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海洋政策研究所ブログ

海洋の総合管理や海事産業の持続可能な発展のために、海洋関係事業及び海事関係事業において、相互に関連を深めながら国際性を高め、社会への貢献に資する政策等の実現を目指して各種事業を展開しています。


Ocean Newsletter No.436 [2018年10月06日(Sat)]
No.436が完成いたしました。

『Ocean Newsletter』は、海洋の重要性を広く認識していただくため、
海洋に関する総合的な議論の場を皆様に提供するものです。 
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●世界文化遺産三保松原保全活用計画と沿岸域の諸問題
東海大学名誉教授◆田中博通

2013年6月に富士山世界文化遺産の構成資産に登録された三保松原は、
天女の羽衣で有名な松並木、長く続く砂浜、海の青さと遠方に浮かぶ
富士山が織りなす美しい海岸である。
世界遺産登録されたことでそれに相応しい景観を維持するために、
海岸侵食対策やマツの保全も重要な課題となった。
住民ボランティア参加による三保松原の保全と利活用の活動について紹介したい。


●海の恵みの将来
創価大学大学院工学研究科教授、第11回海洋立国推進功労者表彰受賞◆古谷 研

私たちの暮らしは海の恵みによって支えられている。水産物ばかりでなく、
気候を安定化させ、大気の成分を調節し、水を浄化し、膨大な生物種を養い、
さらには、美しい景観は精神の充足をもたらしてくれる。
このような海洋がもつ多様で重要な機能を、深く理解して将来にわたり
うまく利用してこそ、海洋立国としての日本のあるべき姿である。


●スマートフィンプロジェクト 〜サーファーによる海洋環境のモニタリング〜
スマートフィン研究開発主幹、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所研究技術員◆Phil BRESNAHAN

「スマートフィン」は、海洋観測用センサーを搭載したIoT機能を持たせた
サーフボードフィンである。
このフィンに差し替えてサーフィンをすれば、各々のサーファーが「ブイ」に変身し、
海の環境データを集められる。
科学者が海洋で起きている異変をより精緻に理解するためにはより多くのデータが必要であるが、
海の仲間たちが集めた膨大なデータの活用を科学研究の世界に広めていきたい。


●編集後記
東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター特任教授◆窪川かおる


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Posted by 五條 at 01:07 | Ocean Newsletter | この記事のURL | コメント(0)
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