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川崎市での事件以後の報道を受けて[2019年06月22日(Sat)]
 2019年5月28日に神奈川県川崎市で起きた事件につきまして、被害に遭われた方、ご家族や関係者の方々に、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 人に、まして、弱い立場の子どもたちに向けられた刃を、わたしたちは、決して許すことはできません。
 ひきこもりの当事者と家族の支援にあたっている家族会として、この事件をとりまく現状に対して、詳しい事情は、まだ解明されていないことを踏まえた上で、現時点での考えをみなさまにお伝えし、今一度、ひきこもり支援の気持ちを新たにしていきたいと思います。

行政の会見で感じた危惧
 今回の事件が報道された翌日には、川崎市の健康福祉局が会見を開き、「長期間仕事に就かず、ひきこもり傾向にあった」、「同居の親族からおこづかいをもらっていた」、「市の精神保健福祉センターに複数回相談があった」ことなどを発表しました。
 本当にひきこもりだったのか、どういう状態だったか、などはわかりませんが、事件の全貌や背景などが何も解明、分析されない段階でのこうした発表が報道されたことによって、ひきこもり=犯罪者・犯罪者予備軍であるかのような社会の偏見をますます助長し、社会的孤立に苦しんでいる当事者や家族を、更に追い込むことになっています。
 また、そんな報道があちこちで繰り返されることによって、犯人(容疑者)の状態と、犯した罪への処罰感情を短絡的に結びつけた報道は、「ひきこもり」は、社会全体から排除されるべき存在、というようなまちがった認識を再生産しかねません。これは、現に、「ひきこもり」に悩む当事者や家族にとっては、社会的抹殺にも匹敵する報道被害です。

行政の会見で感じた疑問と怒り
 はたして、複数回、家族が相談に出向いても、どうすることもできなかったのでしょうか? ただ、何もしなかっただけではないのでしょうか?
 ひきこもりが事実だとしても、なんらかの手立てをうったら、一朝一夕に何かか変わる、ということはないでしょう。ひきこもりは、単に、個人や家庭だけの問題ではないからです。
 しかし、ひきこもっている背景や理由を理解し、必要な対策を講じて支援していくためには、時間がかかっても、本人と会う努力を重ねていくことが必要なのです。現実に、日々、そういう努力をされている方々や機関は、たくさんあります。
 事件の背景は、相談を受ける側の対応に、大きなまちがいがあったことを抜きに語ってはいけないと考えます。

 冒頭にも述べましたように、わたしたちは、こうした事件を、決して許すことはできません。
 だからこそ、事件の背景が丁寧に検証され、地域で支え合う社会に向かうきっかけとしていくことが、こうした痛ましい事件の再発防止だと考えます。
 ひきこもり当事者と家族の支援にあたる家族会として、ひきこもりに限らず、特定の状況に置かれている人々を排除したり、異質のものとして見たりするのではなく、事実から背景を見つめ、冷静に適切な対応をとっていただくよう、今後とも啓発に努めていきたいと考えています。

 今回の事件で、また、心揺れている家族の方々もおられると思います。そんな時は、是非、電話したり、家族会にいらしたりして、お話ししてください。大阪虹の会では、同じ悩みを持つ家族が、お待ちしています。
                 
2019年6月 NPO法人・KHJ大阪虹の会
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