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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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オバマのアフガン政策 [2008年11月17日(Mon)]
ニューヨーク・タイムズ等の元編集者Russ Hoyleが、Center for a New American Securityのブログに、オバマが、ペトレイアスの言葉を信じて、アフガニスタンに深入りしてしまう危険を指摘しています。

ホイルは、ペトレイアスは、アフガニスタンに関する戦略評価チームを任命し、オバマの大統領就任に合わせてアフガン戦略を提案する予定であり、イラクで成功した戦略がアフガニスタンでも有効であると思っているし、また米軍関係者はアフガニスタンへの全面的なコミットメントを主張している、

しかし、アフガニスタンについてベストセラーを書いた元英軍士官Rory Stewartは、反乱鎮圧は達成困難であり、経済援助に限るべきだと論じているし、軍事専門家の間でも、まだアフガニスタンをどうすべきかについてコンセンサスはできていない。心配なのは、オバマが、ペトレイアスの「やれば出来る can-do」戦略に巻き込まれて、アフガニスタンでロシアと同じような失敗を繰り返すことだ、と論じています。

オバマのアフガン政策については確かに同じ懸念を抱きます。今のオバマのアフガン政策は、米国の世界戦略の必然からではなく、大統領選挙のキャンペーン・レトリックから来たものです。すなわち、これは、イラク戦争反対を主張する中で、9.11対策としてはアルカイダのいるアフガンが本命なのに、ブッシュは理由のないイラク攻撃をして余力を失い、アフガン情勢を放置、悪化させた、とブッシュ批判を展開して来た、その延長線上にある政策です。

しかし、世界第二の石油埋蔵量を有し、チグリス、ユーフラテスの合流する中東の中心に位置し、国民の民度も近代化の一歩手前にあるイラクと、辺境の地のアフガニスタンとでは、戦略的重要性は較べものになりません。また、有史以来、中央の支配下に入ったことのない山岳地帯の部族地域と近代国家になる直前のイラクとでは、戦場の条件も違います。

オバマが、ブッシュのイラク政策を批判するあまり、イラクとアフガニスタンの優先度を誤る危険性が心配されます。


Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 15:30 | 中央・南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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