CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

«10. 「原爆ドーム」鉄製模型 | Main | 12. ジョー・オダネル氏の思い出»
11. 「生きて虜囚の辱を受けず」 [2011年05月30日(Mon)]

■常設展示から
「生きて虜囚の辱を受けず」
後藤茂昭
ピースあいち・メールマガジン[第11号]2010/10/25



 これは、1941年1月8日、陸軍大臣東条英機が示達した訓令「戦陣訓」の中の一節である。
 2階展示室の右側の「15年戦争」の展示パネルの半ばを越えたあたりの展示台に「戦陣訓」と書かれた小冊子があり、その隣に「生きて虜囚(捕虜)の辱(はずかしめ)を受けず」の部分が開いてある。
 この一節が多くの玉砕、自決を生んだ。これは、軍人向けの訓令であるが、それにとどまらず、軍属そして沖縄戦に見られるように民間人にまで大きな影響を与えた。捕虜になった人の家族は非国民として非難され、それが兵士を玉砕死から逃げられなくした。さらに、相手国捕虜に対する扱いにも反映し、戦後のBC級裁判で「捕虜虐待罪」で処刑者を出した原因にもなっている。
 刀折れ矢尽きてなお、玉砕を強いられた兵士の心境は想像を絶する。愛する妻や子や親や恋人に思いを馳せながら散った英霊は靖国神社に祀られている。そして、それを強いた東条英機もまた靖国神社に祀られている。
コメントする
コメント