発達障害児・者の支援を実践している、医療関係者、発達障害者支援センター関係者、当事者団体関係者によるケーススタディを交えたシンポジウム。
それぞれが、これまでに関わってきた事例を紹介しながら相談するという形で、他の二人がいろいろ質問をして情報を引き出して、その上でどのような支援を行うべきかを提案するもので、シンポジウムの内容自体がユニークだった。
ここではその解決策を見つけたり、発達障害者への支援はどういうものがいいのかを知るというものではなく、どのようなことを聞けばいいのか、どういう情報を元に支援方法を考えるのか、そのプロセスを参加者が仮想体験するもので、非常に参考になった。やはり支援の専門家だけあって聞くべきツボがあるような気がする。
実際は3名がそれぞれケースを発表する予定だったが、時間がなく高山さんはご自身の体験を中心に、後半のプレゼンと合わせての事例発表となった。
今回はコーディネーターを含めて、発表、発言の中から印象に残ったことをまとめてみました。
<内山さん>
認知障害だから意味のある時間を増やす。
好きなことは意味のあること。
自閉症のある方がいやがらせをする。悪意があってすのるのではなく、何をやっているかわからず、相手の反応が出ることをしてしまう。
得意と不得意が混在している。→それがあなたの特性
一面的にほめるのはダメ。ポジティブな自覚のためには、根拠を見つけることが大切。
<日詰さん>
ほめる時は具体的に。(かわいいねではなく、服がかわいいね)
<東さん>
ほめる根拠を見つける。単純に「がんばっているね」といっても、「全然できていないのにどこががんばっているんですか。」などと言われてしまうことがある。
できる自分を感じてもらう。目に見える形で結果をわかってもらう。
地域で発達障害者を支えるために。キーワードは家族支援
本人に対する支援、家族、地域の支援力
<高山さん>
自尊心は比較の中から出てくる。
ADHDは、やりたいことも忘れてしまう。ADHDとアスペルガー症候群が一緒にある人だと、やりたいことを忘れてしまうことで、こだわりが強くなってしまう。
質問する人を見つける能力を見につけた。
ギブ&テイクも必要。助けてくれる人がいれば障害にならない。
ADHDは、ワーキングメモリー(作業記憶)の障害。作業をするために短い間、情報をオンラインに記憶する能力に問題がある。指示・やること・ルールを忘れる、時間・もの・情報の管理がが苦手、長文読解・読書が苦手など。
自分にとっては、理解者との出会いが非常に重要だった。ミスっても「わざとじゃない」とわかってくれる、改善点を教えてくれる人が必要。
いやなことも、ADHDは一晩経てば忘れてしまう。アスペルガー症候群は10年前のことも覚えている。
「失敗しないようにがんばれ!」ではなく、失敗した時に「失敗してもいいんだよ」という人が大事。
セルフエスティームを高めるために、貢献する場を与える。ありがとうといわれる経験を作る。
周囲が普通にさせようとすることが本人にとってストレスになる。
ストレス「同じ」になるための無駄な努力→自己の特性を理解し助けを求める
失敗と自責→不完全な自分を好きになる
やる気なし、目標なし→カリスマティックアダルトとの出会い
助けてくれる人を作る、助けてくれる人がいれば発達障害は障害にならない。
<内山さんのプレゼン資料より抜粋>
自己効力感(Self Efficacy)
自己効力感とは、これから生じる状況に対処するために必要な行為を、適切に段取りをして実行できる能力が自己にあると自信を持てることである(パンデューラ、1986)
この自己効力感が必要。
達成可能感→自己効力感→自己肯定感
@納得するためのそれぞれの人独自の根拠がいる(見つけるためにはアセスメントを受ける、別のやり方で成功体験を持つ)
A味方、共感、ありがとうと言ってくれる人、モデルとなってくれる人
B得意や失敗もウリにできる伝え方、場の雰囲気
以上
※注意
フォーラムの中から、山田が印象に残ったこと、参考になったことを中心にまとめました。
必ずしも、発言者のそのままの言葉ではありません。また、山田の勝手な編集が入っています。
あくまで、山田の編集記事ということで、ご容赦下さい。
文体や体裁などもあまり考えていません。山田のメモ書きをそのまま記事にしたものです。
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