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『嫌な子・ダメな子なんて言わないで』 [2008年12月04日(木)]
嫌な子・ダメな子なんて言わないでADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ子の姿と支援法
品川裕香・著 高山恵子・監修
小学館

ADHDを持つ子のお母さん11人の方々の体験談と、親や教師が心がけたいポイント、ADHDに関する基礎知識をまとめたものです。2001年に出版されたものなので現在の特別支援教育などの現状までは書かれていませんが、参考になる一冊です。
11人のお母さんの体験談を読むと、一口にADHDといってもお子さんによって状況がそれぞれ違い、また住んでいる地域や通っている学校の状況などもいろいろだということです。

その中で共通していることは、子どもがADHDだということが最初はなかなかわからなかったこと、ADHDに関する情報が少ないこと、ADHDに対する周囲の正しい理解がないこと、ADHDを持つ子や家族への支援が少ないことです。

また、このような状況の中で、お母さんやそのお子さんが非常に困難な状況に遭遇していることです。

先輩のお母さんの方の体験談が、これから同じような困難に直面するであろうお母さんにとっては貴重な情報になるでしょう。

そして、本書の特徴は単なる体験談だけではなく、実際に親や教師が子どもに対してどのように対応すればよいかが書かれています。

特に、福岡県福岡市すのこ小学校情緒障害通級指導教室の実践例も掲載されており、非常に参考になります。

本書が書かれた2001年から比べて、特別支援教育も本格的に始まり、ADHDに関する情報が容易に入手することが出来るようになりました。

しかしながら、各地域で適切な支援を受けられるという状況ではないようです。そういった中で、一番最初の支援者はやはり親であったり、学校の先生です。そういった方々に適切な情報が届くことを希望します。

本書もそういった一冊だと思います。

Book人にやさしく 山田泰久



Posted by 日本財団 山田 at 08:28 | 山田の本棚 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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