マイルス・デイビス『ザ・セラー・ドア・セッションズ1970』
[2008年07月07日(Mon)]
マイルス・デイビスの「ザ・セラー・ドア・セッションズ1970」というボックスセットをゲットしてしまった。6枚組という音の洪水である。ためしにちょっと買ってみようかという気になるようなブツではない。
だいたい僕のマイルス体験は『ビッチェズ・ブリュー』で終わっている。いや、終わっていた。
50年代のマイルスは文句無くスゴイ!!聞けばわかる。天才だと心から思う。でも、70年代以降のマイルスにはついていけなかった。それが友人からもらったラストアルバム『ドゥー・バップ』でぶっ飛んだ。聞く気も無く車に入れといたんだけれど、運転にもあきてちょっと聞いてみようかとボリュームを上げたのがよかったのか、かっこよかった!!やっぱりすごい!!
当然というか本作の既発売の『Live-Evil』は持ってない。1970年12月16〜19日にかけてのライヴ音源の完全版である。
誰が好き好んでこんなアルバム買うんだと思って発売当時は目もくれなかったが、宮崎では売れ残ったらしい。先日CD屋さんで見つけてしまった。好きかといわれれば、相変わらず50〜60年代が好きだ(69年は除く)。でもこの演奏は只事じゃない。
誰にでも勧めるCDではない。キースが好きだからという人にも勧めない。キースがエレピを弾いているとかいうような次元じゃない。グループとしての演奏の密度・テンション。やっぱりスゲー。メンバー全員がすごい集中力で演奏している。かっこいい。そしてダントツにマイルスがかっこいい!!