作品集として好きなのは、そのアーティストの作品の変遷がわかるようなものです。一つ一つの作品のアートの力と、そのアーティストの作品の集合体としてのアートの力、両方楽しめるのが個人的にいいです。
ヒロキの作品は人をテーマにした作品が中心です。その登場人物は、なぜかニューヨークっぽいです(笑)。陽気なアートです。
ヒロキの作品は、企業の各種デザインなどのキャラクターにも使用されているそうで、そんなことも紹介されています。
そして、巻末には、施設のスタッフによる解説が掲載されています。これを読んで、障害のある人のアート活動の意義というものをあらためて勉強しました。海外のアウトサイダーアートは「孤独」から生まれるものが多いようですが、日本のアウトサイダーアートは施設スタッフを含めた「家族」から生まれるものが多いのではと思います。
ヒロキも絵を描きたいという思いを施設スタッフが温かく見守り、最終的には個展の開催、作品集の発行となったそうです。施設スタッフの解説から、そんな温かい関係性を垣間見ることが出来ました。
ということで、純粋にアートブックとしての面白さと、障害のある人のアート活動の面白さ、そんな二つの面白さを味わえる本です。
こちらの本は工房まるのホームページから購入することが出来ます。
http://cart02.lolipop.jp/LA11157524/
Book人にやさしく 山田泰久