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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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アフガン情勢 [2008年10月13日(Mon)]
独シュピーゲル10月13日付で記者のSusanne Koelblが、暴力と汚職が拡大、政府がタリバンに立ち向かう能力を失っているアフガン情勢について報告しています。

コーブルは、アフガン情勢について、英軍司令官が「この戦争には勝てない」と明言、英大使も「アフガン政府は完全に人民の信頼を失った。アメリカの戦略は挫折した」と述べ、米軍のマレン統合参謀本部議長も、「来年の状況はもっと悪くなるだろう」と言ったことを紹介、

カルザイ大統領が以前から求めていたサウジ国王の仲介によるアフガン政府とタリバンの対話についても、両者の立場が離れ過ぎていて、具体的な成果は何も生まれなかった、と言っています。

そして、タリバンの指導層は数百人、戦闘員は5千人だが、1万6千人ほどの臨時戦闘員の多くはイデオロギーよりも援助物資の配分に関心があること、冬を控えて少なくとも5百万人が飢えに苦しんでいる一方で、限られた少数者は麻薬取引などで巨富を築いていること、アフガニスタンの現在のGDPの実に53%が麻薬関連だが、腐敗した閣僚や「麻薬王」が裁判を受けて罰せられた例は皆無であること、カルザイ大統領は、自分を支援する限り、これら利益を得る者を放置し、その人望は地に落ちていること、を挙げ、

そうした中で、米国だけが情勢のとめどない悪化を留めようと、2011年までに、2万名を増派する方針だが、過去、アフガニスタンは10万のアフガン政府軍と12万のソ連軍をもってしてもゲリラを制圧できなかった国だ、と指摘しています。
                        
サウジ国王仲介によるアフガン政府とタリバンの接触は、とりあえず失敗したようであり、また米国はこれから2万の兵を増強するとしていますが、イラクとは条件が全く異なるアフガニスタンで効果を上げられるとは到底思えません。それに金融危機の震源となったことで、米国の威信は地に落ちており、このことは外交、防衛にも必ず影響を及ぼすでしょう。被害の多い南部では、既にオランダ、カナダが撤収を決めていますが、比較的平穏な北部、西部に配備されているドイツ、イタリア、スペイン、北欧にもそのうち撤収論が出てくると思われます。今後注目されるのは、イギリスが米国を撤収へと説得出来るかでしょう。
Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 16:05 | 中央・南アジア | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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