CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 誰が敵を必要としているのか | Main | 渋谷・人魚姫→吉井勇→湘南の海へ »
<< 2019年07月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
日別アーカイブ
〈せめては、あらゆる非道に、目を光らせ…〉[2019年06月23日(Sun)]

DSCN1134.JPG
イヌタデ

*******

◆6月23日のTBSサンデー・モーニングの「風をよむ」のテーマは〈不都合な事実〉
現政権の隠蔽・改竄体質に迫っていた。
最初に挙げた実例は、先週12日(水)の、金融庁および厚労省の担当者を招いて行われた、野党合同ヒアリングでの発言だった。

厚労省・伊澤知法年金課長「最近、われわれ『非正規』という風に言うな、と大臣からも言われている。要するに、“フルタイムで働いていらっしゃらないような方々”……」

「いらっしゃらない」などと、敬語をこうした文脈で使うせいもあって、体じゅうに発疹ができそうな発言だった。「病膏肓に入る(やまい こうこうに いる)」=なすすべなし、という感じ。

★2019/6/23 風をよむ「不都合な真実」
https://note.mu/tbsnews_sunday/n/n5bcf787f0d6e


******

◆日本人が日本語によって、世界に向けてどんな寄与ができるか、木島始が書いている。木島は英訳による日本の近現代詩の発信も続けて来た詩人。その苦い経験に立った発言、口当たり良くはない。
だいぶ前のエッセイゆえ、現今の政治のことばに当てはめようとすると生ぬるいだろうけれど、経済上も縮みつつある国、という認識に立つなら、成しうる国際貢献について示唆するところ多い。


いま転回点にきて   木島始

有史いらい(と大きく書きだそうとしてみるものの知識がそんなにあるわけではない)、わたしたちの島の人間が、外に向かって、言葉で聞き耳を立てさせたことは、まずないのではあるまいか(近年にいたるまで、日本語は通じないものと決まっていたんだから)。商談がうまいわけでもあるまい。売ろうとする商品、それも発明したというよりは、加工改良した実物が、じっさいのところものを言ってきたのだろう。
世界中に日本製商品を溢れさせるという奇蹟に近いことをやってのけたのだから、精神的にもかなりの役割を果たせるのではないかと、えらく期待する向きもある。たしかにひとつの転回点にさしかかっているようで、さまざまな反省をせまられているのは、まちがいあるまい。
だが、どんな役割をどんな言葉で?
祖先崇拝と自然信仰の生きつづける原始神道が、まだ命脈を保っていると、考えざるをえず、これからだってずるずる続きそうで、そんなまま世界への役割をみずから買って出る?
かつてわたしは、〈やまとことば舌先三寸海に消え〉と自嘲の句をものしたことがある。
そうだ、過去のたったひとつの言語文化での例外は、haikuだ。だいたいどこの国へいっても、たぶんhaikuは知られている。いや、作られてさえいる。C・O・Dその他の辞書で〈日本の詩の模倣〉とあけすけに書いている。李御寧氏のいうように、〈縮み志向〉は、極限まで進む。そして、たぶんhaikuだけが、これまでのところ、言語文化での普通名詞化するほどの外の世界への寄与だったのだろう。
この切りつめ切りつめをする言語習練が、軍事大国化する道をくいとめえないことは明らかだ。
せめては、あらゆる非道に、目を光らせうるようになる?


*下線部、原文は傍点。
色字強調は引用者。
日本現代詩文庫『[新]木島始詩集』(土曜美術社出版販売、2000年)より


この記事のURL
http://blog.canpan.info/poepoesongs/archive/1268
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント
検索
検索語句
最新コメント
根来珠青
銃剣道 歴史に目をふさぐおぞましさ (03/29) 当ブログ管理人
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/26) 3億円で買える銃と弾
ジャーナリスト・安田純平さん解放との報【追記】 (10/25) マキシミリアナ・マリア・コルベ
コルベ神父のこと その2 (06/23)
若き音楽家リュカ・ドウバルグ (06/09)
タグクラウド
プロフィール

岡本清弘さんの画像
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/poepoesongs/index2_0.xml