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「DAYS JAPAN」最終号届く[2019年03月23日(Sat)]

「DAYS JAPAN」の最終号が届いた。2004年3月の創刊号以来、通巻で183号を数える。
購読15年に及んだ。

昨年休刊を公表した直後に、同誌を立ち上げ長く編集長であった広河驤氏の性暴力問題が報道され、これに対するデイズジャパン社の対応も混乱を呈して2月予定の最終号発行も一ト月延期するなど、曲折があった。
有終の美を飾ることができなかったのは無念である。

DAYSJAPAN_0011.jpg
 [表紙:東京上空。Sama Salek/EyeEm via Getty Images]

◆最終号は〈「広河驤齔ォ暴力報道」を受けて―検証報告〉
および〈性暴力を考える〉の二部構成。
検証委員会としての報告は時間的な制約もあって中間報告に留まり、「最終報告」は発表方法を含めて今後の課題としている。

一つ前の今年2月号表紙は次のような異例のものであった。

DAYSJAPAN_0012.jpg

市の図書館に行ったおりにいつも配架されている棚を見たら、2月号の上に他の本がかぶせられて、表紙が見えない状態だった。
人目にさらされることに居たたまれぬ愛読者がしたことであったろう。

◆いずれにせよ創刊以来、フォト・ジャーナリズムとして世界の現状に我々の目を開かせて来たメディアが消える。
表紙に毎号付された「一枚の写真が国家を動かすこともある」、「人々の意思が戦争を止める日が必ず来る」のコピーは、ジャーナリストたちの使命感と自負をこめた言葉である以上に、読者の希求するものの表現であった。

◆記憶に残る表紙をいくつか載せて置く。

DaysJapan_0002.jpg
2004年4月号。創刊号である。衝撃であった。
(表紙:Photo by NABIL/AP/WWP)


DAYSJAPAN_0013.jpg
2005年2月号。(表紙:Arko DATTA/REUOTERS。親類が津波で犠牲になり、砂浜で泣き崩れる女性。カッダロール・インド)
*日本政府に難民認定を申請していたクルド人家族が掲載された号。


DaysJapan_0005.jpg
2007年5月号。表紙はRenee C. BYERの「母の旅 小児ガンの子とともに」(2005.6.21、米・サクラメント)。車椅子の息子デレック・マッドセンとその母シンディ・フレンチ。


DAYSJAPAN_0009.jpg
表紙:Photo by Kazuya ITO 菜の花畑で遊ぶ少女たち。
アフガニスタン東部ジャララバードで拉致され、遺体で発見された伊藤和也さん(ペシャワール会)が撮影した一枚。撮る人間の愛情が立ち昇ってくる写真だ。
「DAYS JAPAN」は緊急特集を組んだ。


◆志あるフォト・ジャーナリストたちも、読者に作品を届ける場を失っては翼をもがれた鳥に等しく、読者にとっては鉛のアイ・マスクで視界を遮られたも同然である。
フォト・ジャーナリズムの松明を再び高く掲げる者は現れないものか。

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