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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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五カ国協議 [2009年06月26日(Fri)]
米国のCenter for a New American Securityが6月に、米国の北朝鮮政策について5人の若手研究者による論文を発表、その中で、現在の六カ国協議を、北朝鮮を抜いた五カ国協議にすることを提案しています。CNASは、キャンベル現東アジア担当国務次官補が中心になって設立した研究所であり、メンバーの多くが政権入りしています。

論文は、六カ国協議から北朝鮮が去っても、地域安全保障機構の利点を温存するための五カ国協議を行うべきだ、ただ、六カ国協議とは異なるものとするために、協議の場所は欧州か東南アジアにすることを考えた方がよい、とした上で、

五カ国は北朝鮮の核保有への反対をはっきり表明し、北朝鮮が参加国間の意見の相違に乗じる隙をなくすべきであるし、さらに、拉致問題などの付随的問題を論じる余地も作るべきだ。また、率直な意見交換をして、東アジアに存在する歴史的対立などの諸問題を扱う場も提供すべきだ、と提案し、

中国の役割は重要であり、中国に対しては、制裁の強化を求めるべきだが、六カ国協議を五カ国協議にすることは、米国の指導力の増大を意味する、と言っています。

新聞、TVの報道によれば、日米はもとより、韓国やロシアも五カ国協議に賛成のようですが、中国は日中次官協議で態度をはっきりさせなかったそうです。それは当然でしょう。今までの六カ国協議では、北朝鮮の参加、つまりは六カ国協議再開の成否は、その都度、中国の北朝鮮説得にかかっていましたが、北朝鮮の参加は不必要ということになれば、中国の存在意義は低下し、反対に、北朝鮮不在の五カ国協議の場では、日米韓の同盟の発言力が増大することになるからです。

従って、実際は、六カ国協議とは別の五カ国協議の設立というCNASの構想(おそらくキャンベルの構想)は実現が難しいでしょう。しかし五カ国協議が提案されたこと自体、既に北朝鮮の参加は必ずしも必要ではないということを意味しますし、それを日米韓ロが支持したことで、北朝鮮の参加という切り札を握っていた中国の発言力の低下は避けられないことになりました。






Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:14 | その他 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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