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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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法律家的発想のオバマ・ドクトリン [2009年10月08日(Thu)]
ワシントン・ポスト10月8日付でコラムニストのDavid Ignatiusが、オバマ・ドクトリンというのは、戦略的発想ではなく、各国の権利と義務のバランスをとろうとする法律家的発想のようだと分析しています。

即ち、オバマは就任式で、「相互利益と相互の尊敬」を言って以来、権利と義務のバランスという、同じテーマを繰り返し強調してきている。例えば、イランは核の平和利用の権利はあるが、NPTの義務は守る責任がある。イスラエルは生存権はあるが、入植地はやめる責任がある、という具合だ。こう考えると、アフガニスタンについては、国際社会は既にアフガン再建にコミットしているのだから、治安軍を増強し、経済発展を援け、アフガン内の政治的和解を促進しなければならないのであって、遠くから無人機などを使って、対テロ作戦だけに特化することは、オバマ・ドクトリンに反するだろう、と分析しています。

駐アフガン米軍を指揮するマックリスタルが増派を提案したのに対し、オバマがなかなか回答を出さないため、オバマの意向について憶測が飛び交っていますが、そうした中でイグネイシャスは、就任以来のオバマの言動分析から言えば、オバマは、範囲は極限されても軍事、経済、政治すべての面でアフガン支援は続けるだろう、と予測しているわけです。

おそらくはそんなところだろうと思われますが、ただ、結論に至る分析が非常に注目されます。オバマが打ち出した「相互の尊敬」は、ブッシュが国際協調を無視したことに対して反対の立場を表明したものと一般的には捉えられていますが、イグネイシャスは、これは法律家的権利義務思想から来ていると言っているわけです。この仮説は、今後のオバマの言動によって更に検証されなければなりませんが、あるいはその通りなのかもしれません。

そしてイグネイシャスは、もしそうであるなら、それは国際情勢の実情にそぐわない、血の通わないアプローチだと言っていますが、この指摘もまたその通りと思われます。つまり、イグネイシャスは、端的には、国際情勢が生きたものであることも知らない、戦略的発想も無い、法律家の素人論だと言おうとしているのでしょう。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:21 | 米国 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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