1.自然エネルギーの導入促進
①太陽光発電による市民共同発電所づくり
地域に存在する資源を使う自然エネルギーは企業や自治体、個人が設置するだけでなく、 地域住民や市民が意思決定に参加し、資金を出し合って設置することができます。これが市民・地域共同発電所です。エネミラでは太陽光発電所づくりをすすめています。得られた収入は出資者への還元や環境教育などに活用しています。
詳しくはこちら
②小水力発電の調査
川をせき止めて巨大なダムを作る従来型の水力発電所は環境を破壊するため大きな問題がありまし た。小水力発電はダムを設けない流れ込み式なので、自然を破壊しないで設置することができます。日本には小水力発電に適した地域が多く、火力発電からこう して発電に転換することで、二酸化炭素を減らすことができます。過疎地に雇用が生まれたり、資金が循環したりの効果も期待されています。 エネミラではこうした適地の調査や先進事例の紹介などをしています。
③太陽熱温水器の導入支援
家庭や事業所でお湯を使用する場合、化石燃料ではなく太陽の熱を利用する方法として太 陽熱温水器・ソーラーシステムがあります。太陽光発電よりエネルギーの効率が高く(太陽光発電は約15%に対して太陽熱は約60%が可能)、もっと利用したいものです。
④ペレットストーブの普及導入支援
暖房用の燃料として、製材する時に出てくる木くずや樹皮などを猫砂のように固めたものを木質ペレ ットといい、専用のストーブで燃やすことができます。
化石燃料からこうした燃料に転換すれば二酸化炭素の排出を減少させることができます。燃やせば二酸化炭素は出ますが、元々、木が生長する際に吸収したものが空気中に戻っていくだけなので増やすことにはなりません。ペレットは木の香りがただよい、ストーブの窓から見える炎はいやしや安らぎを与えてくれます。
2.普及啓発
地球温暖化の現状や防止対策の普及啓発は、主に小学校への出前事業、県内各地のイベントに出展などを実施しています。
○2種類のプログラムを使い、小学校を訪問して出前授業を実践
自然エネルギー体験キャラバン
前半はパワーポイントを使って地球温暖化問題とその対策を説明し、後半は6つのコーナー(太陽光発電、風力発電、小水力発電、バイオマスエネルギー、ソーラークッカー、自転車発電)を巡回してエネルギーを作ることの大切さを体験してもらう。
子どもエコライフチャレンジ
夏休みや冬休みを利用してエコライフに取り組んでもらうために、休みの前後に小学校を訪問して授業を実施。休み前はパワーポイントやクイズで地球温暖化問題とその対策を学習。エコライフノートを配布して休み期間中にエコライフに取り組んでもらうことを約束。休みが終わったら、再度、学校を訪問、こどもたちの取り組みを振り返り、これからも目標を持ってエコライフに取り組んでもらうことを話し合う。
(このプログラムは京都市と気候ネットワークが作成したプログラムを借用して実施)
○イベント出展などの普及啓発
公民館の講師派遣や市町村が主催する環境イベント・地域が主催する町おこしイベントなどに出展し、地球温暖化の現状や私たちにできることを理解してもらう。