吉本ばななさんは、高校の時に「つぐみ」を読んでからたまに思い出したかのように読みます。今回もそんな気持ちで目についた本を購入しました。
読んでいてなんとなく不安な感じです。
登場人物の揺れる心を見事に描写していて、読んでいるとその登場人物の心の揺れを追体験するような気分です。
久しぶりにそんな気分になって、「ああ小説を読んでいるな〜」と意味もなく感動していました(笑)。
でも、そんな不安な気持ちも最終的には登場人物と同じで救われて癒されます。
ハードボイルドとハードラックという中編2本が掲載されていますが、山田の好みはハードラックのほうです。
死を待つ姉を持つ妹と、その姉を取り巻く人々の心の変化を描いた作品です。主人公である妹の、姉を思う気持ちと、今生きている自分の心の変化にとまどう様子が心にしみます。短めの話ですが、いいです。
Book人にやさしく 山田泰久