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渋谷・人魚姫→吉井勇→湘南の海へ[2019年06月24日(Mon)]

DSCN1069佐藤忠良「マーメイド」渋谷西武A館-2.jpg

◆過日、渋谷・西武デパートA館前で、佐藤忠良による「人魚姫・マーメイド」の彫刻とようやく対面した。
今年始めにB館前で遭遇した同じく忠良の「牧羊神・パン」と対をなす作品である。
そちらは国木田独歩をしのぶ文学碑であったが、こちらも與謝野晶子・鉄幹の『明星』を記念する文学碑である。

これにも伊藤整の文章が台座に刻まれていた。

明治三四年 詩人與謝野鉄幹は妻晶子とともに新居をこの地の西南に営み雑誌明星を刊行した
のちその雑誌から石川啄木 北原白秋 高村光太郎 吉井勇などが出た
        伊藤整


DSCN1073.JPG

ぶじ対面できたのは良いとして、駅に向かうのにまたまた迷ってしまった。
いつ来ても渋谷は迷路のようだ。

◆碑文の末尾に名を刻まれた歌人吉井勇、その処女歌集『酒ほがひ』(明治43年刊)の連作〈夏のおもひで〉は、湘南の川・海・空を舞台に、ひと夏の恋をみずみずしく歌う。


夏は来ぬ相模の海の南風(なんぷう)にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ

君がため瀟湘湖南の少女(をとめ)らはわれと遊ばずなりにけるかな

滑川(なめりがは)いくたび君の手を取りて夜半(やはん)の水を渡りけるとぞ

鎌倉のうら山づたひ君とゆく山百合の花月草の花

君見ゆる貝細工屋の招牌(かんばん)をすこしうごかし海の風吹く

伊豆も見ゆ伊豆の山火も稀に見ゆ伊豆はも恋し吾妹子(わぎもこ)のごと

滑川越すとき君は天の川白しと云ひて仰ぎ見しかな



*滑川は鎌倉市内を流れ相模灘に注ぐ川。
*第5首の貝細工は今もかわらぬ江ノ島の土産である。
★中公文庫『吉井勇全歌集』(2016年)によった。


◆◇◆

★関連記事:【渋谷→独歩→ツルゲーネフ「あいびき」の少女】(2019年1月25日)
http://blog.canpan.info/poepoesongs/daily/201901/25




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