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世界の論調批評 

世界の流れは、時々刻々専門家によって分析考察されています。特に覇権国アメリカの評論は情勢をよく追っています。それらを紹介し、もう一度岡崎研究所の目、日本の目で分析考察します。

NPO法人岡崎研究所 理事長・所長 岡崎久彦


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日米豪印提携論 [2007年03月17日(Sat)]
豪州では、日豪共同声明の意義を強調する論評が連日続きました。中でも3月17日付けThe Australian紙の編集委員Greg Sheridanの論説は、日豪共同声明を歴史的文書であると評し、相互安全保障こそ謳っていないが、これは最近の外交文書の通例であり、米豪条約も相互安全保障は明言していないと言って、日豪共同声明に米豪条約並みの意義を与えています。

シェリダンによると、ハワード首相は正式の条約にしたかったが、野党が中国の意向を慮ってそれに反対したそうです。

シェリダンは、他方、米国は米豪提携をインドまで拡げることを考えたが、これはハワードが中国の反応を恐れて二の足を踏んだらしい、と述べた上で、豪州は日米豪印の協調を図るというこの絶好の機会を逸してはならない、と論じています。

また日豪共同声明は、英国の評論でも大きく取り上げられ、3月22日付けファイナンシャル・タイムズは、日本は経済大国であるだけでなく、戦略的海洋国家でもある、日本はインドも入れてアジア太平洋4カ国軍事協力グループを作ろうとしており、これに台湾を入れれば五カ国になる、と指摘するビクター・マレットの論説を載せています。

日豪共同声明は、日本ではあまり関心が持たれていませんが、英豪の評論で大きく取り上げられ インドとの提携にも言及されていることが示すように、国際政治上大きな意義を持つものと思います。

Posted by NPO法人 岡崎研究所 at 14:21 | この記事のURL | コメント(4) | トラックバック(0)
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コメント
>シーパワーの方が強いようなイメージが一般にあるけれども実際はそんなことはないわけです。

ケースバイケース。ランドパワーかシーパワーという問題よりも、人口、資源、技術力、戦力比等の他の要因も強く影響する。

>つまり、インドはシーパワーの方向性を一段と強めつつある国家であり、あまり役に立たないわけです。

正直、ランドパワーとかシーパワーは抽象的で絶対的な定義はないと思う。インドにしても何も海軍の戦力を強化しているだけでなく、ロシアとの第五世代ステルス戦闘機PAK FA T-50の共同開発に興味を持っていたり、陸軍と空軍の戦力強化を蔑ろにしているわけではない。

>根本的な質問ですが、日米豪印提携によって解決される問題とは何なのですか?

拡大主義を猛進する中国への牽制。インドが中国の西にある為、中国のシーパワー化への流れを遅らせられる。また、有事の際は東西に戦力を分担することを強要され、迂闊に台湾や尖閣諸島の軍事占領ができなくなる。また、中国外洋を取り囲む為、中東からの石油輸入が脅かされかねず、軍事的行動ができなくなる。解決される問題とは、中国による軍事行動の危険性。
Posted by:通行人  at 2007年10月09日(Tue) 18:43
最後に、シーパワー理論家の英海軍大学教授Julian Stafford Corbettの言葉を付記して終わりにしたいと思います。長文失礼いたしました


「戦争は、海軍の行動によってのみで決することは、ほとんど不可能である。単独の海軍圧力は、消耗作用を発揮するだけである。その効果は、常に緩慢であり、自国と中立国双方の通商を非常に悩ませがちである。確固とした決定のためには、迅速かつ徹底的な形での圧力が必要となる。人類は、海上でなく、陸上に住んでいるため、国家間の大問題は、極めてまれな場合を除き、陸軍が敵の領土及び国民生活に対し実行できること、又は、陸軍がなことを艦隊が可能にする恐怖によって、常に決定されてきた。」―――Julian Stafford Corbett
Posted by:「海洋国家連合」の危険性・続きです@梁甫吟  at 2007年08月26日(Sun) 21:45
 地政学的な文脈で、日米豪印提携論が出ているのだとは存じますが、それは、そもそも地政学的に誤った論拠ではないでしょうか。
 よくシーパワーVSランドパワーで、シーパワーの方が強いようなイメージが一般にあるけれども実際はそんなことはないわけです。史的に見れば、実際にはシーパワー国家はランドパワーの同盟国が存在しないと勝利を得たことは無く、むしろランドパワー国家に敗北しています。(前者の例はナポレオン戦争、WW2、WW1。後者はアテネやオフショアになれなかった日中戦争の日本etc)
 要するにランドパワーの同盟国がいないとシーパワー国家は勝てないし、影響力を及ぼせません。つまり、海洋国家連合戦略は、ミドルパワー外交論を始めとする違なる分析視覚の批判や実現可能性の検証以前に、既にその拠って立つ地政学の理論で見た場合破綻していると言えるのではないでしょうか。
 こういうとランドパワーのインドがあるじゃないか、というご批判もあるとは存じますが差にあらず。ご存知のようにインドは軍事戦略としては相変わらず空母部隊の増強を目指し、その他海上戦力の増強を目指しています。加えて、政治面では日米中EUに対して全方位外交を展開し、かつての米国が英国を利用したように、米国を同じように利用してインド洋の支配権を目指すというインドモンロー主義を行っているわけです。(インドのモンロー主義については以下参照:Natural Allies? Regional Security in Asia and Prospects for Indo-American Strategic Cooperation Authored by Dr. Stephen J. Blank.)
 つまり、インドはシーパワーの方向性を一段と強めつつある国家であり、あまり役に立たないわけです。加えて、インド版モンロー主義を展開しているわけで、うっかりすると利用されてしまい、中国を仮想敵国にしていたらインドがインド洋の覇権を握って「なんてことだ!」ということに将来なりかねないわけです。
 勿論、インドとの戦略的連携は悪くないですし、個人的にはインドのNGS加盟も認めるべきだとは存じますが、日米豪印でシーパワー連合だ!という文脈での協力強化のは危険ではないでしょうか?ランドパワー国家を含めないと危ういのではないでしょうか?、と、僭越ながらここでは述べさせていただきます。
Posted by:「海洋国家連合」の危険性@梁甫吟  at 2007年08月26日(Sun) 21:45
根本的な質問ですが、日米豪印提携によって解決される問題とは何なのですか?
Posted by:patriot  at 2007年07月29日(Sun) 07:13