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『アメリカ』 [2008年11月14日(金)]
アメリカ
フランツ・カフカ著 中井正文・訳
角川文庫


カフカ 1906 (ウィキペディアより)


カフカといえば、朝起きるとイモムシのようなものになってしまっている『変身』を書いた人です。
今回の作品は、『審判』『城』に続く「孤独の3部作」の最後の1冊です。
長めの小説を読んだのは、久しぶりでしたね。
故国ドイツを両親に追われてアメリカに渡った、16、7歳のカール少年の物語です。
微妙な正義感、倫理観を持つ主人公が周りに流されて生きていくという話しです。
自ら動くことはなく、周りの働きかけで人生を決めていって、社会の不条理でその人生設計が狂ってしまっていくというものです。
カール少年の生き方に少しだけイライラしてしまいます。

内容自体は他のカフカの作品よりは容易ですが、読後感に爽快さは一切ありません(笑)。
そこは、他のカフカ作品と一緒ですね。

文庫本で400ページ超えの作品なので、あまりお薦めしませんが、機会があればぜひどうぞ。

Book人にやさしく 山田泰久
Posted by 日本財団 山田 at 08:10 | 山田の本棚 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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