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4. 名古屋城炎上 [2011年05月30日(Mon)]

■常設展示から
名古屋城炎上
阿部 孝子
ピースあいち・メールマガジン[第4号]2010/3/25



 「ピースあいち」の二階に入った正面に「名古屋城炎上」の大きな写真が掲げてある。1945年5月14日、名古屋城は空襲により焼失した。1973年に当時新聞記者だった私はその瞬間を取材したことがある。現在はホテルになっているが、戦争は堀を隔てて城を一望できる病院がありそこに勤務していた女性看護士Aさんが生々しく思い出を語ってくれた。
 その日、名古屋快晴。その病院は陸軍病院ではなかったが、Aさんたちは忙殺されていた。空襲警報発令。焼夷弾が雨のように降ってきた。「患者さんを避難させなければ・・・」。必死だった。すさまじい黒煙と烈風。「お城が燃えている!」。炎に包まれた城はやがてガクッと堀に崩れ落ちた。「ああ、落城だ!」。
 みんな手を合わせて拝んだ。Aさんが堀端にへたり込んだ自分に気がついたのは、ずっと後だった。黒煙が空一面を覆ったため、日中の空襲にも関わらず、夜と錯覚していた人もいたという。
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