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2019年01月19日

出雲の山墾り〜sec.3

 山陰の冬には珍しい青空が広がる晴れの日。10時時点での気温8℃。竹藪を整理したり、柵を補修していると汗ばむほどであった。参加者は5名。10時〜13時。
 穏やかな春ならぬ冬の一日。これもまた冬であることに思いを致そう。

 春焼き地の畑、一の畑の柵が倒され牛が入ってきていた。ゆるんでいたのはわかっていたのだが、冬の枯草だけが見えるなか、無理して入ることもあるまいと油断していた。さして足跡も糞跡もなく、何も食べるものがないゆえ早々に引き上げたのかなと思いきや、真新しいかじった跡が少々。タカキビの茎。ガジガジとかんだ跡がいくつかある。タカキビには砂糖を採る品種もあるくらいだから、甘さがあるのかもしれない。
 あとは大麦が少しばかり踏み潰され、真ん中に糞がひとつあるくらい。ヒトの糞便の75%は微生物であり、植物繊維は17%ほどだというが、牛の場合はどうなんだろう。そんなことをふと思った。(重量比。微生物は生死状態問わず。Allanna Collen,2015『あなたの体は9割が細菌』矢野真千子訳,2016,河出書房新社)
 踏み入った畑の中でいちばん青々としている小麦と大麦の若い芽。これこそうまいと思うのだが、まったく口をつけていないのは不思議である。周辺で食べた跡がよく見られるのは再生竹。笹は食べてないのにね、とこれも思いつつ、ハッと気がつく。あぁそうかもしれない。冬は茎がしっかりあるものが食べたいのかも。記憶にとどめておこう。ただし「かも」という半端な仮説部分はほどほどに。
 気温8℃というのが牛にとってどうななのかはよくわからないが、もっぱら日向で寝そべっていることは確かだ。もう少し日が斜面にもさしてきたら、そっちに移動する個体もあるだろうが。

posted by 面代真樹 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2018年12月26日

三所の家を片付けながら

 4年ほどになろうか、借りていた家を片付けている。片付けという「作業」は頭で考える限り、後ろ向きなものだ。生産性はない。後始末ともいうだろうし、撤退という意味ではやりたくない仕事の筆頭にあがってくるものだ。実際、軽トラで向かう道中、冬の寒さと空の暗さもあいまって気は重い。
 が、しかし、やりはじめると、これはこれでのってくるものでもある。
 掃除、整理、処分、廃棄。たたむ、はく、切る、水を汲む、捨てる。……などなど。
 今日は、いちばん気が重かった屋根の補修(応急処置)をした。もう1〜2年早くやっていればと思う。ま、この冬をしのげればいいと思えばこその応急処置であって、だからできたのだとも考える。
 というわけで教訓。
 まずはやりたくないことから手をつければいい。できそうになければ、できる範囲でけりをつけておくべし。
 このブログも、canpanにおいたまま、当面続けることにした。
 出版も、次の1年も、焼畑も、調査も、みんな、そんなものなのだろう。
 
 2017年(平成29年)1月6日の「三所の家」。あぁ、年明けても脱穀をしていたのだな2年前も。今年もこうなりそう。場所は変わるけど。
20170106-P115041302
 
 2015年(平成27年)5月の「三所の家」。きれいに見えるのは気のせいか。
 トタン部分はここから3年でずいぶんと劣化した。この年に応急処置的にペンキを塗っていればよかったのかも、しらん。
 image

 そう、木次の家もそうであって、少しへこんできたなあというときに応急処置的に手を打っておけばずいぶんと助かるものなのだ。春から手がけるべし。

posted by 面代真樹 at 00:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2018年09月30日

ブログ引っ越し(の変更)

これまでの記事を少しずつ引っ越します。
引越し先
樟舎のブログ
 
と書いたものの撤回。当面ここで続けることにしました。
樟舎のブログとは使い分けていこうと思う。

ここに作業履歴を記しておきます。

・2018/09/30……2018年5月〜2018年9月を移転
・2018/10/02……はてなブログから樟舎(ワールドプレス)へ再移転
・2018/12/26……再開。今後、移転分を再度こちらに戻していく。少ないので手作業で。
posted by 面代真樹 at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2018年02月24日

森と畑と牛と いま・そして

 奥出雲の小さな山村は、水を蓄え、資源を育み、食やエネルギーをまちへ送る役を果たしてきた。山村とまちとの連なりが、都市を育み、世界と繋がり、今日の生活経済文化圏がある。
 村を破らず川を荒らさず山を荒らさず真の文明を築き上げてきた先人の労苦には万感横溢するを禁じ得ない。
 しかるにここ数十年来、圏域をめぐる循環を生み出す源流、山村における森の荒廃と産業の凋落には底が見えない。人的資本は減耗の一方である。
 くわえて現在、地域固有の在来作物や採集草木利用ならびにそれと連なる民俗文化はまさに消滅しようとしている。
 しかし……。
 生命現象における死は再生と同じ地平にある。より存在する為に複雑多様化しつつ、時にはそれを捨てる。私たちは、ひとつの文明の滅びのなかから、創出の道を歩もうと思う。森は、殺したり殺されたり食べたり食べられたりしながら、複雑精妙な共存共生の場をつくる力をもっている。人は、牛を飼い畑をつくることを通して森の生命場とつながってきたのだ。
 世界が向かう先は闇ではあるが、この森に集うひとりひとりが、小さくとも強く、暖かな灯りとなって、美しい野山と人の世界をつくりだす希望となろう。
 森と畑と牛と 設立趣旨より

 「森と畑と牛とβ」発刊を機に、巻末に掲載した一文をここにあげてみた。





posted by 面代真樹 at 15:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2018年01月07日

平成30年1月4日8時38分の風景




 仕事はじめの日だった。
 人の世には始まりがあり、草木虫魚にはそれがない。しかし彼らには永遠があるのかもしれない。
 どちらがよいとも思わぬ。人は人として人の世を生きるのみ。
 人が人としてやらねばならぬことの筆頭には仕事というものがある。

 1月7日の今日から、車輪がまわるようにその「仕事」がはじまっている。
 朝食の後、そういえば、今年の目標をかわしてなかったね、と妻に問うた。
 1分ほどでお互いの一文字を決めた。
 私の今年の目標。


   無

 昨日、益田市のグラントアで開催中のエドワード・ゴーリー展を観て、記憶に残った展示がこれだった(リンク先はamazonで購入できるその書籍)。
THE POINTLESS BOOK: Or, Nature and Art.
「無意味な本 あるいは自然と芸術」

 意味によって覆い尽くされようとしている世界。その源たる書物というものに無の点を打つこと。
 無がひらくものに期待しよう。


posted by 面代真樹 at 13:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2017年12月04日

竹の焼畑2017-sec.36

 12月3日(日)晴れのち曇り 最低気温0℃ 最高気温10℃
 竹の焼畑2017も、なんと、今日で36回目の活動日です。島大里山管理研究会から3名、教員1名+OB1名(午後より)、そして地元の私1名(11時30分〜15時)、計6名での作業でした。
 これくらいの気温がいちばん動きやすいので、夏にやるよりははるかにはかどります。今年は雨の日が多い11月でしたが、それでも雨天で中止にする日はありませんでした(小雨の中、やや強行という日はあったにせよ)。それもこれも12月までか。1月に入ると雪で動けなくなる日が出てきますのでね。

◉次年度火入れ地の伐開作業
 伐採は進んでいますが、竹の置き方(倒し方・進め方)に難ありで、やはりこの後苦労しそうです。今日の作業ではその点徹底して、成り行きで斜面下に倒すのではなく、横に倒して並べていくという方法で進めています。



 この日ははじめてくる3回生が2名いました。来年に向けての希望です。

◉中山の状況その1
 さて、私の方では中山の柵づくりと脱穀などを進めました。伐倒した竹を木にかけたりしたために、ひっぱりだすのに息切れ。。。3本ほどを倒して、整理するので1時間ほどかかってしまい、柵の杭をたてるところまでもいたらず。あがった息を整えながら、1月いっぱいにはひとつめの囲いをしあげておきたいなあと、斜面を眺めていました。

 温海カブのほうですが、この時期はほんとに日があたらない場所です。とはいえ、2〜3時間ほどは光が入るのではないかと。昨年までの成長ぶりとは趣がことなります。12月に入ったくらいには大きなものができていたのにと。要因は多々ありますが、発芽の悪さが大きい。この場所のカブは火入れ直後にまいていません。蕎麦のために火入れして蕎麦をまいたあと、まったく発芽しなかったところにカブの種をまいているところです。
 発芽が悪かったので、なんどか追いまきしています。
 くわえて、発芽したものは、かなり虫に葉をくわれています。それも発育の遅さにつながっているでしょう。
 虫については、9月に火入れしてカブをまいたところでは、さほどみられなかったため、火入れによるなんらかの防虫効果があったのかもしれません。この写真の箇所も火入れをしてはいますが、播種の時期が火入れから数週間たっている。
 今年のものでいま写真にみえているところは、12月下旬に間引き的にぬいたあとは、すべて種取り用に残す予定です。1年目、2年目がたまたまうまくいったので、気を抜いていましたが、ゆるめてはいかんですね。



◉中山の状況その2
 草刈りが入りました。みつけた(復活した)茶の木がばっさり切られていたのは少し残念ですが、下部は残っていて、蕾を新しくつけていました。来年以降、残してふやし、茶摘みをしてみたいものです。
 冬イチゴもかなり刈り取られましたが、まだ残っており、とっては食べとっては食べして、昼食がわりにしました。

◉蕎麦の脱穀
 残りをようやく終えました。結局収量はいくらだっけ? メモが紛失したようで不確かな記憶ですが、1.4kgほどになるのではないかな。1kgはこえているはずで、2kgはありません。さて、蒔いたのはいくらだったのか。量だけでみると蕎麦をつくる意欲をそがれます。
 なぜ、焼畑には蕎麦なのか。
 曖昧なものとはいえ、明治以降の日本の焼畑における作物として、蕎麦はその筆頭にあったことはほぼ確実。出雲地方にあってもそうでありましょうし、出雲蕎麦のルーツにかかわることでもあるので、ここは意欲を駆り立てるものを見つけていきたいものです。






posted by 面代真樹 at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2017年11月29日

竹の焼畑2017ーsec.35

 11月25日(土)曇り 気温10℃(11時頃)
 島根大学里山管理研究会。停滞していた竹林伐開活動が10月に入ってから活発化しています。この日は5名が参加。複数回参加するメンバーが少なく、熟練がすすまないのが、変わらぬ悩みです。



 人海パワーで突破ということですね。
 伐倒する人は、これを斜面に並べて積む人とは別な人になります。無駄とはいえないまでも、これでは切ったものを下に移動した後に玉切りし、また上にあげるしかありません。
 1〜3本切るごとに積むようにしたほうが、数倍効率的であるはず。あるいはこうして切り倒すのであれば、斜面では焼かずに下ろした竹材は下で焼いて炭にしてしまうというのも一計か。

 ここは口出し無用と心得、中山での柵作りを少しでも前に進めておきましょうぞ。
 とはいえ、この日は麦踏みだけして引き上げました。



 山を下りる途中、なんと、茶の木を発見。
 栽培していたものから、種がこぼれて、ここで生き続けいたのか。種をとってひろげてみるのも一興と思いついた次第。
 次回の活動日は、12月3日(日)です。
 


 


posted by 面代真樹 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2017年11月14日

竹の焼畑2017-sec.33

 11月12日(日)の活動記録です。
 天候は晴れ。10時時点での気温14℃。
 島根大6名(10時〜)、地元1名(10時半〜14時半)の計7名が従事しました。



◉竹林伐開。この下手くそが!と森林組合だったら怒鳴られる、のかどうかはわかりませんが、技術向上の意欲をもつように仕向けてはいます。下手くそ=危険ということでもあるのですよ。



◉冬イチゴです。ミヤマフユイチゴではないと思いますし、アイノコフユイチゴでもないと思う。よってふつうのフユイチゴ。ただ、粒の付き方で2種類にわかれるような。味も違うような。そこらへん、葉の形を次回は確かめてみます。



◉岩伏山をのぞむ放牧地にて。ことしは紅葉が鮮やかできれいです。落葉が進んで、見晴らしがよくなったところで、のぼってみましょう。雪が降る前に。

posted by 面代真樹 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々

2017年11月09日

竹の焼畑2017ーsec.32

 11月5日(日)の活動について簡略に。
 参加は島根大から6名、地元1名の計7名。
 今夏から島根大学里山管理研究会が中心となって取り組んでいる伐開地の整備が主です。斜面が急すぎるということで、火入れ地を上に移動させる方向で再調整することになった模様。
 カブの間引きも行いました。

 写真はその間引き菜をアマンサスとともに炒め、ムカゴにあえたものです。



posted by 面代真樹 at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々