第7・8回講座の中で、「レイプ神話」とは?というお話しが
ありました。
「神話」とは間違った情報・うその話という意味です。
レイプに関する神話が被害者に対する周囲の無理解・見当違いの
責め・侮辱を受けやすくなり、適切な援助を受けられないことが
多くなります。
「強姦は、暗い夜道で、見知らぬ男によって引き起こされる」と
いうのはレイプ神話です。
実際は顔見知りによる、室内での犯行が多いのです。
その他にもいくつかありますが、なぜ「レイプ神話」が
生まれてしまうのでしょう。
そして、人々がなぜ神話を刷り込まれ、思い込まされるので
しょう。
講座の中では質問の時間が十分取れず、あとでこの質問を
された受講者の方がいらっしゃいました。
今日、改めて高里鈴代さんに確認しました。
高里さんの話によると
「社会が男性優位の社会であり、女性側の
話が簡単に打ち消されてしまうためです。被害を訴えて行く
最初の場所が警察ですが、その警察では圧倒的に男性が多い。
それから、記事を書く新聞記者も男性であり、男性警察官の
偏見に満ちた言葉をそのまま鵜呑みにして、記事を書いてしまう
ので、それを読んだ読者はそのとおりなんだと思ってしまうため。
社会の様々な場所で同じようなことが起こり、神話がもっともらしく
語られていくのです。」
とのこと。
これってどっかで聞いたような・・・。
そうだ!!子どもたちに関する話も同じようなことが起こって
いるではないか〜。
「少年犯罪が増えている」という話が語られることがあると
思いますが、これも実際は違っていて、むしろ減少している事実。
「不登校は病気である」「不登校は子どもの個人の問題だ」と
言う人がまだまだ多いのですが、これも間違いですよね。
子ども本人からすると「何言ってるぅ〜
」という話ですが、
平気でこう言っている大人がいます。
子どもよりも大人が圧倒的に強い力を持っていることから
なかなか子どもたちの気持ちを理解せずに一方的に言われ
ます。
国際条約である「子どもの権利条約」の中の意見表明権
なんて使いたくても使わせてもらえない環境があります。
「チャイルドライン」は意見表明権であると喜多明人さんが
講座の中で言われていました。
「チャイルドライン」に限らず子どもたちの意見表明権が
行使できるよう大人たちは環境を整える義務があるのでは
ないでしょうか。