ヤブカラシの上にベニカミキリムシ(紅髪切虫)。
夕焼けを眺めすぎたかのような全身の赤味が印象的だ。
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夕焼け 工藤直子
あしたは かならず
晴れるに ちがいないなあ
あしたも わたしは
たしかに生きるだろうなあ
あしたこそ
なにかをみるかなあ
きっと そうであり
そうに ちがいなく
そうと思いたい
……………
そんなふうに眺められる
夕焼けが あった工藤直子『てつがくのライオン』(理論社、1982年)所収
水内喜久雄・編著『一編の詩がぼくにくれたやさしい時間』(PHPエディターズ・グループ、2008年)によった。