マイケル・ボンド『パンプルムース氏のおすすめ料理 (創元推理文庫)
[2011年11月27日(Sun)]
「クマのパディントン」シリーズの作者が書いた大人向けのライトミステリーといわれてもクマさんが頭に浮かばないからどうしようもない。
元パリ警視庁刑事のパンプルムース氏は敏腕刑事だったらしいが、オンナへんのスキャンダルで退職し、元警察犬ポムフリットを相棒にグルメガイドブックの覆面調査員をしている。
ミシュランの覆面調査員がすぐに浮かぶが、この表紙のように凸凹コンビ。単純な美食ガイドにはならないところが面白い。
小生「一生に一度は三ツ星レストランで食事したい」などと思うグルメとは程遠い。まして今回の特別料理は鶏をまるごと使った料理でパス(小生実は生きた鶏が大嫌い。パーツパーツの鶏料理ならOKだけど・・・例えば韓国のサムゲタンなんて卒倒します)。読みたくもない。
じゃあ何故読んだの?表紙です。この凸凹コンビならなんかやらかしてくれそうという変な期待を持たせてくれます。
少々のお色気(実際はドタバタ)や推理小説の範疇に入るかどうかスレスレの謎解きでちょっと肩透かし気味だけど、笑えます。クルーゾーのエキセントリックさを中和した可笑しさでしょうか。