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ペルーちゃんぷるー
日系ペルー人と私のちゃんぷるな毎日を書いています。
沖縄のこと、ペルーのこと。不定期更新です。

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PAVO!PAVO![2006年12月03日(日)]

日曜日だけど、ダンナは仕事へ。久しぶりに一人の日曜日これで、仕事さえなければ・・・昼からお仕事仲間がやってきて、おうちでちゃっちゃと仕事を片付けた。残りは徹夜かな。

仕事の合間にフレンチトーストなどを作り、パクパク食べながらおしゃべりをする。今のところ年末進行のため、ダンドリよくやらないとまずいのだけれど、今週からすでにはじまる忘年会。楽しくもあり辛くもあり。人様のお酒というのは、どうも気を使う。気兼ねなく友だち同士で飲めるほうが楽しいのだけれど、そうもいかない。

家のペルー人と一緒になってからは、正月料理らしいものは作らなくなった。せいぜいお餅を食べるくらい。そのかわり、12月になるとパネトーネをたんまりと買う。最初に過ごしたクリスマス、彼が大きなパネトーネを抱えて帰ってきたときは、とても驚いた。

これと、ホットチョコレートを食べるのがペルー風のクリスマス。あとはPAVO・・七面鳥ですね。

アメリカに行ったときは、よくターキーのサンドイッチを食べていたが、私はどうもこのどーんと丸ごと七面鳥がでてくるのは、苦手だった。

ところが、あるときご招待していただいたお宅で食べると、びっくりするくらい美味しかった。うちのオーブンは、小さいので、上手に焼けないなと思っていたら、小ぶりのPAVOを見つけた。

私が好きなタイプは、PAVOに塩コショウとローズマリーをすり込んで焼き、PAVOの首や内臓は別に細かくして、セロリ、たまねぎ、にんじん、ジャガイモ、グリンピースと煮ておくもの。PAVOのおなかの中には、なにも入れない。

付け合せは、冷たくしたリンゴのプリザード、サワークリーム、クランベリーソース、かぼちゃのロースト。なにがすばらしいかというと、焼き加減さえ気をつければ、PAVOは、ただオーブンに入れておくだけでおいしいのだ。

さらにお楽しみが、食べた後の骨。これでスープを作る。このスープに、ありあわせの野菜を入れて、といた小麦を流しいれ、タンブリン(スイトン)にしても美味しいし、うどんを入れてもいい。鳥のスープなんか、もう食べたくないくらいおいしいのだ。

デザートには、マシュマロとフルーツのサラダともちろん、パネトーネ。うちの近所にある輸入食品のお店は、なぜかミニサイズのパネトーネを売っている。そんなのじゃ足りない我が家。ペルーの伝統的なクリスマス料理が、ほかにどんなものがあるのかわからないのだが、毎年ちょっとずつ挑戦してみたい。今年もパネトーネを買い込んで、親戚周りをする予定。なんか、まるでお互いのパネトーネを交換するみたいなんだけれど、一年に一度くらいしか、親戚達と会うことがないので、彼は楽しみにしている。

私達もぐずぐずしていないで、クリスマスの贈り物を用意しておかないと、ペルーに届かなくなってしまうだが・・・来年こそは、このグズラ癖を直したいと心から決心するのだ。

オーバーステイとの恋愛[2006年06月25日(日)]
最近ペルー人と恋愛をしているという女性から相談を受けた。
相手の滞在資格がすでに期限が切れた状態だったために、彼と結婚をしようかと思っているというのだ。
いわゆる「オーバーステイ・不法滞在」の彼が、いきなり逮捕されてしまいはしないかと心配をしていた。

いろいろな意見があるとは思うが、私自身の見解としては、不法滞在というのは、法的に認められてはいないということだ。しかし、不法滞在者と恋愛や結婚をすることは、法を犯していることにならない。
しかし、私は彼女の言葉に少し違和感を覚えてしまった。
それは、彼女が、
「昔は貧乏だった人たちがたくさんペルーに行ったでしょ、日本から。だから今度は逆に日本に出稼ぎにきただけなのに、ビザを出さないのはひどいよね」
と話したからだった。

それは違うと思う。

確かにアメリカにビザなしのまま、上陸したという日本人も当時いたという記録を読んだこともあるが、ハワイ、北米、南米に関する日本人の移民は、国の事業の一つだった。
現在おきている、滞在資格のない外国人労働者の問題とはまったく違う話しだ。
だから、こちらはよく、あちらが悪いという論理ではなくて、成り立ちが違うのだから、起きる問題が違うということだ。

私は彼女にわかる範囲で、移民の歴史を説明したのだけれど、結果的に彼女の心を閉ざしてしまったことになった。

「ペルーでは、日本人を受け入れたのだから、日本もペルー人労働者をもっと受け入れるべきだ」と彼女は言うが、それもやはり違うと思う。
100年前以上の人権意識や、経済システムと現在のものは、違ってはいるので、同じようにはいかないが、その国に根付いていくというのは、並大抵の苦難ではない。そういう先住の苦労が少しずつ形になって今にいたっていることもある。
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まぶや〜というペルー人[2006年06月20日(火)]
ある日のこと、二人でNHKでやっている民俗音楽の番組をみていた。それはペルーの偉大なる歌手スサーナ・バカが、ペルーにおけるアフリカ奴隷の歴史を辿るドキュメンタリーだ。
内容は、衝撃的であり、ペルー人も知らない歴史を描いていていた。感動的な内容で、スサーナの生い立ちも絡め、アフリカの音楽がペルーに与えた影響を知ることができるものだった。

突然だけど、家のペルー人にこう聞いてみた。

「あなたのルーツは日本(沖縄)だけど、こういったペルーの歴史、日本の歴史、またはそれぞれの文化の中で、なにが一番あなたのアイデンティティを刺激するの?」


彼の答えはこうだった。
「年齢によって変わってきているから、一つには決められない」

ペルーにいた頃、特に若いときは日本の物といえば、電化製品以外なにも興味がなかったし、むしろ好きではないと思っていたという。親への反発もあって、「日本的なもの」に対する拒否の気持ちが強かったらしい。

ところが、ある時期にきて、急に自分のルーツである「沖縄」に強いこだわりがでて、それに付随した形で日本への思いにも変化があったそうだ。
彼と話していると、日本の歴史についてよく知っている。日本史をちゃんとやっていない私よりも結構知っていたりすることもある。
おもしろいと思うのは、彼と話していると日本の歴史の視点が微妙に違うのだ。

私のはあくまで日本からみている日本史。
彼のは、世界史の中の一つの日本史だ。

あるときこんなことを彼が言った。
「日本にいると外人、ペルーにいるときも外人」

海外にいるとみんなプチナショナリストになる傾向があるが、その例にもれず彼もすごい。
インカの歴史をみて涙し、サッカーでの活躍には、血管がきれそうなくらいに応援し、もうペルー万歳という感じ。

再度日本に来た2001年に、仕事で初めて沖縄に行ってウチナンチューの世界大会に参加した彼。
海外にいる沖縄出身者が集まるこの大会は、世界中の海人のお祭りだ。
その沖縄の地で、彼はエイサーを聞き、言葉にできない感動があったという。

彼の中での沖縄は、おじいちゃん、おばあちゃんとの思い出に繋がる。
日常の中で、日本語を使うことはないが、彼の口から突然うちなぐちがでることがある。

*あきじゃびよ〜
とか、
*う〜まくー
などは、よく言っている。
また、なにかあると、「まぶや、まぶや」とつぶやいている。

どれも、子供のころからおば、おじが使っていた言葉らしい。だから、耳で覚えている。
そういった、小さなジグソウパズルのピースみたいなのが、たくさん思い出のなかにあり、沖縄の地で一気に一つへと繋がっていったみたいだった。

ところで、質問の答え。

自分の中で日本人であるという意識はまったくないので、うちなんちゅペルー人、もしくは地球人として自分を見ているそうだ。
自分の成り立ちの中で沖縄はDNAレベルでの意識。
ペルーの文化は、自分を形成しているもの。
それが彼の答えだった。

私事になるが、私の母親も海外で生まれ育ち24歳になるときまで、日本にきたことがなかった。
なので、日本は親から聞かされる夢のような国であり、日本のものがすべてすばらしいと教えられてきたそうだ。
しかし、実際に日本にきて、この地で暮らすようになってからは、生まれた国に帰りたいと何度も思ったと生前話していた。

日本人ではあるのだが、考え方、行動自分のアイデンティティにかかるところで日本にいることで遭遇する違和感がぬぐえないでいた。

母にとって我が母国は、生まれ育った国だった。日本は自分が日本人であると自覚させてくれるところ。その気持ちの使いわけは、わかるようでわからないかもしれない。

国際結婚組みも増えているが、日本で生活している外国人の家族もたくさんいる。日本で生まれた外国人の子供達がたくさんいる。
移民制度のない日本では、〜系日本人という言い方は適当ではないかもしれないが、こういった形で、母国として思えるのは日本だという外国人が今後減ることはないと思う。

彼らが日本社会の中で、どんな活躍をしていくのか。
私個人の意見としては、外国人との共生は日本社会のために必要なことだと考えており、異文化との交流は日本の伝統的な文化の継承のためにも貢献していくと思う。
また、異文化とのコラボレーションによって生まれる社会の再生にも、デメリットよりもメリットとまっとうさを感じている。
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