野見山暁治とはたよしこトーク
発表の意思がなく描く。だれのためにするものか。
無人島にいった時に絵を描くか?
作家 誰か見る人がいなくても絵を描くのか?
人にとって表現というのは必要なもの。
会場からの質問
○アウトサイダーアートと子供の作品の違い
ペリー館長
多くの共通点がある。フォルム、形式、独特の遠近感、多色遣いなど。最大の共通点は、内なる心から描いていること。
子供は、衝動を抑えることを知らない。アウトサイダーアートの作家も、年をとっていてもその衝動を抑えることができない。
アウトサイダーアートの作家は、大人になって人生経験(悲劇体験など)を得て、創作にかかわっている。そういうものがない子供と一緒にすることができない。
もう一つの違いは、集中の違い。作家は創作に打ち込んでいく中で、他のことを排除して、繊細な創作活動を作り出していく。
アウトサイダーアートと子供の作品の共通点は、自由でいきいきしている、衝動性によって描かれている。しかし、内容の深さや作家の人生の重さが子供にはない。
○ゴッホはアールブリュットの作家と言えるのか
ペリー館長
彼は、美術教育を受けている。作品をみてもらいたい、社会に認めてもらいたいという欲求を持っていた。精神を病んでいたといわれているが、それだけでアール・ブリュットと判断されるわけではない。
アール・ブリュットの作品は、狂気とは関係ない。作品に関してその時の精神状態がどうだったとか、というのは関係ない。
○これからもアール・ブリュットの作品・作家を発掘していくのか
ペリー館長
続けていく。
アール・ブリュットの作家は、自分たちの作品を見せたいというわけではない。だから、彼らを見つけることは難しい
アール・ブリュット美術館としての目的は、新しい作家を見つけること、収蔵品の学術研究を進めること。
○作家を見つけるのにはどうしているのか?
ペリー館長
美術館を訪問する人が作家を発見する手掛かりを持っていると思っている。その家族や知り合いの中にそういった作家がいるかもしれない。旅先でそういった作品・作家に出会ったというケースもあるだろう。
展覧会に来てアール・ブリュットを知ってもらえれば、今度はその人がリサーチャーになれる。
以上
Art人にやさしく 山田泰久