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2019年08月23日

〜「様子をみましょう」の落とし穴〜

発達障害かもしれない?
病院に行き、検査するけど、
診断が付くほどではなく、
医師に「様子みましょう」
そう言われて・・・。


診断が付くほどではないから、大丈夫と思う。
何もしなくていいと考える。
それは、大間違いです。


診断名を付けるには、「診断基準」に、
基準を充していないと、付けられません。

発達障害という診断名はありません。
「自閉症スペクトラム(障害)」
「ADHD」「LD」この総称が発達障害なのです。

それ以外でも、脳の発達の偏りで起こる、
「協調性運動障害」、
こだわりのない自閉症「コミュニケーション障害」、
以前使われていた「広汎性発達障害」など。
それぞれに、診断基準があります。
子どものうちは、成長期、発達期である為、
診断を確定するのが、難しいことも多いのです。

ですから
「診断名を確定するのは、もう少し様子をみましょう」
と医師が言う事は多いのです。

落とし穴だと、私は思います。

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病院に行くというのは、
それなりに、困っているからです。

困っているのは、誰か。
一番困っているのは、子ども本人です。

診断名が付かなくても、
親は、困っている子どものことを、
理解し、適切な支援をすることが必要です。

なぜなら、幼児期の頃からの理解や支援が、
遅れたり、不足したりして、
子どもに過度なストレスがかかりつづけ、
二次的問題を起こしている子が多いのです。

過度な不安。過度な緊張。
意欲が極端に低下する抑うつ症状。
不安が高じて強迫性障害。
頭痛や腹痛の身体症状。
いじめ。不登校。ひきこもり。チック。PTSD。など。
問題の定着や悪化を防ぐため、早い段階での対応が必要なのです。


もしかして、発達障害?と思ったら、
すぐに、発達障害児の子育てに準じた関わり方をしてほしいです。
専門家に相談したり、正しい情報を得てください。
(ネット情報、本にも、偏っている、間違っている情報があります。
色々な情報をたくさん見ることを勧めます。)
このブログに載せた記事も、一つの参考にしてくれると嬉しいです。


グレーでも、子どもに発達障害と伝えなくても、
親が勉強し、適切にサポートすることはできます。


子どものためにも、
様子を見るという
「放置(理解も支援もしない)」は、
しないでほしいです。


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posted by 佐藤 at 03:45 | TrackBack(0) | 発達障害関係
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