こんにちは、オレンジ齋藤です。
5月2日「チャの木」に東京から能楽師の八田達弥さんと寺井宏明さんがおいでになり、能の世界をみせてくれました。
大学生の時に能との出会いがあり、飛び込んだという観世流の八田さん。寺井さんは700年も続く森田流の笛方です。
最初に私たち初心者にも能をわかりやすく紹介してくださる寺井さんのお話が面白くて、時々大笑いしたり、なづきながら聞きました。。
八田さんが装束を着け、長い髪のかつらを付け、能面を拝んでから付けました。
ここいらへんになると、会場の空気も張りつめ、皆息を飲んで見ていました。
能には日本人が進行してきた八百万の神のお話が描かれ、演じる人は敬虔な気持ちで演じているそうです。
とても心が洗われおごそかな気持ちになりました。
本日の演目は「菊慈童」なんと若返りの水(酒)を飲んで少年なのに700歳にもなっていた!
なんて、アンチエイジングには興味のある私ですが、700歳って…
おとぎ話の世界のようなお話の説明を受けていたので、初めての能楽もわかりやすかったです。
先ほど楽しいお話で笑わせてくださった寺井さんは、鬼気迫る笛の演奏で会場を圧倒しました。
男子でも音を出すのが大変でめまいがするという笛、ピーーーーという音は出たものの、これを長時間奏でるというのはかなりの精神力と体力が要りそうです。
そして、会場の代表が前に出て能の装束を着てみる体験。
この衣装は天の羽衣の衣装で、スタッフSさんなりきりお雛様。
能というよりもウサギのダンス?
これは天の羽衣のお話の天女の衣装だそうです。
スタッフがモデルになってニコニコ。
最後にみんなでにっこりポーズで記念撮影!
お二人は、震災後被災地の瓦礫撤去のボランティアとして来てくださっていたそうですが、ある日から心の癒しとお祓いの意味も兼ね、被災地で能を披露することにしたそうです
お二人は翌日何と海に潜って瓦礫の引き上げをするという予定で大島へ向かわれましたが、、その日の夜から気仙沼地方は避難警告が出るほどの生憎の荒れ模様でしたので、叶わなかったかもしれません。
しかしこんな風に活動してくださるお二人に感謝の気持ちでいっぱいです。
八田さん、寺井さん、ありがとうございました。