今日もなお、世界のあちこちでは核実験が行われ核開発競争が止めどなく続き、地球を幾重にも破壊する核兵器推定3万発もが地球のあちこちに配備されておりますことは、人類にとって深い悲しみと申せましょう。
同時に「戦争を知らない世代、戦争を知らない子供たち」が豊かな経済社会の中で成長し、“戦争のもたらすもの”を知らない世代が日本の未来・世界の未来を担う時代が到来いたしております。
2007年、本年は「核のない世界」を全世界に提唱し、生涯を核廃絶に尽くしたノーベル平和賞受賞、科学者・湯川秀樹博士の生誕100年にあたっております。
私たちは、世界唯一の核戦争による被爆国として、被爆体験の深い悲しみを見つめなおし、真実を語り継ぎ「二度と同じ惨劇をこの地上に起こさせないこと」を命に刻んで、平和の祈りを子どもたちにそして全世界に改めて呼びかける大切な時を迎えていると存じます。
核なき世界を(湯川秀樹博士)
「すべての国 すべての人が 納得できる
核兵器全廃の方法が 必ずあるはずだし
必ずそうあらねばなりません。
なぜならこれは
人類が 生き延びるために
私たち科学者だけでなく
核兵器の恐ろしさを知る
すべての人の 悲願であるからです。
人類が本当に 平和を願い
幸せに生きることを 望むかぎり
道は必ず 開けると信じます。」
湯川秀樹博士の「道は必ず開ける」との声は、鮮やかに蘇り「核のない平和世界」実現に日本が果たすべき役割を伝えています。
「ちちをかえせ ははをかえせ… 」(峠三吉「原爆詩集」序)
…ささやくように、祈るように朗読する吉永小百合さんの原爆詩朗読を皆様もお聞きになったことがあるのではないでしょうか。
「核兵器廃絶の日が来るまで粘り強く、声を出すことは私たちの責務です。」という吉永小百合さんの言葉は、未来に平和を紡ごうとするすべての人々の心を揺さぶってやみません。未来を生きる子どもたちのために、世界恒久平和を手渡すために、被爆体験者と戦争体験者は声を出し続け、語り続けてきました。
しかし、その人々は高齢化し次々と旅立たれ、真実体験を語り継ぐことができる人々は激減し始めております。
戦後61年が経ちました…。
今、「命のたいせつさ・平和の祈り」を次世代を担う子どもたちに伝え紡ぐことは、平和世界を築く上で極めて大切なことと存じます。“ここ数年…“、おそらく、その時間が被爆の真実体験・戦争の体験を語り継ぐことができる人々に残された限りある時間と申せましょう。
その方々から「未来を生きる人々へ」の祈りと限りない平和へのメッセージを直接聴くことができる「二度と取り返すことのできない、かけがえのない限られた時間」が、“今”この時であると存じます。
前ローマ法王・ジョン・ポール二世は、次のように全世界の人々に呼びかけました。
War is the work of man.
War is destruction.
War is death.
To remember the past is to commit oneself to the future.
To remember Hiroshima is to abhor nuclear war.
To remember Hiroshima is to commit oneself to peace.
戦争は人間のしわざです。
戦争は人間の生命を奪います。
戦争は死そのものです。
過去を振り返ることは、将来に対する責任をになうことです。
ヒロシマを考えることは、核戦争を拒否することです。
ヒロシマを考えることは、平和に対しての責任を取ることです。 (広島平和資料記念館・平和モニュメントに刻まれたローマ法王のメッセージ)
この度、私たちは未来に平和を手渡すために「平和を希求する心育み」に取り組むべき時と考え、皆様とともに芸術との融合による「平和のメッセージ」を発信し続けることを願い、ここに広島・長崎平和への祈り「天空からの響き 五色のコンサート」の企画をいたしました。
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この墨絵「いのり」はヒロシマの被爆者・山下蘇朴(やました そほ)さんが描いたものです。
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■「五色のコンサート」公演予定
開催日:2007年11月1日(木) 夜後援
会場:セシオン杉並 大ホールこれから順次、合唱団募集・ボランティア募集などご案内をしてまいります。
どうぞ、時々お立ち寄り下さい。