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16. ねずみも戦争に利用された [2011年05月30日(Mon)]

■常設展示から
ねずみも戦争に利用された
野田隆稔
ピースあいち・メールマガジン[第16号]2011/3/25



 1、2階のピースあいちの展示はレベルが高い。立命館の平和ミュージアムと比較しても遜色はない。惜しむらくは展示スペースが狭いので、説明パネルの字が小さいことと、小学生には難しい漢字が使われていることであるが、現状では仕方がないかなと思う。
 3階の「象列車がやってきた」の準常設展示は小学生用で、悲しいけど、明るく楽しい展示でもある。2010年から、象列車だけでなく、「戦争と動物たち」が付け加えられて、戦争になれば愛するペットも戦争に巻き込まれることが示され、小中学生には戦争の実態がわかって評判がいい。

 最近ではテレビで、「さようならアルマ――犬が戦争に行った」が放映され、動物と戦争の関わりが報じられるようになった。
 動物と戦争の展示の中で、「ねずみ」が戦争に使われたことが展示されていないのが残念である。子どもたちに「ねずみも戦争に利用されたのだよ。何に利用されたのかな?」と聞くと、「食料」という答えも返ってくる。今やねずみを知らない子どもたちが増えたのかと驚く。「実験用に使われた」と正解を言う子どももいる。「どんな実験かな?」、「医学の実験」という答えが返ってくる。そんなやり取りをする中で、細菌爆弾のことを話し、ねずみはペスト菌培養のために使用され、ペスト菌の爆弾をつくったのだよというと、びっくりする。
 しかし、そのねずみが日本で人口飼育され満州の731部隊に持ち込まれた話はしなかった。15年から20年前のことだが、高文研が発行した本の中に、埼玉の高校生がねずみ飼育農家のことを調べ、学校祭に発表したことが載っていた。残念ながら、本の名も忘れてしまった。動物と戦争の展示を見て、忘れていた記憶を思い起こしインターネットで調べ、来館した子どもたちに話している。
 本の題名は「幻ではなかった本土決戦」(高文研)と、「高校生が追うねずみ村と731部隊」(教育資料出版会)である。
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