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2017年10月13日

エノコログサの食べ方〜その1

 昨日、仕事打合せ後の茶飲み話。
「今度、江戸の料理について話をするんだけど、江戸時代、とりわけ享保・元禄以降だと想像が働くというかわかりやすいんだよ、現代食生活と地続き感がある」
「そうだね。蕎麦も鰹も寿司だってね」
「ところがだ。室町から前。平安時代にまでいくと、わからないことがおおすぎて、なぞ」
「あぁ、食に限らずだけどね。衣食住に宗教」
「ありきたりなところだと、アワ、ヒエ、キビ、豆といった雑穀、狩猟の比重が高い。魚より獣という時代か」
「野菜もほとんどが室町後期からなんじゃないか。そういえばいま、風土記の仕事やっているんだけど、食に占める野草の頻度が想定以上に高いとしたら、腑に落ちるところが多いよ」

「そういえば、アワをつくっていると、エノコログサが周囲にふえるんだよ。目に飛び込むようになるという錯覚とは思えないほどに」
「アワが不作だったその横に一面のエノコログサがひろがっているわけ。夕陽に輝いてキラキラと」

「ナウシカのように?」

「そうそう。いや、それよりも。食えたらいいなあと。食えるんだけどね」

「ええ! あれ食えるの?」

「アワの祖先だし、食ってたという記録さえしっかりある」

「野生のツルアズキが見つからなかったら、記事はそれだね」

……というわけです。
エノコログサを食す慣行を書いたときから、食べようと思いながら実践できてません。そして、野生アズキ探しも、なにやかにやで棚上げ中。じゃ、やるか。問題は時期がもう10月半ばであり、エノコログサあるかなあということ。秋雨前線が停滞して雨がつづいています。
 明後日、ナウシカの草原のようなエノコログサ畑があった場所へ行って確認しますので、実行するかどうかはそのときに決めるとして、です。

 昨年12月に調べた際の宿題だった「脱穀したのちすり鉢ですりつぶし、水選する。食べるときはアワと同様、粒のままでも製粉しても食べられる」ということについて。
 すり鉢を使うのは、粉化しやすいからのようです。
 水選は穎(殻)が水に浮くため、選別しやすいということと、風選がしにくいということか。

 エノコログサの場合、野草だけあって、どんどん脱粒するようで、たたいて収穫するのがよいとある。こりゃ手間かも。乾燥させるのにハウスがあったらなあってやつだ。
【2003,9『雑穀の自然史 その起源と文化を求めて』(北海道大学図書刊行会)内収「雑穀の祖先、イネ科雑草の種子を食べる:採集・調整と調理・栄養」河合初子,山口裕文】

 まあ、よい。やってみよう。
 ちなみに穂づみできるイネ科雑草はといえば、カモジグサ、イヌムギとある。
 カモジグサ、イヌムギかあ。カモジグサは確かにみていて食べられそうだ。
 そしてしごいてとれるイネ科として、チカラシバ。
 wikiという安易な検索ではじめて知ったのだが、チカラシバからトウジンビエが生まれたんだ。遠い昔に。道ばたにあるあれ、手でするするとしごきとってパラパラと道路にまいて遊んだ記憶がよみがえるのだが、あのパラパラとクスクスのパラパラがつながった。クスクスは一度粉化したものなんだけどね。よし、チカラシバは粉にしてクスクスをつくってみよう!

 冷たい視線を背中に感じないではないけれど、楽しくやるとしよう。







 
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