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宿毛市長・大月町長へ宿毛湾沿岸域総合管理研究会から報告 [2016年03月04日(Fri)]
2016年2月8日(月)
2012年11月に第1回宿毛湾沿岸域総合管理研究会が開催されてから研究会・コア研究会・「海の健康診断」の作業部会等を経て、2014年3月にまとめた「宿毛湾沿岸域総合管理研究会報告書」を、研究会を代表して高知大学深見公雄副学長から宿毛市中平富宏市長と大月町岡田順一町長に手渡しました。
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報告書の冒頭には、沿岸域総合管理は諸外国でも広く導入されている国際標準的な手法であり、日本の海洋基本法においても12の基本政策のひとつとして取り上げられていることが述べられています。そして、宿毛湾において、海洋政策研究所が開発した方法を用いて「海の健康診断」を行った結果、赤潮や貝毒の発生、磯焼け、藻場の減少などの問題が発生していることが明らかになり、沿岸域総合管理の手法を活用して、陸域から海域までのさまざまな関係者が協力しあって海洋環境の変化や漁獲量減少の問題に対応することが必要であることが報告されています。
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この後、2015年度第1回となる宿毛湾沿岸域総合管理研究会が開催され、1)@報告書の市長・町長への提出について A10月に行われた沿岸域総合管理ネットワーク会議への参加についての報告 2)今後の研究会のありかたについて 3)黒潮と宿毛湾の環境について JAMSTEC(海洋研究開発機構)による黒潮の動向調査事業、などについて話し合われました。
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このうち、2)の現在の研究会をどのような協議会に発展させていきたいか、については、以前から沿岸域総合管理についてご理解を戴いていた大月町長からは早急に協議会を立ち上げてはどうか、と前向きなご意見を戴きましたので、引き続き、市・町で調整することになりました。

また、3)について、JAMSTECでは、海洋シミュレーションであるJCOPEを使った海況予報システム「海の天気予報」の手法を独自に開発してきましたが、この手法を活用して「宿毛湾の海を活かしたまちづくりに貢献したい」という思いのもと、2014年12月から宿毛湾沿岸域総合管理研究会にワーキングチームで参加しています。JFすくも湾漁協や宿毛漁業指導所と協力して、実際に漁師のみなさんに役立つ「海の天気予報」をめざして「黒潮親潮ウォッチ・宿毛モデル」の研究開発を行っており、その中間発表を行いました。

この日も、JAMSTECから美山透主任研究員、Sergey Varlamov主任技術研究員(ロシア出身)、Pascal Oettli特任研究員(フランス出身)、堀内一敏事務主幹、森岡優志研究員(宿毛市出身)が参加。「黒潮と漁獲量の関係」など、最新科学研究の知見を漁業に活かすというユニークで興味深い研究成果を発表されました。この「宿毛モデル」について、http://www.jamstec.go.jp/aplinfo/kowatch/?p=2010にわかりやすく掲載されていますので、是非、ご覧ください。

今後の宿毛湾での「海を活かしたまちづくり(沿岸域総合管理)」の展開が楽しみです。
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