2019年04月24日
今年度のテーマを検討しています。農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーテーマ案
2019(令和元)年度の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーテーマ案
今年度のセミナーについて、以下のテーマ案を検討しています。
内容等を精査し企画の固まったものから、参加案内や参加者募集を進めていく予定です。
農林水産業や農山漁村地域の新たな取り組みについて、ぜひ皆さんのご参加を
お待ちしております。
1.子どもの農山漁村生活体験の受入
・修学旅行などで大人気の農林漁家への民泊と農林漁業体験。学校の授業と一環として定着した農山漁村の滞在型生活について、それを受け入れる農泊農家の確保が課題となっています。先進事例地域では、どのように農泊受入農家の確保や体験プログラムづくりを行っているのでしょうか。第1期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の最終年度を迎え、政府は子どもの農山漁村体験を2024年度には、取組人数の倍増し、小学生65万人、中学生75万人、高校生30万人の合計170万人の農山漁村体験を目標設定しています。さて、都市から多くの子どもたちが農山漁村へ訪問するチャンスがやってきますが、受入体制は大丈夫でしょうか。たった6軒の農泊から年間1万人を超える受入をきづき上げた地域の取り組みや漁業と宿泊業を上手く組みわせた結果、後継者にも光明を見出した漁村の取り組みを検討しています。
2.グリーン・ツーリズムによる地域活性化
・農林漁業をベースに体験型交流事業で地域活性化を図る、グリーン・ツーリズム。耕作放棄地問題、地域の伝統工芸、空き家、古民家の活用など、地域資源を活かした取り組みで、地域外の人を積極的に呼び込むグリーン・ツーリズムが再度見直されています。古民家を改修した農家民宿やさまざまな地域の手仕事復活により地域のおばあちゃんが中心に活躍する貴重な雇用の場づくりなど令和新時代のグリーン・ツーリズムを。
3.耕作放棄地対策、若者移住による農村アート
・若い移住者、アーティスト、大学生など多様な人達が来る地域には、どこか賑やかさが溢れています。高齢化率50%を超える集落で耕作放棄地解消からはじまった取り組みから学びやアートによる交流で地域活性化を目指して、全国各地へ発信する、地元の方々とともに、地域のあり方や取り組みを学ぶ場。まちづくり合宿(アート✕空き家✕鹿野・楽園の絵画等)等により若者を中心に多くの移住者を受け入れた地域から農村アートの可能性を探ります。
4.農山漁村集落 生活環境の改善、買い物弱者対策等
・交通空白地有償運送事業や既存のガソリンスタンド撤退後に、住民出資によるガソリンスタンドを継続して、地域住民の足や買い物を守るガソリン難民・買物難民対策。さらに企業と連携し、ネットスーパーの仕組みを使った見守りと買物支援の取り組み。小学校の空き教室にできた農産加工施設を利用した餅や味噌・豆腐・佃煮などの加工に加え、豚みそなど新たな商品開発。 さらに、宿泊施設等と連携させながら、インバウンドツアーや体験ツアーなどの他団体との連携地域への経済効果も生まれるなど集落ビジネスの最新の取り組みを学びます。
5.廃校を活用した学びと、交流の新しい場づくり
・廃校をまちづくりの拠点として再生した取り組み。「生涯活躍のまち」「少子高齢社会の新しい学びと新しいコミュニティ」の場にするコンセプトで、過疎地での新しいコンパクトシティのモデル。地元農家の新鮮野菜や体に優しい食品食材を扱う市場、コミュニティカフェを常設しよろず相談所の設置やアートや音楽等の各種セミナーの開催、給食室を活用した6次産業化の振興、近代医療のみならず、ヨガ、鍼灸などの伝統医療、その人に適した食事、生活習慣などライフスタイルの改善などを、鍼灸、マッサージ、指圧、アーユルヴェーダなどの施術チームいより対処する統合医療社会モデル構築として海外からも関心を持たれた取り組みなど廃校のニュータイプを学びます。
6.農林漁業の活性化
(1)【漁業】
漁師町がはじめた「お魚離乳食通販事業」が首都圏を中心に全国で話題を呼んでいる。キャッチフレーズは「ママを応援おさかな便」。地元で獲れた魚を子育てで忙しいママが調理しやすいよう加工し、全国に発送。事業の運営をUターンやIターンで集まった若者が行い、仕入れ・加工・出荷は子育てを経験した地元の女性が担当。地域に新たな活力を生んでいる。
(2)【農業】
農業(経営に主体的に関わっている)をしている30〜50代の女性が独自の視点でアイデア商品を開発したり新規就農者を支援したりすることで、活性化に取り組む。不定期に開催する女子会で収益向上に向け熱く話し合い、特産野菜を使ったメンバー間のコラボ商品も多数生まれている。農業女子会の活動を通して農業の今後を知りましょう。
(3)【林業】
森林所有者と林業事業者のつなぎ役として、森林作業員ゼロから間伐や植林などの人工林整備に取組み、活動開始10年間で森林経営受託面積は1,300haを超える。住民や学校参加の森林環境保全活動の支援や担い手育成にも取組み、連携する林業事業体は34事業体110名に増加、さらに活動範囲を拡大している。
(4)【有機農業】
「暮らしの範囲はお寺の鐘が聞こえるくらいがちょうどいい」。口コミで移住者がやってくる地域で一緒に有機無農薬農業をベースに林業などプラスアルファの仕事でいのちき(生計を立てる)する。
(5)【里山資本主義】
全国の中でも先進的に取り組んでいるバイオマス発電所やCLTの取組を支援することにより、木材産業の活性化を図る一方、人材育成基金を設置し、未来へ向けたまちづくりを担う人材育成に力を入れている。「里山資本主義」といわれる取り組み。
(6)【自伐林業の実践と国産材家具メーカーとの連携】
当機構の農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーで林業復活の切り札として期待されると紹介した自伐林業の事例です。山林所有者や地域住民が主体的に継続して携わることができる「自伐型林業」を推進し、多様な人材を巻き込んだ担い手の育成に取り組み。搬出された木材を木育やエネルギー、用材として有効活用するなど、持続可能な地域づくりを推進している。自伐型林業推進の好事例。国産材家具メーカーとの連携による、広葉樹の製品化やみなかみユネスコエコパークを活用したブランド化、東京おもちゃ美術館などと連携した木育キャラバンなど活動の範囲が多岐に渡っている。
7.住民主導で地域創生
(1)【農村コンビニ】
地区の85%の住民が出資して株式会社を設立。大手コンビニと提携し、コンビニと地元農作物の産直市を兼ねた農村コンビニを開業した。生活の利便性を高め、地元農家の所得も上げた。施設には年間20万人が訪れ、地区の集客の拠点となっている。「住みたいと思える町」を目指して住民主導で始まった活動で、過疎に歯止めを掛ける効果が期待される。
(2)【地域の仕事を丸ごと会社化】
自分たちでワークショップを行い検討した地域ビジョン達成に向けて、自治機能(行政に頼らず地域で町づくりを行う)生産機能(自治機能を発揮するために必要となる財源を地域内で自立的に生み出す)を合わせ持った、住民による住民のための株式会社。生活環境、福祉、産業、観光、定住など多岐にわたる分野で88の地域戦略プランを住民主体で策定し、30以上の事業を実施し、補助金などにたよらず黒字化を果たしている。
(3)【中学校存続のため山村留学制度から在来特産品の商品化】
中学校存続のために始めた親子山村留学を機に、住民一丸となって活気ある地域づくりに成功した。「親子」の移住が進んだことで児童生徒増だけでなく、移住者が農業の担い手となったり、起業して農産加工物を全国に販売したりと、新たな感性で地域資源を生かす力となっている。委員会は移住者の住宅確保、地元住民との交流推進などを実施。地元住民と移住者の協働による地域再生は人口減少時代の地域づくりのモデルとなっている。I・Uターン者を中心に、途絶えかけていた在来のニンニク生産の拡大が図られ、健康志向の消費者ニーズと相まって、地域の特産品として直売所をはじめインターネットでも販売されるようになり、地域全体の所得向上とともに在来ニンニクの復活につながった。
※ 内容等は予告なく変更されることがございます。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 20:28| コミュニティビジネス
2019年04月22日
久しぶりに知人が訪ねてきてくれた。彼は調査の専門家でいろいろ教えてもらった。
ニーズを知るためにアンケート調査を行うことがある。
しかし、調査対象や調査項目の質問の仕方、回答のあったデータの分析を厳密に行わないと恣意的な結果になりかねない。特に難しいのが質問の内容だ。専門家は、質問の順番でも回答内容が変わると言う。ある質問の回答が次の質問の回答にも影響を与えるというのだ。これは専門用語ではキャリーオーバーという。前の質問で高い評価をすると次の質問に対しても高い評価で答える。逆に低い評価の回答をすると次の質問でも低い評価なるとされる。
したがって、最も知りたい重要な質問は、最初の方に聞くことが大事だとういう。
また、実態よりもイメージが優先される。本当に購入したり体験したりしたことがない場合は、アンケートの対象へのイメージが優先されるのである。また質問の表現でも回答が変わる。価格を重視した質問と、品質を重視した質問の仕方では回答者の気持ちも替わる想定される。例えば、価格に関する必要が無いアンケートで物品や体験などのサービスに対する評価を聞くのと、価格とともに聞くのでは回答が変わることが予想される。価格という項目が入るとよりシビアな判断がされると考えられる。
威光暗示効果という言葉がある。威光のある著名人、専門家がこう言っている、こう書いているというのを示して回答を誘導するようなことである。アンケートの挨拶や前文、あるいは質問の項目で、例えば、現代は、〇〇が重要視されています。というように暗示をかけるようなことである。〇〇には、例えば、現代は食の安心・安全が求められているとか、暗に調査する側が回答を誘導することは避けなければ正確な意見は伺えない。
アンケート調査は本当に難しい。
ところで、内閣府は「世論調査」を実施しており、2018年の11月には、「食と農林漁業に関する世論調査」を行い、その結果を公表している。
https://survey.gov-online.go.jp/h30/h30-shoku/index.html
その前に行われた類似の「農山漁村に関する世論調査」は2014年8月に公表されている。
https://survey.gov-online.go.jp/h26/h26-nousan/index.html
「食料・農業・農村の役割に関する世論調査」は、2008年11月に公表
https://survey.gov-online.go.jp/h20/h20-shokuryou/index.html
「都市と農山漁村の共生・対流に関する世論調査」は、2006年2月公表
https://survey.gov-online.go.jp/h17/h17-city/index.html
「森林と生活に関する世論調査」は、2004年3月公表
https://survey.gov-online.go.jp/h15/h15-shinrin/index.html
「森林と生活に関する世論調査」は、1999年10月公表
https://survey.gov-online.go.jp/h11/sinrin/index.html
「食料・農業・農村の役割に関する世論調査」は、1997年2月公表
https://survey.gov-online.go.jp/h08/food.html
同じ調査項目では無いので直接的な比較はできないが農林漁業や農山漁村地域に対する国民の考えを知る上で参考となる。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:23| 犬も歩けば棒に当たる
2019年04月17日
2019年度「第18回全国農林水産物直売サミット」は山形県鶴岡市で開催
2019年度「第18回全国農林水産物直売サミット」は山形県鶴岡市で開催
一般財団法人 都市農山漁村交流活性化機構では、全国各地で直売活動に携わっている実践者、支援者が一堂に会し、相互の情報交換や運営上の課題と対策の検討を行う「全国農林水産物直売サミット」の開催を行っている。
サミットは、これまで17回を開催している。
2019年度は第18回を山形県鶴岡市で開催する。
第17回全国農林水産物直売サミットは2018年11月1日〜2日に和歌山県に於いて、「地域を支え、地域経済も動かす直売所」をテーマに開催。
2016年度第16回は、愛媛県下。
2015年度第15回は、滋賀県下。
2014年度第14回は、秋田県下。
2013年度第13回は、長崎県大村市。
2012年度第12回は、新潟県で開催している。
※各開催概要は、下記のWEBで参照できる。
https://www.kouryu.or.jp/service/chokubai.html
第18回の開催地、鶴岡は早くから常設直売所が早くから栄えた地域であり、「産直あぐり」「しゃきっと」など勢いのある直売所、農家民宿、農家レストランが沢山ある地域である。
2014年には、日本で初めてユネスコ食文化創造都市に認定された都市でもある。
第18回 全国農林水産物直売サミット
・日程:2019年10月17日(木)〜18日(金)
・会場:山形県鶴岡市「東京第一ホテル鶴岡」
・参加費:10,000円(資料代、交流会費を含む)
・サミットでは、現地視察として山形県下の農産物直売所をバスで回る4コースを予定している。
(参考)
日本で唯一の食文化創造都市 鶴岡 〜独自の食文化と、それを守る人々〜
https://satomono.jp/tour-seminar/column/261/
参加募集等の開催要領の案内は、2019年7月頃を予定している。
タグ:地域経済も動かす直売所
posted by オーライ!ニッポン会議 at 11:43| 犬も歩けば棒に当たる
2019年04月15日
今回学んだのは、「コスモス法」という考え抜く技術である。
週末を利用して勉強会に参加した。
参加者は、大学生から会社員、大学教授、フリーランスと多様な立場の人々12名。縁が有り「悩みや問題、課題の解を見つける方法」を学ぶために2日間、手ほどきを受けた。
講師は、山梨県在住の(有)情報工房の山浦晴男先生。山浦先生は、KJ法で名高い、川喜多二郎先生の研究所でKJ法の研究と普及に携わり、その後実践の道に入り1991年4月、情報工房を設立して野外科学の実践的な展開を進めている。
企業と行政の組織の“げんき”づくり支援、地域の“げんき”づくり支援、大学の“げんき”づくり支援の3つの分野で、人材育成と問題解決支援を行っている。
KJ法とは、一言でいえば、野外調査の中で集めたバラバラなデータをまとめ、その全体像と問題の本質をつかまえる方法。
今回学んだのは、「コスモス法」という考え抜く技術である。
山浦先生がKJ法を普及させる業務のなかで様々の課題にぶち当たり打開に行き詰ったときに、一人で考える必要性のなかで自分と対話する対話法の機能を果たし自分の中に眠っている解決策を引き出すことを可能とした手法を創出した。
コスモス法は、肉声で考える技術と言っている。
個人的な悩みだけでなく、ビジネスにも十分活用できる。
小職のテーマは「コミュニティビジネスを普及させる方法を考える」
久しぶりに頭をフル回転で使ったのでふらふら。
2019年秋には「コスモス法」の本も出版予定である。時間があれば、またコスモス法の内容を紹介したい。
(有)情報工房 コスモス法
http://www.yin.or.jp/user/yamaura/softskill.html
posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:24| 住民主体のワークショップ
2019年04月11日
【16回ふかや花フェスタ&オープンガーデンフェスタ】
第16回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞を受賞した「ふかや緑の王国ボランティア」からの情報提供です。
【16回ふかや花フェスタ&オープンガーデンフェスタ】
2019年4月27日(土曜日)・28日(日曜日)の2日間、「第16回ふかや花フェスタ&オープンガーデンフェスタ」が埼玉県深谷市で開催されます。
花フェスタ会場では、ガーデニング教室、ガーデニングコンテスト作品の展示、花苗や植木・ガーデニンググッズ販売、ステージイベントなどが行われます。また、味自慢のお店が多数出店し、多彩な味覚に出会えます。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
詳細は、下記のサイトをご覧ください。
http://www.city.fukaya.saitama.jp/…/hana…/1547165861971.html
(参考)昨年度第15回の開催の様子(昨年は7万1000人が来場しました。)
http://www.city.fukaya.saitama.jp/…/hana…/1525580024369.html
問い合わせ先:ガーデンシティふかや推進室
〒366-0815
埼玉県深谷市櫛引24-2
電話:048-551-5551
ファクス:048-551-5552
posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:42| オーライ!ニッポン
2019年04月10日
農山漁村コミュニティ・ビジネスをはじめるために 一人からはじめる「アイデアを具体化する方法」
【何を行うかは、どう行うかは『SWOT分析』で企画づくりを】
事業を行うのに、計画や企画を作成する必要がある、企画をひねり出すのに、便利な方法の一つに、SWOT分析がある。
・SWOT分析とは、課題解決や目標を達成するための方法論などを検討するために、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つの項目で要因分析する方法
・例えば、〇〇地区の都市農村交流をテーマにすると〇〇地区(もっと小さな単位でも良い)の強み(魅力や特徴)は、何か、
・弱みは、何か(若者がいない、観光資源が乏しい、高齢化で耕作放棄地が年々増加する等々)
・機会は、高速道路が開通する。テレビドラマのロケ地になる。○○で○○が発見された等々、チャンスにつながりそうな事柄。
・脅威は、隣村は、何々で当方よりも集客を伸ばしている。
当地の名産品の○○は、他地の○○に押されて苦戦している等等
・こうした分析を行いつつ、
・どのように強みを活かすか?
・どのように弱みを克服するか?
・どのように機会を利用するか?
・どのように脅威を取り除く、または脅威から身を守るか?
をより多くの関係者で構成したチームで分析することが理想的である。
SWOT分析活用事例:島根県浜田市・江津市の田舎ツーリズムを促進するために、有福温泉をフィールドワーク調査して、今後の戦略的な取り組みを検討した。
コツは、忌憚なく意見を交換し皆で考えを出すこと。それぞれが感じたことを素直に出して、さらにそこから得たアイデアをどんどん出すこと。弱みや脅威はマイナス的な考えになりがちだが、そこから逆手にとって考えることもできるので素直に状況を網羅すること。
弱みはを抽出しても、当面対策が浮かばないと無視する場合もあるし、その弱みを強みと組み合わせて工夫する場合もある。
類似対策例を思い出したり、見つけて、参考に新たなアイデアを考え付くこともあるので、一度検討したSWOT分析も少し異なったテーマや角度、メンバーで再度、再再度検討するとより新規アイデアが出てくる。特に異なる立場(異業種交流)のメンバーでSWOT分析を行うと、それは他のアイデアを活用すれば解決案ができるとか、ことなる立場の人たちの参画で、当事者は困ったことでも他の分野から見るととても魅力的な体験や生活文化として、見ることがや参加したいといったことにもつながる。SWOT分析は一人でも、多数の参加を得てもできるのでぜひ活用したい。
島根県江津市有福温泉
https://gotsu-kanko.jp/gotsuonsen/arifuku
posted by オーライ!ニッポン会議 at 07:59| コミュニティビジネス
2019年04月09日
「市場経済は、社会のほんの一部を占めるにすぎない」
「市場経済は、社会のほんの一部を占めるにすぎない」
ハンガリー出身のKポランニーという経済学者は、市場経済は人類史において特別な制度であり、市場経済の世界規模の拡大により社会は破局的混乱にさらされ、やがて市場経済自体のメカニズムが引き起こした緊張によって崩壊したと論じた。
ポランニーは、「大転換」という言葉で表現したが、今から20~30年前にノーベル賞受賞した二人の著名な経済学者(J.スティグリッツとD.C.ノース)がこの「大転換」を評価しているというのだ。ワーキングプアなどに代表される市場経済の行方に暗い影が出ているなか、市場経済以外のあり方に関心が集まっている。
Kポランニーは、狩猟採取時代から現代まで、「互酬」、「再分配」、「交換」という経済的活動の組み合わせによって営まれているという。
互酬とは、特定の期待感や義務感をもとに、贈与の形をとった財やサービスの提供、与え、返礼しあうこと。例えば、現代ではクラウドファンティングや地域通貨に寄付的要素を含めた互酬性が存在する。
再配分とは、権力の中心に対する義務的な支払いと、中心からの払い戻しを指す。簡単に言えば税金。交換は市場経済。
これからAI時代がやってくる我々はどのように生きていけば良いのか未曾有の社会が待ち受けている。
ところで、厚生労働省は、約20年後の2035年頃を見据え、少子高齢化や技術革新により、経済社会システムが大きく変化する中で、一人ひとりが希望や選択に基づき、個々の特性や可能性を最大限に活かした多様な働き方ができるようするにはどのような仕組みが必要かを検討すべく、「働き方の未来2035:一人ひとりが輝くために」懇談会を開催し、その結果を平成28年8月「働き方の未来2035」報告書にまとめた。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133454.html
上記報告書の11頁から12頁には、「3.7 世界と直接つながる地方の新しい姿」で次のように紹介されている。
2035 年においては、都市と地方の姿も今とはずいぶんと違ったものになっているだろう。特に、IT の進展によって、働く場所の制約がなくなると、地方において、豊かな自然を満喫しながら、都市に住むのと同じようにクリエイティブな仕事ができるようになっているだろう。実践的な高等教育で身に着けたスキルを活かして、子育て・仕事・介護・趣味などのバランスを取りながら、地域に根差した豊かな人生を送ることも可能になる。
1 次・2 次・3 次というかつての産業の仕切りが意味のないものとなり、多様なリソースが地方に流れ込むようになり、6 次産業化によって稼ぐ若者・女性・高齢者が増えていくだろう。
また、地方の中核都市や小さな町、村が、直接海外とつながっていくことが、どんどん可能になり、地方の価値を海外に向けて提供していく時代になると考えられる。つまりローカルといえども、グローバルにつながっていくことができるグローカルの時代になっていくだろう。
と記されている。併せて本書の冒頭には、徳島県上勝町と鹿児島県三島村が紹介されている。
20年後、我々の生活や仕事はどのようになっているのであろうか。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:27| 犬も歩けば棒に当たる
2019年04月04日
今年のゴールデンウイークの5月4日に【四賀まるごと・なんだこれ博物館】のイベントを実施する第16回オーライ!ニッポン大賞ライフスタイル賞を受賞した小峰悦雄さん。
まるごと博物館とは、
地域を「屋根のない博物館」としてとらえ、施設内という限定された空間から環境そのものを博物館とする開かれた博物館活動を目指す活動。
地域をまるごと博物館とする構想は1960年代、フランスにおこったエコミュージアムを参考にしたもの。生活環境博物館などといわれ、生態系・経済を重視するいくつもの博物館群から成り、自然や歴史・文化・伝統を中核にすえ、住民の衣食住、産業や商業、運輸などの諸活動までも、博物館活動に位置づけて実践する新しいタイプの博物館。
こうした博物館活動の拠点となるのが、地域に点在する多くの自然資源や文化資源。
松本市は、松本まるごと博物館があり、松本市に合併した旧四賀村も松本市の東北部に屋根のない博物館として存在する。
松本まるごと博物館
http://matsu-haku.com/
第16回オーライ!ニッポン大賞ライフスタイル賞を受賞した小峰悦雄さんは、今年のゴールデンウイークの5月4日に【四賀まるごと・なんだこれ博物館】のイベントを実施する。
イベントの概要は、
日時:2019年5月4日(土) 9:00〜17:00自由散策・自由ルート
場所:四賀全域各所(史跡及び個人コレクション)...
受付:松本市役所四賀支所
(長野県松本市会田1001-1 見どころ地図配布及び案内)
参加費:200円(中川地区で餅つきイベントあり)
※詳細についてはFBページの「四賀まるごと・なんだこれ博物館」をご覧ください。
【訪れてほしいポイント】
・岩井堂観音と石造地蔵尊像(信濃三十番札所・摩崖仏)
・立峠上り口の馬頭観音(道路からは後ろ向きなので注意)
・広田寺の十八羅漢像と山門周辺石仏群・無量寺
・芭蕉の句碑・岩井堂(身にしみて、大根からし、秋の風)更科紀行より
・藤池百体観音(信濃三十三番札所)
・岩屋神社・両瀬地区虚空蔵山内(登山の必要あり)
・ 横川の大イチョウ(県天然記念物)・矢久のカヤノ木
・取出地区の藩政時代の掲示板(松本地域で現存する唯一のもの)
・地蔵峠・会吉トンネル(国道143号のトンネルで1890年建設・国道トンネルとしては同じく143号の明通トンネルと同じくいちばん古い)
・保福寺峠とウェストンの碑ならびに一遍水・クジラの化石と化石館
・ 中川の横川地区・番場集落・錦部地区からの北アルプス・槍ヶ岳展望
・細原集落の光景と手打ちそば「ほそばら」骨董もあり・そばは要予約
・きよみ亭(会田宿の往時をしのぶ写真など)・岩井堂焼(陶芸)古賀さん宅
・のどか(木と布の創作アレンジ作品)徳嵩さん宅
・家具工房・正(創作伝統家具製作)浅川さん宅
情報のご提供をいただいたファームイン コミネさんの情報はこちら
https://satomono.jp/farm-stay-inn/20202/26643/
〇 岩井堂観音山周辺石造物群
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/miryoku/bunkazai/takara/shi/bizyutu/kannonyamasyuuhensekizoubutsugun.html
百体観音の内の52体をはじめ、石仏が観音堂周辺の岩山に点在している。県内でも珍しい11体の磨崖仏がある。
観音堂は、弘法大師伝説のある古くからの霊場。善光寺街道筋の信濃33番中20番札所。
〇 穴沢のクジラ化石(県天然記念物)
別所層(1500万年前海に溜まった泥岩層) の地層から出土した日本で唯一のシガマッコウクジラとされる化石(骨格)展示。
http://matsu-haku.com/shigakaseki/shisetsu
posted by オーライ!ニッポン会議 at 07:08| オーライ!ニッポン
2019年04月03日
みなかみ町の木材を使ったツリーハウスを、人と自然が共生するユネスコエコパークのシンボルとして建設したい!
群馬県みなかみ町は、日本を代表する大河川である、流路延長322km(日本第2位)、流域面積16,840キロu(日本第1位)の利根川最上流域にあり、首都圏の約8割、3,000万人の生命とくらしを支える水の最初の一滴を生み出している。
また、町内には、温泉が18湯あり、法師温泉、猿ヶ京温泉、谷川温泉、水上温泉、上牧温泉などがある。上毛かるたには、“「み」水上谷川スキーと登山”と詠われている谷川岳の入口としても有名である。
この水上町は、2017年6月14日ユネスコエコパークへ登録され、そのシンボルとして豊かな森林を誇るみなかみ町から自分たちで伐採した木材でツリーハウスを作る資金をクラウドファンディングで募集している。
クラウドファンディングは、ふるさと納税の活用した手法で集めており、返礼品として、みなかみ町産の特産品が提供される。
その返礼品のなかに、注目のリンゴある。ぐんま名月というリンゴは、幻のリンゴとも言われている。みなかみ町は、果樹の特産品も多く、みなかみ町の旬のフルーツを365日楽しめる「みなかみフルーツランド モギトーレ」があり、家族でフルーツ狩り、食事、お買い物が楽しめる。
寄附募集期間:2019年4月1日〜2019年6月29日(90日間)
目標金額:3,000,000円
返礼品は、ぐんま名月など、みなかみ町の特産品
◎ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/gcf/534?search_feature
群馬は知る人ぞ知る“リンゴ”の産地! 産地でしか味わえない逸品! 「ぐんま名月」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000010726.html
ぐんま食材セレクション100
http://aic.pref.gunma.jp/farmproducts/selection/sub/28_1.html
全国どの地域でつくっても「ぐんま名月」と呼ばれる、黄色いりんごをご存知ですか?
TOYOSUBLOG
https://www.tsukijiichiba.com/blog/guname-meigetu
みなかみフルーツランド モギトーレ
https://www.mogitore.jp/
posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:08| 日本のふるさと