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われわれを見つめる巨きな目[2019年10月22日(Tue)]

◆宮沢賢治を生んだ岩手の人らしく、村上昭夫の詩には星たちを歌った詩が多くある。敬愛の念をこめた「賢治の星」と題する詩もあるほどだ。それらの中から一篇――


星を見ていると  村上昭夫

星を見ていると
人類が最も下等である世界が
ありそうな気がする
この地球上のアミーバのように
其処では人間が厚みのない光のレンズでのぞかれているだろう
さまざまの罪悪が色彩別にされて
塵ひとつない透明な壁に
標本のように刺されているだろう
つまみ出されたみにくい欲望の数々が
暑さも寒さもない炎の輪のなかで
美しく結晶を始めているだろう
星を見ていると
まるで神経の感じられない
ひとつの巨大な目に
もうずっと以前から
のぞかれているような気がする


*現代詩文庫『村上昭夫詩集』(思潮社、1999年)より


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