今回の本は、2007年に本格的に導入された特別支援教育に関して、日本より進んでいるといわれているアメリカの状況をもとに、日本の特別支援教育、特にIEP(個別教育プログラム)についてどのようになればよいのかをニキ・リンコさんが自身の体験や情報をもとに話しをするという内容になっています。
アメリカ在住で自閉症を抱える子どもを持つ仲本博子さんのアメリカでの体験と、風花社代表取締役でもある編集者の浅見淳子さんがアメリカで取材した内容をもとに、浅見淳子さんがニキ・リンコさんからいろいろ話しを聞くというような内容になっています。
この本を読めば、アメリカの発達障害児への支援の状況、特別支援教育を含む日本の状況、アスペルガー症候群等を含む自閉症スペクトラムについてが、非常にわかりやすく勉強することが出来ます。
自閉症児療育、IEPの先進国のアメリカの状況について、編集者の浅見さんは「@支援が充実しているのはわかった。でもどうして?お金はどこから来るの? A専門家が多いのはわかった。でも、どうして?」という二つの疑問を持って、取材にあたっています。この視点が、先進国と呼ばれるアメリカの実際を知る上では本当に的を得ていると思います。
なんとなく、イメージだけで良いと思われているアメリカの実際の状況と、なんでそんな風に出来ているのかがよくよくわかりました。
また、ニキ・リンコさんの意見や説明が当事者の立場に立って非常にわかりやすく、かつ、目からウロコの話題がいろいろあって本当に勉強になりますね。
Book人にやさしく 山田泰久