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志摩市 里海創生活動(1) [2016年12月21日(Wed)]
2016年12月10日(土)
里海推進室のある志摩市では、日常的に「里海創生活動」が行われています。この日は、小学5〜6年生を対象にした「さとうみキッズ工房ぶりぼら」活動や、5月に自分で核入れをした「真珠の取り出し体験」などが行われていましたのでご紹介します。
1)「ぶりぼら」最初にこの言葉を聞いた時は、何を意味するのかわかりませんでしたが、「ブリ」も「ボラ」も出世魚であることから、ブリやボラのように地域の子供たちが地域を知って成長してほしい、という里海流の人材育成プログラムだとのことで、2016年7月から毎月約2回、下記のようなプログラムで行われてきました。
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「横山を探検します(阿児町)」「海女さんとお話します(志摩町)」「かつお節屋さんに行きます(大王町)」「伊勢海老の赤ちゃんをみます(浜島町)」「伊雑宮を探検します(磯部町)」「真珠のひみつ(英虞湾)」「間崎島に行きます(志摩町)」そして、この日は最終回の「ぶりぼらお楽しみ会」で、以前にもご紹介したロケットコンロhttps://blog.canpan.info/oprficm/archive/322 を用いて、カレーを作り、午後は、「ぶりぼら活動」の集大成として、これまで見聞きしてきた地域の宝を題材にして作成した「かるた」を使った「かるた大会」を行い、子供たちは大はしゃぎだったそうです。主催は志摩市里海推進室です。
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2)自分で核入れをした真珠の「珠出し体験」
真珠養殖業をしている原条誠さんの工房で、5月に終日かかって自分で核入れをした真珠各90個から真珠の珠の取り出しを体験するというもので、寒空の中、立ちっぱなしで、アコヤガイを開けました。参加したのは、友人の結婚式に自分で作った真珠のアクセサリーをプレゼントしたいという女性や、このプロジェクトをニュースでリポートために取材している東海テレビのキャスターなどです。最初は開けることだけでも難しく、核がうまく入っていないものや、すでに死んでいるものなどもあり、なかなかの苦戦もありました。
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昼食には、原条さんの奥さん手製のおいしい「てこね寿司」をご馳走になりました。「てこね寿司」は志摩の名物で、カツオなどを薄く切ってしょうゆと砂糖のたれに漬け込み、ご飯と混ぜていただくという漁師料理です。アコヤガイの貝柱もそのまま食べたり、串に刺して香ばしく焼いて食べたり、色とりどりの個性的で美しい「私の真珠」、美しい景色、和気藹々と素敵な時間が過ぎていきました。これを毎年のイベントにしたい、とのことで、今後の展開が楽しみです。
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志摩市の里海創生活動はこのようにさまざまな形で展開しています。
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