定型発達の人なら、「スゴイです、そうおもいませんか?」という意味だとわかりますが、
自閉症の人は、「すごくない」言葉通り「スゴくはない!」ととらえたり、尋ねた相手が「そうだね」と返事をしたら、どっちの意味で返事をしたんだろう?と、考えてしまいます。
周りに、自閉症の傾向の児者がいたら、「美味しくない?」ではなく「美味しいね!」
「これ、いらなくねぇ?」ではなく「いる」「いらない」はっきり、伝えましょう。
幼児期の子にも、同じです。はっきり伝えるといいですよ。
発達障害のある子や、小さい子の場合、
比喩表現が通じないこともあります。
〜支援学級のK先生と児童の会話〜
1年間頑張ったご褒美だと、ケーキを用意してくれた先生
先生「このケーキは、美味しいぞ。すごく美味しいから、ほっぺた落ちるからな!」
児童「先生、美味しいと、ほっぺた落ちるの?」
先生「そうだよ」
児童は、片方の手をほっぺたに当てたまま、ゆっくりとフォークでケーキを食べていました。
食べ終わった児童は、真剣な顔で「先生、ほっぺた落ちなかったよ!」
先生「そうか、落ちなかったか」とだけ。
・・・少し離れた後ろの方で見ていた私は、
「えっ、そこで終わり?ほっぺた落ちると思うほどという比喩表現だよと教えるチャンスなのに」と思いました・・・
案の定、帰り道、前を歩くその児童と母親の会話に、
児童「今日ね、先生から教えてもらったんだ。すんご〜く美味しいもの食べたら、ほっぺた落ちるんだって。僕、まだ、ほっぺた落ちたことない。」
母親「当たり前でしょ!」
児童「・・・?」
〜発達障害のある子は、比喩表現が苦手です。言葉通りに受取ります〜
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posted by 佐藤 at 04:03
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