戦時下の新聞全綴り寄贈を受ける [2011年12月07日(Wed)]
この度、太平洋戦争勃発の日・昭和16年12月8日から綴られ始め、昭和23年3月1日までの新聞ー全10分冊ーが「ピースあいち」に寄贈されました。
この新聞の寄贈式が、12月6日(火)の午後「ピースあいち」3F展示室前にて行われ、中日新聞や名古屋テレビなどが取材・収録にきました。 この戦時下の新聞の全綴りの寄贈者は、名古屋市港区にお住いの楠橋資弘氏、この新聞を綴られた方は、祖父の楠橋最火(くすはし ひとひ)さん。この寄贈の橋渡しは、資弘さんの恩師・成田健之介先生(南山大学)です。 この新聞綴りの前半は、大阪毎日新聞(名古屋支店)、昭和20年4月1日からは中部日本新聞(現中日新聞)発行の新聞が綴られ、きちんと製本されています。<最火さんは製本業を営んでいた> そして、この綴りの冒頭に、楠橋最火さんが毛筆で、「米、英ニ宣戦布告ス」、「子供ノ為ニ保存ス」 と書かれています。最火さんの思いが伝わってきます。 <写真参照> 成田先生は、「開戦時の号外も含まれ、戦時中の状況や大本営発表に基づいた新聞の姿勢、戦後の民主化から憲法制定の過程が手に取るように読み取れる。・・・戦時中から戦後への時代の移り変わりが伝わってくる。・・・貴重な資料である。」と語られていました。 |