公益財団法人ヤマト福祉財団 熊田農福連携実践塾 ぶどう実践塾に参加してくださった方より次のようなメールを頂きまいsた。
特定非営利活動法人ピアファーム
理事長 林博文様
お世話になっております。ぶどう塾にオブザーバーとして参加させていただいた、福島県伊達市の工房ひろせの林真です。今回のぶどう塾では、林先生を初めピアファームさんのスタッフの方々に、体験指導を通し作業の仕方を教えていただき、ありがとうございました。
1日目の夕食時、林先生がおっしゃった言葉で、利用者さんの「働かない自由」というワードに大変、驚きました。私は事業所の職員として、利用者さんにどちらかというと、たくさん働いて工賃を稼いで頂きたいという気持ちで日々の業務に当たっておりましたが、林先生のお言葉をお聞きした後、果たして私は利用者さんの本来の姿を見て知って関わりを持っているのだろうかと改めて考えました。これからもしっかりと学び、工賃向上を目指します。
今後ともご指導宜しくお願い致します。
このことについて柿のようなメールを送りました。
社会福祉法人ひろせ福祉会
就労継続支援B型 工房ひろせ
サービス管理責任者 林真 様
ありがとうございます。「働かない自由」と言いましたがその意味は次のようなことです。@就労継続支援事業であっても強制的に働かせることはしない。A働く状態を自ら作り出すことを応援する。B一日3分、5分で自分の意志で働くことを尊重するです。障がいのある方が働きたいとの願いがあってもうまくそれを表現できないこともあります。
「まじめに働くことが大切である」と誰もが思っていますが、今はそれができないことが多々あります。人は変わります。必ず伸びていきます。しかし差はあっても別はないのです。あまり働かないということでも尊重し差別をしないことを大切にしています。
工賃向上は働かない障がい者を働かせることで達成できることではないと思います。工賃向上する事業の仕組み、あり方をつくることが大切で、野菜よりも果樹は高い収益が望めますので、その仕組みに就労支援事業を入れていくことでピアファームの事業を組みました。
就労支援事業導入で障がい者の日中活動支援として「何かをしてもらう」ことで内職的な作業を入れて、まじめにできない人は働けていないと評価しているのではないでしょうか。私はスタッフと共に取組、お互いを補いあうことも大切と思っています。仕事ができる人、できない人も一緒にお互いを補い合っていくことが出来るのが農業ではないかと感じています。良いものつくり、よい付加価値をつけることで工賃も向上します。
私の思いは長崎県の近藤原理さんたちがやっていた「なずな寮」や初期の田村一二さんたちの茗荷村のイメージがあります。今は色々な就労支援事業がありますが、そうした取り組みを大切にしています。