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2017年01月15日

84号

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 『Encouraging children to learn』
 著者:Don Dinkmeyer, Rudolf Deikurs
 発行:Taylor & Francis Group, 2000年(原書1963年)

紹介者より-----------------------------------------------------------
 本書は「子どもを勇気づける」態度に関する古典です。
 教育に携わる多くの人に共有されることを望んでご紹介いたします。
 年初は、基本の確認から始めましょう。

 ポイントは、その人(子供)がなろうとしている、理想の自分の方をその人自身だと認めて信じること。現在の子供の姿と、子供がなろうとしている理想の姿を両方ともみながら、その子がなろうとしている姿になることができると大人が信じること。信じていると伝わるような態度をとること。ここが基本です。

 その上で、挑戦する権利を与えること、挑戦した努力を認めること、が続きます。さらに、失敗は罪ではないことを子供と一緒に確認することも成長のためには大切なことですね。
 半世紀以上前から大切にされてきた教育に携わる人の基本的な態度だと思います。

 私も、自分の理想とする自分に近づけるように、自分を信じて今年も挑戦を続けていきたいと思います。本年もよろしくお願いします。

本書より-----------------------------------------------------------------
All children need to feel worthwhile (many call this feeling “secure”).
Edith Neisser lists six attitudes through which we can give “security”
to children:
1. You are the kind who can do it.
2. It’s all right to try. Failure is no crime.
3. Provide plenty of opportunities for successful achievement. Don’t
set standards so high children are constantly falling short.
4. Be pleased with a reasonably good attempt. Show confidence in their
ability to become competent.
5. Accept children as they are. Like him as he is so he can like himself.
6. Guarantee certain rights and privileges.
(引用:Edith G. Neisser, How to Live with Children, 1950より)

(訳:紹介者。拙い訳で申し訳ありません)
 すべての子供は、自分には十分な価値があると感じられることを必要としています。
(多くの人はこの感じを”安全な”と呼んでいます)
エディス・ネイザーは、子供に”心の安全(安心)”を与えることができる6つの態度を次のようなリストにしました。

1.あなたは、そのことができるタイプの人です(という態度をとります)。
2.やってみていいのですよ。失敗は罪ではありません。
3.成功が達成される機会を十分に提供します。子供にとって高すぎる標準を設けてはいけません。落ちこぼれてしまいます。
4.挑戦しようとした努力を認めてください。必ずできるようになると自信をもって接します。
5.ありのままの彼らを受け止めてください。彼がなろうとしている自分の方をその子だとみようとします。
6.ある程度の権利と特権を保障してください。
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posted by oyagaku at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 図書紹介
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