最新の研究成果や、あいち小児保健医療総合センターでの実践を通じた知見をもとにした、発達障害に関する最近の状況の説明が中心で非常に参考になりました。
特に同センターの最近の取り組みは勉強になります。これからの3日間のセミナーの幕開けにふさわしい総括的な話しだったと思います。
発達障害は、個別の支援ニードの有無、発達の道筋の乱れ、凸凹の見極め。
自閉症は、独自の認知構造と発達の道筋を持つ。
蝕法行為は、発見の遅れと治療の遅れ、迫害体験・児童虐待・いじめ、現在の不良な適応状況が重なって生まれる。
発達障害は認知のあり方は特異でも、感情のあり様は同じ。
特別支援教育の新たな可能性。Gifted(天才的能力)への教育の扉が開かれる。天才も標準偏差では偏った人。
あいち小児保健医療センターでは発達障害の診断を行っている。これまで新患の検診は3年待ちだった。愛知県内の小児科の先生に一次医療を担ってもらい、さらに診断や支援が必要な人だけを対象にしたので5〜6カ月待ちになった。そのため、県内の小児科の先生に1年間の連続講座と臨床陪席をしてもらった。8割の100人が参加した。
これまでは専門家だけが支援。これからは、非分離、参加、民営がキーワード。地域で、当事者と共に、NPOを活用した支援が重要になってくる。
環境によってスイッチが入る遺伝子がある。
遺伝子は環境によって発現の仕方が異なる。多くの状況依存的なスイッチが存在し、環境との相互作用の中で合成されるタンパク質や酵素レベルの差異が生じる。
身体的な素因や環境因などが複数重なって、発達障害が生じる。
身体的素因>環境因
【講演】特別支援教育と個別支援計画
柘植雅義(兵庫教育大学大学院教授)
2007年4月から本格導入された特別支援教育。制度の解説ではなく、その理念や仕組みなど制度の裏側の解説が中心で、特別支援教育で本当に意図するところ実現できる理想などがよくわかりました。
これまで教師一人一人の尽力に負うところが大きかったが、これからは校内委員会や特別支援教育コーディネーター、個別の教育支援計画など仕組み、システムで担っていく。
特別支援教育ではPDCAサイクルが重要。個別の指導計画や教育支援計画はもちろんのこと、学校経営レベルでも重要。
限られた人だけが携わってきたが、今後は多様な関係者によるチームアプローチ(学校だけではなく地域の関係者も含む)となる。
特別支援教育は、発達障害を含む障害児のためでなくすべての子供たちのためにある。一人一人の特性を考えた、適切な教育支援がなされる。このことにより学力向上や豊かな心の育成に効果的。
全国にある約1000の特別支援学校(旧養護学校)が、センター的機能を担う。これまでの養護学校は学校に来ている子供だけを対象にしていたが、センター的機能として養護学校に来ていない普通校に在籍する子供の支援の責任を持つようになる。
2006年12月に成立した教育基本法の改正により、初めて障害児教育が定義された。それまでは学校教育法だけに記載されていたが、今度は学校教育だけではなく、生涯に渡っての教育について定義されたことになる。
以上
※注意
フォーラムの中から、山田が印象に残ったこと、参考になったことを中心にまとめました。
必ずしも、発言者のそのままの言葉ではありません。また、山田の勝手な編集が入っています。
あくまで、山田の編集記事ということで、ご容赦下さい。
文体や体裁などもあまり考えていません。山田のメモ書きをそのまま記事にしたものです。
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