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2018年12月29日

三年仕込み、孟宗竹の漬け樽

 三所の家を片づけている。年内にはきれいにして鍵を返すのだ。昨日からの雪で気になっていた山側の庇屋根の応急処置だが、この程度の雪なら問題ないということは確認できた。大雪でも積もれば落ちるかもしらんが、素人大工仕事を重ねるよりは気になったら様子を見にくればいいと思い切ることにした。
 それにしても雪がここまで積もるとは。30センチほどはある。四駆の軽トラでも下の写真の少し手前まできてとまった。雪をかきさえすれば家の前までつけれなくはないが、雪をあまくみてはいけない。土はぐずぐず、坂ですべって川にドボンあるいは横転という図がありえるのできっぱり断念。今日で終えるつもりだったことを、明日明後日と2回にわけてやればよい。



 今日は部屋の掃き掃除を少々と、一番重い荷物である竹を漬け込んだ樽の整理を終えた。竹は平成27(2015)年の6月に漬けたもので全部で9樽ほどか。孟宗竹が7樽、真竹が2樽。竹林においた4樽は雪の中、運ぶかどうか迷ったが、水をバケツに汲み出しなどして片付けた。冬だからこそできること。夏にやったら虫がついてしまうだろう。空気にふれることは避けたいが、昼でも道路の温度計は0℃をさしており、水を汲み出しても、蓋をしておけば問題ない。移動する場所は某所へ4つ、某所へ5つといったところか。水がそばにないと困る。春になったら洗い出して日干し、繊維の束になってしまえば、どこにでもおいておける。



 さて、驚いたのは、意外にもきれいだったこと。竹の中にいた発酵分解を行う微生物たちはうまく仕事をすると、3〜5ヶ月ほどで水を赤色に染める。3回ほどの春夏秋冬をくぐっているわけで、さまざまな腐朽菌も入り込んで、異臭を放っていることも想像されて気が重かったのだが、あれ、なんだというほどの拍子抜け。濁りの多寡はあるが、概ね黒や茶にはなっていない。水の中に浸かっており空気にふれていないことが大きいのかもしれない。
 黒ずみがあったのは下の写真のように横においたのではなく縦においた樽のもの。水の蒸発によって竹が水面から出てしまっていたのだ。竹の切口部分が黒ずんでいたし、他のものより臭くて濁っていた。他の樽ではワインかと思う透明な色のものもあったのだが、こいつはしいて言えば葡萄ネクター。
 また、3年仕込みともいえるものにもかかわらず、半年経過した段階から竹の状態すなわち繊維束のほぐれ具合は変わっていないようだ。1年半前くらいにいくつかの樽は様子をみたり、水を追加したりしていたが、それ以降はまったく見ていない。ものによっては3年開かずにいたものもある。どれがどれだかは記憶にないが。
 さて、引っ越しがおわれば、春が来る前にもうひとつふたつみっつと準備をすすめていく。ほんとやることは盛りだくさんだが、漉いた竹紙で本をつくるという、3年前にはそこまで思ってもみなかったことが近づいてきた。零下の吹雪さえもが苦にはならないほどに愉快になるわけだ。


注記:ワインのような液体の中にあったのを水洗してこの状態。気温0℃で匂わないせいか美味しそうですらある。
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