地産地消で実現する低炭素の沖縄 [2007年03月12日(Mon)]
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地産地消で実現する低炭素の沖縄 知ってほしい 暮らしと地球環境 の関係D
![]() エコショップえころんに野菜をおろしている宮本陽一さん 当センターが作成した「沖縄県環境教育プログラム」のイラストを担当してくださった方です。 先日地球温暖化に警笛を鳴らす映画「不都合な真実」がアカデミー賞を受賞した。主人公はゴア元アメリカ副大統領。この映画は、彼が半生をささげた講演会の様子を映像に収めたドキュメンタリーである。沖縄では3月3日からシネマパレットで公開されている。 2000年の米大統領選でブッシュに接線で破れ、失意のどん底にいたアル・ゴア。自らを奮い立たせるためにはじめた連続講演のトピックに選ばれたのが、地球温暖化をはじめとする気候の危機だった。この映画のタイトルは、宿敵ブッシュが大統領として目をそむけてきた題材について意図的に取りあげたということを、ジョーク交じりではあるが雄弁に語っている。 しかし彼の環境活動に火をつけたのは、単なる復讐心ではなかった。 1997年に京都議定書が採択されたとき、ぎりぎりの交渉の中でアメリカの調印を後押ししたのは、他でもない、当時副大統領のゴア氏であったといわれる。自著の中でゴア氏は、17年前に息子が命にかかわる大けがをしたとき「自分にとって大事なこと」を見直し、家族を最優先に考えること、そして気候の危機への取り組みを仕事上のライフワークにすることを誓ったのだと語る。映画の中で、温暖化の脅威を人々に語りかける彼のひたむきな姿は、政治家としての立場を超えた執念を映し出したものに違いない。 当センターではこの映画の公開とNPO月間の成功裏の終了を記念してイベントを開催した。講師は、未来バンク事業組合理事長の田中優氏。氏はMr.チルドレンの桜井氏らが中心になって立ち上げたアーティストパワーバンクの指南役も務め、市民バンクという新しいお金の循環で環境活動を支援するユニークな取り組みの指導者として有名だ。トークショップ当日の会場には50名を超える人々が集まり、氏の歯に衣着せぬ軽快なトークに耳を傾けた。 田中氏のメッセージはシンプルかつ明快だ。「エネルギー問題も、環境問題もすべてはお金の使い方に集約される」これだけである。 たとえば預金という行為が、どのように政治を、そして軍事を支援してきたかという話。戦争がすさまじい環境破壊であるということ以前に、その背景となっている石油確保競争にこそ原因があるということ。そしてそこには私たちもエネルギー消費者として加担しているという事実。そればかりかその競争を支える資金として私たちの預金が知らずに使われているという現実。それをふまえてお金の流れの元をたどれば、平和と持続可能な社会の作り方が見えてくること知った。 石油に過度に依存している社会構造を見直すことで問題が解決されるという意味では、温暖化問題にとっても重要な視点だ。脱温暖化が可能となる低炭素の社会を現実のものにしようと思えば、エネルギーの転換が最も重要な課題だからである。 ふりかえって家庭の対策について、お金の使い方から温暖化を考えると一番効果的で一番楽な方法がまだある。それは、省エネ家電への買い替え である。 田中氏の言葉を借りるならば、一番効果的なのは冷蔵庫だそうだ。冷蔵庫の省エネは、この10年間で驚くほど進んだことから、物によっては80%近い省エネが実現しているとか。冷蔵庫はほかの家電品と違って24時間365日動き続けているから、そのランニングコストを抑えることができれば、10万円の冷蔵庫を購入しても5年もすれば元が取れる計算になる。そのほかエアコン、照明器具、AV機器を徹底的に省エネ製品にとりかえれば、平均的な4人家族の家庭でも2kwhの太陽光発電と太陽熱温水器を使って、今の便利な生活をあきらめなくとも十分エネルギーをまかなうことが可能だそうだ。こうして省エネとキャパシタ等燃料電池との併用を徹底した上で自然エネルギーの導入を促進すれば、エネルギーの地産池消が可能となり、化石燃料からの脱却が現実味を帯びる。 地産地消は、島嶼県沖縄の地球温暖化対策にとって最も重要なキーワードである。島国沖縄では、モノの移動にかかるエネルギー比重が他府県より大きい。このため県産品で需要を満たすだけで大幅な省エネになる。そればかりか地域でお金が循環し、しかも観光客の消費まで加わっていっそう沖縄の経済が元気になるのだ。 先ほどの預金についても同じだ。私たちの預金が未来を決める力を持っているのだから、まずそのお金の使途をチェックする機能を強化し、地域に貢献する使われ方をしているところを選んで預金する。そうしてボトムアップの経済構造が動き始めれば、本当に沖縄に必要なものが作られるようになる。つまり地産地消で沖縄の経済的自立を実現するのも夢ではない。そんな大きな構想を、田中氏の話から共有することができた。 地球温暖化からだいぶ大きな話になった。しかし、90年度比で60%の二酸化炭素削減を行わないと、ゴア氏のいう「地球の破滅」に向かうことが確実な今だからこそ、地域を見直し、足元から変っていく実践をしたい。そしてその実践が沖縄を元気にできる仕組みとして機能するためには、経営者の皆さんと協働で仕組みづくりをすることが何より大切であると考える。 少しずつ動き始めた沖縄の温暖化対策、そして当センターの活動に今後とも皆様のご指導とご鞭撻を賜るようお願いして、このコラムの締めくくりとしたい。これがきっかけとなって、経済界を巻き込んだオール沖縄型の温暖化対策の出発点となることを願って。<キャロル涼子 1) 省エネ家電の情報については、気候アクションセンター発行の省エネ家電普及パンフレット「福沢諭吉が飛んでいく!!」を参考に。ホームページからPDF形式で無料ダウンロード可能。URLは、http://www.okica.or.jp/syoene_kaden.pdf まで |
Posted by
OKICA
at 10:14











