福祉の仕事について40年になるが、いつも思い悩まされるのが男女関係や性のことです。別に障がい者だからと言うわけではないのですが、いつも上手く行かないことが多いのでいつも思い悩みます。
入所更生施設に勤務した頃、利用者同士が関係を結び、妊娠、中絶と言うことがありました。20代前半の私は戸惑うばかりでしたが、施設の看護婦さん、両親と一緒に産婦人科に行った事を今でも忘れません。不憫というか、為すすべもなかった記憶があります。
成人期の人達の関わりが主でしたので、どうしても性や男女関係の出来事はいつもありました。人として本来的には平等であるはずですが、障がいがあるがゆえに男女関係や性は自己完結できないことが殆どで、その出来事があるたびに対応に奔走していました。でもどこか違うと今でも違和感を持っています。
好きになること、性の交渉をもつこと、愛情をもつこと、相手を愛しいと思うこと、尽くしたいと思う気持ち、してほしいと思うこと、がまんすること、耐えること、まわりに気を配ることなどをうまく調整していかないと好きから愛すること、そして結婚には結びつかないと思います。結婚ではなく、好きと言う関係を続けていくこともなかなか難しいとも思います。
ブドウの剪定が始まりました。