本館前にて

本郷新(1905〜80)は「氷雪の門」や、あの「わだつみの像」の作者だ。
旧制札幌二中(現在の北海道札幌西高校)に学んだ人。
同じく具象彫刻で活躍した佐藤忠良(1912〜2011)と同窓ということもあり、親交を結んだ。


日本国憲法公布70年

◆明日、11月3日は日本国憲法が公布されて70年の節目の日だ。

朝日新聞の社説は「あす憲法公布70年 未完の目標に歩み続ける」として、元広島市長・秋葉忠利氏が「原爆の日」の平和宣言に憲法99条を引用した話から始めている。

立憲主義の精神をないがしろにしないよう、天皇以下国務大臣、国会議員。裁判官その他の公務員に厳に課した憲法擁護・尊重義務の規定である。
戦争法制(安保法制)のおかげでこの条項の存在にスポットが当たり、私たちはその意義をかみしめることになった。重要な条項だ。

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ

◆ところが、自民党・改憲草案はこれをつぎのように書き換えている。

第百二条 全て国民は、この憲法尊重しなければならない。
2 国会議員、国務大臣、裁判官、その他の公務員は、この憲法を擁護する義務を負う。


第99条を完全にひっくり返して、「国民が尊重しなければならない」と尊重義務を負わせているのだ。
東から昇っていたお天道さまが西から昇ることになりました、と宣言するようなシロモノだ。

自民改憲草案は、前文でこの国を「天皇を戴く国家」と位置づけている。
「草案」に過ぎないと座視できない。

王政復古を理想とするかのような改憲草案を尊重・擁護して、国民主権を否定するばかりか、基本的人権と平和主義、つまり現憲法が掲げる大原則をことごとく破壊する議員らが後を絶たないからだ。
増長・腐敗の極まった荒廃図に見える。

小・中・と繰り返し憲法を学ぶ若い世代にとっては、国会は傍若無人の無法者が跳梁跋扈する異界なのかと訝(いぶか)り、肝をツブしているのではないだろうか?

◆先日のTPP審議をめぐって「強行採決」を口にした山本有二農相など、その典型例だ。
1日には「こないだ冗談を言ったら(閣僚を)首になりそうになった」とまたまた無神経に放言したばかりか、出席していた農業関係者に向けたリップサービスであろう、便益供与を示唆する発言もしたと伝えられる。
とんでもない話だ。

◆一方で、戦前の明治節(明治天皇の誕生日)であった11月3日を、「明治の日」にしようという団体が集会を持ち、署名を自民党の古屋圭司選対委員長に手渡したという。この席で稲田朋美防衛相は「神武天皇の偉業に立ち返り、日本のよき伝統を守りながら改革を進めるのが明治維新の精神だった。その精神を取り戻すべく、心を一つに頑張りたい」と語ったそうだ(11/2朝日新聞朝刊)。
またぞろの復古主義に驚きはしないが、憲法擁護義務を泥靴で蹴飛ばし続ける人物がまだ大臣を務めている事態に呆れるばかりだ。

◆これを筋目正しく批判しないでジャーナリズムを名乗ることは、できない。
せっかく国務大臣らが憲法を擁護し尊重すべきことを確認して書き始めた朝日社説、結びは以下の通りだ。

憲法に指一本触れてはならない、というのではない。だが、長い時間をかけて積みあげた憲法の根本原理を壊そうとする動きに対し、いまを生きる主権者は異を唱え、先人たちの歩みを次代に引き継ぐ務めを負う。
憲法12条には、こうある。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」


◆「憲法に指一本触れてはならない、というのではない。」という留保の一文を入れただけで、書いた人間の度胸のほどが知れてしまう。こういう意見を持つな、というのではない
こういう一文を入れることで舌鋒をナマクラにするな、といいたいのだ。
社説や論説はジャーナリズムとしての覚悟が分かる新聞の顔だ。
たった一文のおかげで、ナマクラなペンの持ち主がシッポを振っている姿が読者に見えてしまうようではいただけない。

そもそもの話、権力を批判する王道を脇道に逸れ、主権者に訓を垂れてどうするのか。

国民は不断の努力をしているゾ。
高江・辺野古・原発災害で避難している人々に憲法は適用されないのか、と歯がみしながら、憲法を何度も読み返して光を私たちに!と希求し、そして生きているゾ。

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