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2019年03月26日

飢饉の記憶とカブの儀礼と

年取りカブを中心としたカブの民俗について整理してみる。

◆正月カブ(地カブ)が供物として捧げられるとき。
1. 歳神さんを迎えるに際して「吊るす」形態で→「吊るす」形での供物は、獣のそれが原型ではなかったか。神殺しとも言われるもの。
2. 稲こぎのあと、千歯こぎあるいはこぎ箸に捧げるものとして、一升枡にカブを逆さにおき、精白した米で満たして捧げる。→一升枡に入れる供物は歳神さんに供えるものとして下の写真にある形態があるほか、節分の豆を入れて供えるものとしてある。
後者について、奥出雲町横田の大呂か竹崎の郷土史に節分の豆まきを正月に行なうということが記されていたことを思い出す。
※写真については後ほど掲載。静岡県水窪のもので、

◆地カブ(正月カブ)を年中行事の中で食するとき
1. 年取り
・大晦日の夜、年取りの晩、節のとき、これすなわち、終わりと始まりが交錯するとき。
・蕪汁である。
・「カブがあがるから」などというが、もとは唱えごとがあったのではないか。カキなどと同様に。
2. 粥
・七草粥として残存しているが、古くは晩秋の行事であったはず。秋の七草が古形である。

◆大根の年取り
・平凡社「世界大百科事典」より
《東日本では,十日夜(とおかんや)を〈大根の年取り〉といい,この日に餅をつく音やわら鉄砲の音で大根は太るといい,大根の太る音を聞くと死ぬといって大根畑へ行くことや大根を食べるのを禁じている所もある。西日本では10月の亥子(いのこ)に同様の伝承があり,この日に大根畑へいくと大根が腐る,太らない,裂け目ができる,疫病神がつくといい,また大根の太る音や割れる音を聞くと死ぬともいう。…》

◆伊藤若冲・果蔬涅槃図に描かれたカブについて