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つねに眼ざめし如くあれ[2019年06月14日(Fri)]

DSCN0135.JPG
サボテンの花。優に2mを越す背丈だった。

*******

◆画家・中川一政(1893-1991)に多くの詩作があるのを知った。
たまたま古書店で目にした『中川一政全文集』(第一巻)の装丁が素晴らしく、布装のあたたかな感じも最近の造本にはない懐かしみを覚えた。

ひもといてみると、大正10(1921)年、20代後半で詩集『見なれざる人』を出しているのだった。

その中から祈りの詩を一篇――


となりに住んでいる貧しき友に  中川一政

友よ、なんぢに糧ありや
なんぢの健康は如何ぞや
なんぢ病む勿れ
なんぢの妻病む勿れ
高くつよくのぼりゆけ
堕つる勿れ
慣るる勿れ
つねに朝(あした)の日ををろがみ
つねに眼ざめし如くあれ


*『中川一政全文集 第一巻』(中央公論社、1987年)より

◆「病」も「糧」も、ここでは具体的な「病気」と「食糧」であって、決して比喩や象徴なのではない。
「病」に倒れぬ「糧」を得ること=「生きること」はあくまでも具体的・実際的である。
だが、それは現実的であれ、ということではない。
単に動物として生きる以上のものを目指して「高くつよくのぼりゆけ」と友のために祈る。
そのことで己自身をも鼓舞しているのだ。

◆そのような他者への思いの向け方・人間としての関わり方は、たいせつなだけでなく、今一番忘れられていることかも知れない。


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