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がらんどうの世界の響き[2019年09月11日(Wed)]

◆夜、久しぶりの防犯パトロールで山道に入って見て予想以上に倒木が多いことを知った。
車は通行止めになっている。
倒れた樹が電線を切断し防犯灯が消えてしまっている箇所もある。
路傍の大木が倒れ、根のあった部分が大きく陥没しているところもあった。

参加した地元の方たちも、家屋、物置、車両、ビニールハウスなど被害のあった人が多かった。屋根屋さんてんてこ舞いらしい。

◆散歩道のコブシは依然へし折れたままだ(下の写真は9日朝)。

DSCN1659-A.jpg

昨日、落ちた実を集め、枝に付いていたものも摘んで根元にまとめて置いといたら、わずか一日で外皮がはじけ、鮮やかなオレンジの実が姿を現していた。

DSCN1686-A.jpg

*******

空の菜園 Ciaccona    川中子義勝

あけがたに
夜来の嵐は彼方へ遠のいたが
世界はなおも
おおきな風箱を揺するように
がらんどうの響きで鳴っている

聞こえるか ひとよ
すでに憔悴しきった夜の歩みにも
木々や街並みのかたちへ
さらに深く眠りこむものの鼓動にも
かすかな呻きが伴うのが

夜がひそかに護りつつ
ついに癒せなかった傷口を
日射しが無造作に
乾いた展望へひらいてゆくとき
隠れもなく暴かれてゆくものたちの
あれは 声なき訴えの吐息

空のかたすみに ひとよ
かろうじて保たれた
ちいさな菜園を整えよう
そうして折れた枝々や
散った草花をいとおしむように
今朝の食卓を整えてゆこう

やがて目覚めくる子供らのために
器をならべるように
ひとよ 歌おうとして
まだ声とはならないことば
子供らのように伸び上がろうとする
響きを わたしは整える

ことばはやがて羽ばたきを得て
いさんで高みへ舞い上がる
そのひとつひとつとともに身を伸ばし
はるかな空の菜園から
喘ぐものたちに挨拶をかえす

時代の嘆きのなかから
世界の荒れはてた眺望へ
ものたちのひとつひとつが
さまざまな夢の色彩となって
朝の毛細血管を昇りゆくために


川中子義勝(かわなかご よしかつ)『ときの薫りに』(土曜美術社出版販売、2002年)


◆自然の暴威は、人の力で防ぎ得ないにしても、災禍を最少にとどめるのは人の手によって可能なことだ。
きのう今日と、チェーンソーの音が聞こえていて、倒れた木を片付ける様子が伝わって来た。交通の妨げにならぬようそれぞれに奮迅努力しつつ、ニュースが伝える千葉県民の苦闘を我が事のように案じてもいるのだった。

それに引き換え、災害対応を放置して閣僚人選にうつつをぬかす政府の無定見とTVの狂躁。

あるものは我々にのしかかるように、あるいは斜めに、はたまた横倒しの姿で道や林に倒れた木々の姿に、政治とメディアの荒廃が重なって見えてしかたがない。


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