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2019年01月30日

人が生きていくなかに物語がある。

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遠野と言えば、柳田国男の遠野物語を思い浮かべる。
今や民俗学の祖である柳田国男を語ることも少なくなったが、遠野を訪問して、なぜ柳田国男が遠野に関心を寄せたのか、その一端に触れることができた感じがした。
岩手県遠野地方は寒冷地なために、麦・ヒエ・アワなどの雑穀を中心とした農業であった。しかし、年貢割り当ては畑作物も米に換算してのとりたてであり、村単位年貢を定め、さらに村役人が家ごとに割り当てた。その割合は、一般に「五公五民」と言われ、収穫高の約5割であった。当時の遠野市の綾織村の例では、村全体の年貢の平均は、たしかに約5割(47.7%)であったが、水田は収穫高の6割2分(62%)が年貢として取りたてられていた。
南部藩の凶作・水害年表によると、1615年から1870年の255年の間に、大飢饉・飢饉が11回、凶作が39回、不作が28回、水害が5回と3年に1回の割合で凶作・水害が発生し大変厳しい農業環境に置かれていたことがわかる。遠野物語には、突然、森で消えた人などが出てくるが、これほどの凶作や水害などの自然脅威が多いと、顔見知りの人が、どこかに逃げたり、亡くなった人も少なくないである。
現代の遠野農業は、稲作を中心に、肉用牛・乳用牛などの畜産や、たばこ・ホップなどの工芸作物、ほうれんそう、だいこんなどの野菜栽培と果樹のりんご、花木は、トルコギキョウを主力品種として、りんどうを生産し、畜産は、肉用牛、乳用牛あわせて6,768頭(平成22年)、農業生産額の中で47%を占め、米ともに農業生産の中心となっている。
遠野ふるさと村の中にある南部曲がり家。庄屋として利用されていたこの家は、曲り家の集落の中では一番大きな曲り家。中には式台と呼ばれるお城や代官所などがあり、自分より身分の高い人が来たとき挨拶用件を受ける部屋がある庄屋としての格式の高い家。綾織町旧鈴木誉子家 江戸末期築 126.2坪〔416.38u〕
遠野では、曲がりやのなかで馬を飼い共に生活をしていた。それが曲がり家である。
遠野物語は馬が重要なモチーフになっている。
馬は南部藩の専売品として、農家は、藩から馬を借りて養い、農作業をしたり、物を運搬したり、肥料をつくったりした。子馬はセリ売りして、その代金を藩に納め、手もとにいくらかの収入を得ていた。地主から馬や牛を借りて養うという馬小作や牛小作もさかんにおこなわれ、優れた馬は、藩が買い上げて他藩へ売ることによって、藩の収入とした。また、三陸沿岸地方の海産物も南部藩の専売品であり、乾燥した魚介類は、品質もよく他地域で高く取り引きされ、藩の大切な収入源であったので、これを運ぶ駄賃も農民の所得になっていた。
農家は、子馬が生まれるとめす馬はそのまま飼育を許されたが、おす馬は2歳になると藩にとりあげられ、セリにかけられ、売上金の2割が与えられた。そのため、めす馬が生まれると大喜びし祝ったが、おす馬は手離さなければならず悲しんだという。
沿岸部との交流は、馬には必要不可欠な塩の入手にも関係してくる。馬を養う為には人の約十倍もの塩の摂取が必要といわれており、馬山地と沿岸部を結び道は、全国にも塩街道と呼ばれている。
米、塩、木材、馬、人が生きていくために、必死に自然と向き合い、生業をつくり暮らしていく、その苦しさや辛さの事実を不思議さやユーモアを交えた物語として伝えてきたのが遠野物語ではないか感じる。

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遠野ふるさと村の中にある南部曲がり家の中にいる「雪号」
遠野物語でも白馬は早池峰山に住む女神の使いとされている。
遠野ふるさと村
http://www.tono-furusato.jp/
柳田国男は、東京帝国大学法科大学に入学し農政学を学び卒業後に農商務省に就職し、農務局農政課に配属されて、農政官僚としての農村を歩いている。その後、民俗学を志したきっかけは、《飢饉といへば、私自身もその惨事にあつた経験がある。その経験が、私を民俗学の研究に導いた一つの理由ともいへるのであつて、飢饉を絶滅しなければならないといふ気持が、私をこの学問にかり立て、かつ農商務省に入る動機にもなつたのであつた。》
posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:27| 日本のふるさと

2019年01月29日

間もなく第16回オーライ!ニッポン大賞への応募の締め切り(1月31日)です。

ここ数年のオーライ!ニッポン大賞の受賞者(団体・個人)の活動をキーワードに分類しますと、以下とおりです。数字は、取り組みの多い順位ですが、多くの受賞者が1番から5番までを実施し、6番以降は、かなり専門性をもった取り組みが交流効果を発揮して共生・対流のモデル的事例として受賞しています。
ここ数年の受賞者の平均活動年数は10年、第15回の全応募者の活動年数の平均も同じく10年。さらに第15回は、全応募者の年間交流人口(参加者数)の平均は5700人、受賞者の平均は2600人ということで、さまざまな地域の特性や共生・対流のモデルのタイプを勘案して、共生・対流の活動の課題解決や可能性の参考となるモデルが選定されています。
第16回は、どのような取り組みが応募され表彰されるでしょうか。


1 「学生、若者、企業、市民団体、ボランティア、海外」との交流
2 「ありのままの農山漁村生活の体験」
3 「食の体験」
4 「農業公園、農業体験、牧場体験」
5 「教育旅行、体験学習」
6 「田舎暮らし、定住促進、古民家再生」
7 「古民家、ゲストハウス、農家民宿」の運営や活用
8 「農家レストラン、地域資源加工体験」
9 「エコツーリズム、自然体験」
10「耕作放棄地対策」
11「高校生との地域連携、農作物や特産品などの生産活動」
12「道の駅、直売所などの活用」
13「森林体験、林業支援、森林ボランティア」
13「海の体験、漁業体験」
15「棚田活動、ワーキングホリデイ」


表彰事業「オーライ!ニッポン大賞(団体活動)」への応募は、書き方がわからない、難しいのではないかという声もありましたので、オーライ!ニッポン大賞への応募用紙への記入の手引きを作成しました。応募項目と記入のためのポイントをお示しています。

オーライ!ニッポン大賞応募の手引き
http://blog.canpan.info/ohrai/archive/73

第16回オーライ!ニッポン大賞の表彰式は、3月20日(水)に都内で開催します。内容は、養老代表の講演や受賞者の取り組み事例の紹介など行う参加無料です。準備が整い次第参加者を募集いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

オーライ!ニッポンのWEB
https://www.kouryu.or.jp/service/ohrai.html
機構のWEB  https://www.kouryu.or.jp/
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posted by オーライ!ニッポン会議 at 15:13| オーライ!ニッポン

2019年01月28日

高開の石積み

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徳島県吉野川市美郷の高開(たかがい)の石積みである。徳島県の山村は急峻の山郷が多く、美郷も例にもれず急傾斜に田畑や家屋が作られている。西日本には、石積みが多いように思う。石積み、城の石垣が有名である。滋賀県の近江八幡市安土にあった近江佐々木六角氏の居城、観音寺が近世の石垣城の先駆と言われており、その後織田信長の安土城、豊臣秀吉の大阪城など立派な石垣の城が作られるようになった。当然、石垣を専門とする職人集団が各地で赴き構築していくのだが、原材料が瀬戸内海を中心に採掘していたこともあり、西日本に石積みの遺跡が多いように思える。権力者の力を誇示するような日本の城の石垣も驚くが、地域に住む農民自らが田畑と家屋を子々孫々暮らしていけるように、少しづつ石積みした取り組みは祖先の想いと努力に圧倒される。高開の石積みは江戸中期、約300年ほど前に作られ営々と守られてきた。4月には、芝桜が当たり一体に咲き、美しい景観を見ることができる。
実は、石積みは今静かな話題を呼んでいる。ヨーロッパの農家の家屋は石造りのもので、何百年もたつ農家民宿が観光客を楽しませてくれる。日本では石を切り出し運び積んで家屋を作るよりも、身近に木材が手に入り、加工も木材の方が簡単であっら。さらに、地震や津波などの災害が多く、石造りでは壊れて残らないということもあったという。そこで日本は神社仏閣をはじめ木造家屋が
建物として当たり前になった。エジプトのピラミッド、ギリシャの神殿もローマ遺跡も石づくり。
一方、ヨーロッパでも茅葺民家への関心も高い。茅はリサイクルの究極のエコと認知されている。

高開の石積み
https://www.awanavi.jp/spot/2013032500309/
吉野川市役所 高開の石積み
http://www.city.yoshinogawa.lg.jp/docs/2010101400300/
posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:06| 日本のふるさと

2019年01月25日

対馬固有の生物資源であるツシマヤマネコは、観光資源としても大いに期待されている。

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長崎県対馬は、国境の島ということもあり、日本本土とは、生き物の生態系や風景が異なる。
 本土よりも韓国に近いこともあり近年は韓国からの観光客が増加している。
対馬の観光と自然保護の観点からは、ツシマヤマネコについて、記しておく必要があるだろう。
対馬野生生物保護センター(以下、TWCC。環境省対馬自然保護官事務所含む。)は、ツシマヤマネコなど絶滅のおそれのある野生生物保護の拠点施設として、平成9年に開設された。
TWCCでは、対馬の豊かな自然のシンボルであるツシマヤマネコを守ることは、対馬の自然を守ること、自然と深く繋がっている対馬の暮らしを守ることであるという活動理念のもとに、「対馬もヤマネコも−ツシマヤマネコと共生する地域社会」の実現を目指し、保護増殖事業を進めるための保護行政や調査研究、普及啓発活動、その他救護された野生動物の飼育・リハビリを行っている。
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対馬固有の生物資源であるツシマヤマネコは、観光資源としても大いに期待されており、当所TWCCでは、保護された本物のツシマヤマネコが見ることができる有力な観光施設でもある。
 TWCCの平成29 年度の来館者数10,894 人、TWCC オープン(平成9年8月)からの総来館者数は250,815 人。野生のツシマヤマネコを見るチャンスはほとんどないなか、生きたツシマヤマネコを見学できるのは、嬉しい限りである。2019年1月25日現在ツシマヤマネコ「福馬」は体調不良のため、しばらくの間、終日展示をお休みとなっている。
ツシマヤマネコは、過去には200〜300頭が生息し、現在は島北部の一部地域に80〜110頭しか生息していないとされている。野生動物は個体数が100頭を切ると絶滅の危険性が極度に高くなるといわれている。血縁が濃くなることによる遺伝的なリスクが高まり、奇形が発生する可能性率の高さや災害や伝染病などにより絶滅の危険性が高まるからである。
対馬野生生物保護センター
http://kyushu.env.go.jp/twcc/index.htm
posted by オーライ!ニッポン会議 at 16:05| 日本のふるさと

2019年01月24日

第15回全国ほんもの体験フォーラムin長崎・五島が2019年3月21日(木祝)から23日(土)の3日間、長崎県の五島市で開催されます。

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第15回全国ほんもの体験フォーラムin長崎・五島が2019年3月21日(木祝)から23日(土)の3日間、長崎県の五島市で開催されます。離島での開催は初めてということです。
「ほんもの体験は地域を元気にし日本の未来を拓く」をテーマに、全国ほんもの体験ネットワークに参加する民泊や体験プログラムを実践する団体などが集まり、民泊や体験型観光の重要性と発展を目指すことを目的に、これまで全国各地で14回開催しています。
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開催事務局は、第15 回全国ほんもの体験フォーラムin 長崎・五島実行委員会(五島市地域振興部観光物産課内)〒853-0015 長崎県五島市東浜町2-1-1福江地方合同庁舎3階
電話0959−74−0811
参加申し込み、フォーラムのプログラム及び体験ツアーの詳細は、下記のサイトをご覧ください。
http://goto.nagasaki-tabinet.com/event/64644/
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※開催日の曜日に誤りがありました、お詫びして訂正します。 正しくは、開催開始日は、2019年3月21日(木祝)です。

過去のフォーラムは以下の地域で開催された。
第14回 全国ほんもの体験フォーラム in 奈良・飛鳥
第13回 全国ほんもの体験フォーラムin福島・南会津
第12回 全国ほんもの体験フォーラムin高知
第11回 全国ほんもの体験フォーラムinいわて
第10回 全国ほんもの体験フォーラムin広島・山口
第9回 全国ほんもの体験フォーラムin徳島
第8回 全国ほんもの体験フォーラムin滋賀
第7回 全国ほんもの体験フォーラムin北海道
第6回 全国ほんもの体験フォーラムinふくい
第5回 全国ほんもの体験フォーラムinおきなわ
第4回 全国ほんもの体験フォーラムinながさき
第3回 全国ほんもの体験フォーラムinにいがた
第2回 全国ほんまもん体験フォーラム(和歌山)
第1回 全国ほんもの体験フォーラムin南信州
posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:18| オーライ!ニッポン

2019年01月22日

日本の農業の屋台骨を支えている。有限会社かみなか農楽舎(福井県若狭町)

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有限会社かみなか農楽舎(福井県若狭町)

農業は、土地(土壌、地質)、作る作物、天候、農家の考え方によっても取り組み方法が異なり、それだけに収穫する農作物には、それぞれの農家の思いがこもっている。
限られた農地を分割することは、零細化するため農地を受け継ぎ農業を継ぐのは、農家のなかでも限られた子弟だけだった。農業の近代化、機械化とともに、農業から他業種への労働人口移動と都市への移住が進み、農業から遠ざかる国民が多くなっている。自然産業である食料生産産業である農業へ関心を寄せる農家以外の若者も少なくなかった。とはいえ農業を学ぶ機会は限られ、さらに農業に就業するための農地の確保も簡単ではなかった。
 かみなか農楽舎は、平成13年10月に旧上中町、企業、地元住民等が出資して設立され、都市の若者の就農・定住を促進し、集落を活性化することを目標に、地域のリーダーとなる若者の人材育成を行うため、新規就農を希望する都会の若者の研修の受け入れと定住・就農の支援を行っている。
 この取り組みにより2009年度第7回オーライ!ニッポン大賞審査委員会長賞を受賞している。受賞事業の活動は、研修期間は2年間で、1年目は5万円、2年目は7万円の研修手当が支給され、若狭町農村総合公園内にあるコミュニティ施設で共同生活を送りながら、地元の指導者から農作業の基本を学ぶとともに、農業簿記、機械のメンテナンス、機械の免許、加工技術、営業販売のノウハウなど卒業と同時に農業者として自立できるようなカリキュラムを組まれている。
また、新規就農には、集落での暮らしや地元住民との人付き合いは欠かせないとのことから、地域の総出(掃除)、夏祭り、地区運動会への参加だけでなく、結婚式や葬式へも参列するなど、集落自治活動に参加することも研修の1つとして制度化している。
このような取組を継続するため、農業公社を通じて借り受けている23haの水田で生産した米を、JA出荷やインターネットで直売したり、人材や自然・文化を活かした、都市住民や子どもを対象とした体験活動も企画運営し、年間延べ約3,000人が訪れる収益事業にするなど、農業生産法人としての経営にも努力している。
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研修を終えた卒業生には、地元の担い手農家を世話人として紹介するほか、空き家や農地を斡旋。福井県の「新規就農サポート制度」等を活用しながら、農業者としての自立をサポートしている。その結果、平成21年度現在、卒業生24名。うち家族を含むと36名が町内に定住している。そのうち13名が新規就農し、160haの農地を耕作するなど、旧上中町の農地の1割以上は農楽舎やその卒業生がカバーしている。
全国的に後継者不足が課題となる中、行政・企業・地元が資金面・人材面でサポートし、地域に根ざす農業後継者育成の取り組みは、他の模範となるもので、継続的な取り組みにより、若者が地域に定着しており、地域の担い手として期待できる点が評価された。
かみなか農楽舎 https://nouson-kaminaka.com/
実践的に農業を学びながら、あらゆる農家経営ノウハウを習得と、さらに農地の斡旋、新規農業者としての就農支援と一貫した取り組みをサポート。日本の農業の屋台骨を支えている。

posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:12| オーライ!ニッポン

2019年01月21日

オーライ!ニッポン大賞応募の手引き

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只今、第16回オーライ!ニッポン大賞を募集中です。
都市と農山漁村を往来する新たなライフスタイルの普及や定着化を図るため、日本各地で都市と農山漁村の交流を盛んにする活動に積極的に取り組んでいる団体、個人を表彰する「オーライ!ニッポン大賞」(主に組織と団体)と「オーライ!ニッポンライフスタイル賞」(主に個人)の2種類があります。
応募は、難しいのではないかという声もありましたので、オーライ!ニッポン大賞への応募用紙への記入の手引きをいたします。
A3第16回オーライ大賞 応募用紙 01-21-201901.jpg
表彰事業「オーライ!ニッポン大賞(団体活動)」の応募項目と記入のためのポイントをお示しすます。
ご参考にしてください。

1 応募部門
   次の3部門のうち該当する番号に○で囲います。
   複数該当する場合は、該当するもの全てを〇で囲います。
   1−学生・若者カツヤク部門  2−都市のチカラ部門  3−農山漁村イキイキ実践部門
 
2 応募者の名称、代表者等

3 応募に関する連絡先
  他薦、応援される方が記入した場合や応募に関する連絡や応募者の連絡先と
  異なる場合は、この欄の問い合わせ先を記入します。

4 応募者の属性
   ※該当する属性に○を付けて下さい。複数選択可。
   複数の主体が連携している場合は、連携している全ての主体について回答下さい。
 (農山漁村側)
   1−個人  2−住民組織・自治組織  3−農林漁業者の組織 4−企業  5−NPO法人
   6−学校・大学  7−地方自治体 8−その他 (                )
 (都市側)
   9−個人  10−住民組織・自治組織  11−企業  12−NPO法人  13−学校・大学
   14−地方自治体 15−その他(           )

5 主な活動内容 ※該当する部門に〇を付けて下さい。複数選択可。
   1−都市農山漁村交流  2−定住・帰農の促進  3−農林漁業の支援
   4−子どもの体験活動・教育旅行に関する取組 5−地域資源の利活用・商品開発
   6−食に関する取組  7−環境保全活動  8−地域づくり  9−地域文化継承・創造
   10−起業や雇用創出の取組 11−その他(        )

6 応募者の概要
  @ 活動年数
  A 主な活動拠点施設 (廃校活用施設やクラインガルテンなどの場合の拠点施設名)
  B 主な活動エリア (市町村名や地区名など)
  C 活動を担う人材の数 うち専属スタッフ人数
 
7 活動の実績・効果
  ・活動日数 直近の年間の活動日数/これまでの累計の活動日数
  ・売上実績 直近の年間の売上実績/これまでの累計の売上実績
  ・参加者数 直近の年間の参加者数/これまでの累計の参加者数
  ・その他の実績

8 活動資金について
  ・年間の活動費
  ・主な財源(複数選択可)
 
9 過去の受賞歴について(受賞したものがあればお書きください。)

10 直近3年間の各種マスコミへの掲載等について(メディアへ名等)

11 活動の詳細
  @ 活動の目的
    組織の目的、なぜその活動を行うようになったのか。誰がいつ始めたか。
  A 主な活動内容(都市と農山漁村の交流活動を中心)
   (なぜ)(誰が)(いつ)(どこで)(何を)どのように
    書き方の順番はいろいろありますが、
 
  a.地域の概況
   例えば、 ○○県の北部、山村地域で、農業は○○が盛ん、近年は少子高齢化、
   後継者不足のために、耕作放棄地が増加している云々と地域の概要を説明
 
  b.このままでは、地域がなくなるという危機感をもち、〇〇会を発足させ
   〇〇をすることにしたなど取り組みの目的を記し、
   〇〇会発足から現在までの主な出来事、事業などを時系列に整理するとわかりやすいです。
 
  c.Cの出来事、事業について、具体的な展開を説明します。
   例えば、子どもの教育旅行の受入なばら、
   どの地域のどの学校とどのような体験を提供しているか、
   また具体的な体験プログラム内容やプログラム数、受け家農家数の数値で
   概要を示せるものがあれば示します。
   例えば、〇〇オーナー制度ならば、毎年 〇月に参加者募集を行い、
   〇月〇〇、〇月〇〇、〇月〇〇、〇月〇〇、というように活動とスケジュールを記します。
   例えば、田舎暮らしに関する講座やワークショップなどは、どのようなプログラムなのか
   内容とともに、参加者の募集方法やどのような参加者が参加しているなどその取り組みの
   様子を明らかにします。

   また、取り組みの説明に、受け入れている地域の人々の喜びや
   都市の子どもたちの自然や農業に対する感動の様子など
   人と人とのふれあいを通じて、双方が元気に生き生きとされている様子があると
   より魅力的になるかと思います。

  B 活動の成果及び効果
   成果は、自分たちにとってどのような成果があったか。
   効果は、活動によって、他にどのような影響を与えているか等

12 活動の概要(200文字程度に要約)
   活動内容と成果・効果をコンパクトにまとめます。

13 PRコメント(応募に当たっての意気込み、全国へのメッセージ等要約)
14 過年度の応募について(選択)
15 情報公開の可否(選択)
16 写真の添付について
17 参考資料の添付について


●第15回受賞した地域の記入例
 【限界集落活性化させた地域】古屋でがんばろう会(京都府綾部市)
1.【限界集落活性化例】 第15回 古屋でがんばろう会(京都府綾部市).pdf

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★第16回のオーライ!ニッポン大賞は2019年1月末日まで募集しています。
応募の対象は、都市と農山漁村の共生・対流に関する活動を積極的に実施し、地域の活性化や交流の拡大などに寄与している団体・個人の方々、そして都市と農山漁村双方の生活・文化を楽しむライフスタイルを実践されている方々です。全国各地で活躍する方々から自薦・他薦を問わず応募を受けております。
以下の2018年度第16回のオーライ!ニッポン大賞応募に関するサイトから
そのままワードファイルで記入できる応募用紙をダウンロードできます。
https://www.kouryu.or.jp/information/ohrai16th.html
posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:58| オーライ!ニッポン

2019年01月19日

農山漁村コミュニティビジネスを発展させるために必要な中間支援組織について

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農山漁村地域活性化、地域再生のための中間支援組織は、一般的には、地域活動や社会活動を実践するNPO等の組織を支援する組織と定義されると考えられている。
そして、支援する内容は、地域づくりや都市との交流を担う団体、NPO等が抱えている課題、@人材育成、A財政、B事業を行い際に必要なるパートナーや参画して欲しい会員等の集客及びC活動を宣伝、集客するための情報発信のノウハウである。
 一言で言うならば、組織のマネージメントを支援することに他ならない。
しかし、農山漁村等の中山間地域においては、そもそも実践する組織体制が脆弱である、経営的にも人材的にも持続可能性に大きな課題を抱えているため、中間支援組織そのものが、事業を実践する形、つまり、都市と農山漁村の交流を担い手となっているケースが多い。
 例えば、子ども農山漁村交流プロジェクトの場合は、地域協議会が当該地域の農家民宿や体験事業者をとりまとめ、都市側の学校側、旅行会社との交渉や契約を行うなどまさに農家と企業や学校を結ぶ中間の組織として活躍している。
 また、特産品開発等の6次産業化についても都市側へのセールス等の活動や具体的な取引の窓口を担っているケースも少なくない。
 同様に、UJIターン、田舎暮らしにおいても空き家バンク等や現地案内、情報発信など中間組織が実践している。
 本来、こうした事業に取り組む組織を支援するのが中間支援組織であるが、現状では中間支援組織は=地域における交流事業の担い手、ワンストップ窓口組織であると言っても過言ではない。
 こうした実情から、農山漁村における中間支援組織、コミュニティビジネスの担い手、さらに、ソーシャルビジネスの担い手、新たな公を担う人々・組織など本来コンセプトが異なるものが、様々な呼称で呼ばれ、その全ての役割を担っているというのが一つの団体組織であるというのが農山漁村の現状と思われる。
平成25年に漁村総研の開催の都市漁村交流のセミナーで講演した近畿大学産業理工学部 経営ビジネス学科 日高健 教授は、「都市の漁村交流における中間支援組織の役割、交流ビジネスを進めるための組織」において、着地型観光の組織体制としての中間支援組織を取り上げているが、これは旅行業界ではランドオペレーターと呼ばれ、地域における旅行手配を一手に担う業務を行っているものである。本来支援されるべき組織が中間組織として農山漁村の農家や事業者を支援する形となっている。
子ども農山漁村交流プロジェクトにおける地域協議会も、支援組織としての役割として実施されている@体験技術の向上のための研修、A体験受入農家への相談や情報提供が中間支援組織としての役割、学校や旅行業者へのセールス、さらに受入プログラムの調整や金銭の授受といった事業は、コミュニティビジネスとしての役割を担っている。
 現状の農山漁村地域における中間支援組織の多くは、両者の役割を担っている組織である。

中間支援組織の課題及び期待される機能、役割は以下のとおり

■中間支援組織の課題
ア.人材育成、人材確保
イ.資金の確保
ウ.資金面の支援機能
エ.中間支援組織としての認知度
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※人材育成については、組織運営のマネージメント、活動展開のためのマーケティングの2つの大きな人材育成の方向がある。都市農村交流の分野でも最近マーケティングの人材育成がクローズアップされており、都市農山漁村交流活性化機構が取り組んだ住民自身による地域再生のためのワークショップは、KJ法の考え型を利用した地域資源の発掘から新たなアイデアの創出、そして取り組みを実現するための実行計画の作成(合意形成)を行う一連の流れであり、特定の地域で行う場合は実行計画づくりを行い、活動への合意形成を、都道府県単位で行う場合は、そうしたワークショップを担う人材育成を狙いとして実施している。

※また、マーケティングでは、6次産業化を具体的に推進するために、地域で採れる食材等を活用した新たな特産品開発のために、「特産品の開発と販売手法」地域ブランドの開発と売り方を考えるとして、「SWOT分析」「ポジショニング分析」「ターゲット」「商品ストーリー」「商品の4P」を学び企画した新たな県産材食品の企画開発のプレゼンを行う講座も考えられる。

※中間支援組織としての認知度向上には、WEBを活用した宣伝方法の講座や動画によるCMづくりなど自身の活動を広めるための宣伝告知手法の研修が行われている。

※資金面の支援機能は、公的資金の確保や助成事業に向けて情報提供や獲得手法の教授、事業計画の立案、プレゼン能力向上の研修。連続型講座の実施も考えられる。

※資金の確保は、自ら稼ぐと言った経営ノウハウの伝授やクラウンファンディングなどを活用したノウハウの研修や機会を得るためのマッチングなどの支援が考えられる。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:20| コミュニティビジネス

2019年01月17日

農山漁村コミュニティ・ビジネスをはじめるためには、企画書、事業計画書を考えねばならないのだ。では、計画書とは何を記せばよいのか。

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農山漁村コミュニティ・ビジネスを推進するにあたって、最も重要なのは、事業計画の作成である。何を行うかどう行うか、頭の中にあるものを整理し多くの人に理解・協力してもらうためには、記述することが必須だからである。

そこで、農山漁村コミュニティ・ビジネスをはじめるためには、企画書、事業計画書を考えねばならないのだ。では、計画書とは何を記せばよいのか

まず書く前に、考え方として「5W5H」が一番理に適っていると思っている。
この「5W5H」は情報発信のセオリーでもある。つまり出来上がってものを発信するまえに、何をどうするかをはじめる前から常に考えていけば難しくならない。
伝える内容は、「5W5H」でまとめると良いと皆さんも聞いたことがあると思う。私もマスコミ出身の上司にならった。
では5Wとは、
 @ WHO(誰が)
 A WHAT(何を)
 B WHEN(いつ)
 C WHERE(どこで)
 D WHY(なぜ)
さらに5Hは、
 @ HOW(方法)どのように
 A HOW MUCH(価格)いくらで
 B HOW MANY(数)どれくらいの参加者を募集
 C HOW LONG(時)いつ・いつから、いつまでに
 D HOW in FUTURE(将来)今後どうしたいのか等の展開方法
 
である。これを何度も考えながら整理し計画してまとめるためていくのが良いと思う。
例えば、地域振興、地域活性化に向けて、国や民間からの助成金を獲得するためには、公募にチャレンジすることになる。公募の提案書で記す多くの項目は、概ね上記の考えが役に立つ。

例えば、とある中央省庁の地域振興の交付金提案書の項目では、

 1.地域の概要(どこで)
 2.取り組みのポイント(何を)
 3.事業実施主体名(誰が)
 4.組織形態(誰が)
 5.組織概略(誰が)
 6.事業実施主体構成員(誰が)
 7.事業実施主体体制図(誰が)
 8.事業実施主体構成員における役割分担(誰が)(何を)
 9.代表者、運営責任者当の経歴や実績
10.地区の現状・課題 (なぜ)(何を)
11.これまでの取組状況(なぜ)(何を)
12.これまでの取組等の課題(なぜ)
13.課題に対する対応方法(何を)(いつ)(誰が)どのように
14.事業終了後の取組方法(将来)今後どうしたいのか等の展開方法
15.事業推進における合意形成手法 (誰が)どのように (何を)
16.事業推進におけるマーケティング手法 いくらで
17.目標数値 いつ・いつから、いつまでに どれくらいの参加者を募集?
18.評価方法(何を)どのように
19.予算計画

とある民間団体の助成事業の提案書の項目

 1.目的 (なぜ)
 2.地域課題の現状と取り組み (どこで)(なぜ)(何を)どうなっている
 3.地域課題の背景
 4.取り組み概要 (何を)
 5.具体的な実施内容 (何を)(いつ)(誰が)どのように
 6.短期・中長期の成果目標
 7.助成期間終了後の計画
 8.実施体制 (誰が)(何を)
 9.協力者 (誰が)(何を)
10.活動実績 (誰が)(何を)
11.実施体制・関係図 (誰が)(何を)
12.代表者のメッセージ
13.活動スケジュール (何を)(いつ)
14.予算(複数年分)
15.事業投入財源および事業収入 (いつ)(誰が)どのように

では、事業を実施した物が、次の段階で取り組むのが、表彰事業への応募である。取り組んだ事業の成果を第3者から得ることにより、より多くの参加者(利用者)や支援者(協力者)や交流相手からの信頼を勝ち取ることができることから、表彰事業へのアプローチは効果的な宣伝活動ともいえる。世の中には多種多様な取る組みを推進するために多くの表彰事業が存在する。中央官庁が実施するもの、NPOや団体が特定のプロジェクトを推進するための優れた取り組みを事例として募集し、表彰することでより多くの人々へそのプロジェクト(運動)の理解促進と今後取り組むイメージを醸成するものである。
表彰事業への応募にあたって必ず記入することを求められる項目というのも、かなり不変的である。

例えば、表彰事業「オーライ!ニッポン大賞」の応募項目は次の内容である。

 1 応募部門
 2 応募者の名称、代表者等
 3 応募に関する連絡先
 4 応募者の属性(選択)
 5 主な活動内容 (なぜ)(誰が)(いつ)(どこで)(何を)どのように
 6 応募者の概要
  @ 活動年数
  A 主な活動拠点施設
  B 主な活動エリア
  C 活動を担う人材の数 うち専属スタッフ人数
 7 活動の実績・効果
  ・活動日数 直近の年間の活動日数/これまでの累計の活動日数
  ・売上実績 直近の年間の売上実績/これまでの累計の売上実績
  ・参加者数 直近の年間の参加者数/これまでの累計の参加者数
  ・その他の実績
 8 活動資金について
  ・年間の活動費
  ・主な財源(選択)
 9 過去の受賞歴について(受賞したものがあればお書きください。)
10 直近3年間の各種マスコミへの掲載等について(メディアへ名等)
11 活動の詳細
  @ 活動の目的(組織の目的)(なぜ)(誰が)(いつ)
  A 主な活動内容(都市と農山漁村の交流活動を中心)
   (なぜ)(誰が)(いつ)(どこで)(何を)どのように
  B 活動の成果及び効果
12 活動の概要(200文字程度に要約)
13 PRコメント(応募に当たっての意気込み、全国へのメッセージ等要約)
14 過年度の応募について(選択)
15 情報公開の可否(選択)
16 写真の添付について
17 参考資料の添付について

企画書は、始める前、表彰への応募は、事業の成果が出た時と前・後の違いはあるが、他人に取り組みを伝えるには同じ項目が基本にある。
現代は、計画も結果も数値で表すことが求められているが、それに、どう思っているのかなどの感想や感情も上手に盛り込まれているとその取り組みがイキイキしていくと思う。
機械ではなく、人間が行う事業だからこそ、その取り組みへの想いや失敗した悔しさ、困難な山を越えたときの嬉しさなどは、取り組んだ人が得られる貴重な財産だと思うからである。
その経験をより多くの人に伝える、続く人が俺もやってみようと思えるのが表彰事例の役割ではないかと思っている。
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書類を書くのは、誰でも訓練でいくらでも上手になると思います。
企画をひねり出すのに、便利な方法もあります。これについてはまたの機会に。
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posted by オーライ!ニッポン会議 at 11:21| コミュニティビジネス

2019年01月15日

高齢化した農村集落が都市との交流により元気さを取り戻す事例

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京都府綾部市の古屋(こや)でがんばろう会

綾部市にある集落「古屋(こや)」は、3戸4名が暮らす限界集落です。10年前は廃村寸前。誰もが「もう遅い」「もう無理だ」と、あきらめていました。
2006年制定の「綾部市水源の里条例」がきっかけに、住民の間で「自分たちの代で集落を終わらせたくない」という想いが高まり、近くの森で採れる栃の実を使って、お菓子等の開発・製造をはじめました。
2010年綾部市主導の「ふるさとボランティア」によってボランティアが訪れるようになり、2011年、継続しようと「古屋でがんばろう会(以下、がんばろう会)」を設立しました。
2018年1月現在、正会員(年会費1,000円)は53名(役員11名)。賛助会員(年会費不要)のボランティアが300名程登録されています。発足当時の会員28名が増えるにつれて、活動の幅も広がり、近郊の綾部や舞鶴、福知山のお母さんグループリーダーが会員となり、その会員の呼びかけで、毎月に1、2回、数名のお母さんが、栃餅や栃の実おかき等の加工を手伝いに来てくれるようになっています。
お母さんたちのSNS発信力は高く、今では古屋から1時間圏内に住む主婦層にも情報が届いているのです。
栃の実のお菓子作りは、時間と手間がかかり実は1つ1つ、100年以上使っている道具で皮を剥いていくのです。あく抜きも難しく、国土緑化推進機構の「森の名人」を受賞した渡邉ふじ子さん(91歳)や京都府の「農の匠」を受賞した細見恵美子さん(85歳)、そして岩崎キクノさん(94歳)の丁寧な教えで、消えつつある「技」の継承につながろうとしています。おばあちゃんががんばる姿は、若い女性の心を打ち、皆、「元気をもらえる」と言って喜んでお手伝いに来てくれています。
「おばあちゃんに昔ながらのやり方を教えてもらいながら、丁寧につくるということを学んでいる。とても贅沢な時間を過ごしている」と言う参加者もいるのです。
一番の成果は、これらの活動がおばあちゃんたちの生きがいになっていることです。昭和30年代ごろは、14軒70人が住んでいたのが10年前にたったの6人となり、「もっと若ければ」「もっと人がいたら」と、村おこしの取組をあきらめ、家に閉じこもっていました。
廃村にしたくないという想いではじめた取組がボランティアを呼び寄せ、がんばろう会となり、「ヒト」(ボランティア)、「モノ」(栃の実や情報)、そして少しずつ商品の売上やボランティア協力金等により「カネ」が回りだした。おばあちゃんたちの頑張りは近隣の集落の住民にも影響を与えています。
新商品の栃の実クッキーを開発するなど、さらなる向上心、研究意欲は衰えるところを知らず、平均年齢90歳でもこれだけ挑戦できるのだと、おばあちゃんたちが挑戦している姿をみて、「元気を出して仕事をしようと思った」「大きな工場の安いものばかりではなく、手作りの製品に目を向けたいと思った」「年齢を理由にしてはいけないと思った」等、人生や価値観が変わったという人もいるのです。
森に入るイベントでは、樹齢1,000年の栃の木に思いを馳せる、自然の中でリフレッシュする、栃という普段馴染みのない木について知る機会になったと、さまざまな人を元気にしています。
多くの方に日本の限界集落やそこでがんばる人たちについて知っていただき、地方に目を向ける足掛かりになればと思っている。
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住民たった4人の限界集落を守ろうとボランティアが作った自主応援団。地元の栃の実を使ったお菓子などの製造。消えつつある「技」の継承は、中山間地域の限界集落で地域での伝統的な生活を守り、継続していくための高齢者のガンバリ、それを支える人々の活動は“元気”が出ると高く評価され、第15回オーライ!ニッポン大賞審査委員会長賞を受賞しました。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:57| オーライ!ニッポン

建設会社が園芸福祉に取り組む事例

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千葉県成田市にある島田建設の歴史は、1907(明治40)年の材木業創業(千葉県旭市)まで遡ることができます。社主の島田氏は、公共事業の建設業者経営者として50歳を過ぎた頃、もっと社会の役に立つ事は何かと考えて、2000年4月1日介護ショップ開店させました。
さらに健康長寿の手段として2002年、園芸デイサービスをオープンさせたのです。
島田氏は、元々ボランティア活動に参加するなど、この分野への関心が高かったこともありますが、老人ホームの建設工事や介護が必要な家庭のリフォームなどの仕事が増えて、そこから社会に役立つには介護分野も大事だと考えつきました。
しかし多くの施設がコンクリートで作られ、殺風景な雰囲気であることから、自然の花や農作物に触れながら介護ができる施設があってもよいのではないかと考えました。
そうはいっても簡単には進みません。ならばと自らデイサービス施設を開業することとし、入居者が快適な生活、元気を出すには、やはり土に触れるのが一番であるという結論から園芸療法を導入したのです。
そうなれば、町前の馬力をさらに加速させ、同じ研究するならばと2004年千葉県の事業で千葉大学と園芸療法の共同研究を始めました。また、この活動を継続するためにきちんとした組織をつくろうとNPO法人園芸療法勉強会を作り、園芸福祉グループとして活躍中です。
園芸デイサービスは、通常の入浴・体操・個別のリハビリ・お茶などの他に、通所者が周辺の畑で農作業や草花の手入れを数時間行うメニューを取り入れて、健康増進に役立てているのが特徴です。
最初の園芸デイサービス「うなかみ」は、2002年12月1日オープンしました。以来2004年、園芸デイサービス「なりた」。2007年、園芸デイサービス「しもふさ」、2009年 園芸デイサービス「さんむ」、2013年デイサービス「たけの子」、2014年、園芸デイサービス「くめ」と次々とオープンさせています。
こうした園芸デイサービスの活動は、メディアにも広く取り上げられ、さらに注目された結果農作業に興味を持つ方々が増え、関心も高まっています。更に、園芸療法を広めるためには、人材の育成が重要であることから、農を活用する園芸療法勉強会(理論と実習)を立ち上げ、これまでに、千葉県成田市、八街市、千葉市、船橋市、柏市で行い、第36回を数えるまでになっています。
また、園芸福祉で街づくりセミナーは、千葉県千葉市、成田市で開催し累計第56回を迎えました。シンポジウムも第1回「福祉と農の融合」を2011年7月開催以来、計6回行い幅広く情報を提供しています。
上記の活動により集客数(交流人口)の増加につながり、高齢者の参画も増加しています。
農林水産省 「農」のある暮らしづくり事業 と連携して、園芸デーサービスが併設した『サービス付き高齢者向け住宅』の第1号を香取郡神崎町に開設するなど、地方の人口減対策・福祉(高・障)・農業振興のための「農と福祉の郷」」をつくる社会貢献事業を目指しています。
島田建設
http://www.shimada-k.net/

千葉大学と園芸療法の共同研究を始め、NPO法人園芸療法研究会を立ち上げ、セミナー、シンポジウムを開催するなど本格的な姿勢から中小・中堅の企業がここまでやれること。企業の活動の取り組みとして大きな期待が持てる。新規性、モデル性の面から先進的な取り組みとして世に広めたい事例であると高く評価され、第13回オーライ!ニッポン大賞審査委員会長賞を受賞しました。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:09| オーライ!ニッポン

農山漁村コミュニティビジネスの代表的な事例についてご紹介します。

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農山漁村の活性化や地域資源を活用してコミュニティの課題を解決するコミュンティビジネスについて詳しい明治大学名誉教授の井上和衛先生は、農山漁村コミュニティビジネスとは、「地域の課題を地域住民が主体的にビジネスの手法により解決する。」と定義し、その特徴として次の4つを挙げています。
(1) 地域住民の主体性、自発性がある。
(2) ミッション性、課題の解決を図るものである。
(3) 地域の生活レベルに関わる課題。生活レベルの維持、向上に資する課題を解決するものである。(新たな公共)
(4) ビジネスの手法を用いて、継続させることの重要性
取り組み内容は、「事業体」ごと、地理的条件、事業分野で様々。例えば、山村、農村、漁村(離島)でも大きくかわりますが、成功するには、単なるビジネスではなく、農山漁村コミュニティ(共同体)のために行う、ミッション性(使命)を考えると必ず行き着くことになる「事業継承段階」が重要となる。この事業継承段階には、経営、人材育成、組織運営等々、抱える課題が多々あり、先進事例では、長い運営経験で培われたノウハウと日々の社会環境変化に対応していく柔軟な姿勢が鍵となっていると語ります。
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例えば、静岡県浜松市は、人口80万人の政令都市です。そして日本の縮図のような地域です。日本を代表するメーカーがある大都市であり、かつ周辺には、農村地域を抱えています。少し山間を行くと豊かな森林資源を誇る山村地域もあり、都市と農村の2つの生活、課題を見ることができます。
この浜松市の北部、天竜区の山村地域に、「特定非営利活動法人 夢未来くんま」があります。林業の衰退とともに過疎化が進んだ浜松市熊地区は、「このままでは故郷が埋もれてしまう」と夢を地域のみんなで語り合い、女性達が手作りや昔の食文化の良さを地域外の人に知ってもらう活動をしようと提案がまとまり、1986年に女性達が参画する全戸加入の村おこし「熊地区活性化推進協議会」を発足しました。
夢未来くんまでは、4つの部で村おこし活動を行っています。
@水車部は、道の駅を管理・運営。「かあさんの店」でのそばを中心とした郷土色豊かな食事の提供、「水車の里」でのそば、みそ、こんにゃく、まんじゅう、梅干し等の手作り加工や体験教室の開催、「ぶらっと」での水車の里や地区内で製造した商品や木製品などの販売。
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Aしあわせ部は、月に1回、熊地域の各集落に出かけてふれあいサロン「どっこいしょ」を実施。給食サービス、独居高齢者宅を中心に安否確認を兼ねて弁当を月1回配達。
Bいきがい部は、グリーン・ツーリズムを交流促進、移住向けの「お試し住宅」や農家民宿を開設するほか、新茶を味わう会(5月)、ほたる鑑賞(6月)、サマーデー(8月)など季節ごとに様々なイベントも実施。さらに浜松市の大学生が地域活性化を学ぶため、商品開発(バームクーヘンやそば汁粉など)やイベント(大寒謝祭2月)を実施。
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Cふるさと部は、子供達への体験型の環境教育である「くんま水辺の活動」として「ほたるの学校」や「熊平川遊び」「棚田ウォーク」を開催しています。
こうした活動は、中山間地の女性が外で働く喜びや苦労、社会と繋がる意味を知り、努力と結束で地域住民の生きがいと郷土意識を醸成するなど大きな成果を上げてきました。
また活動を体験し楽しさに感動した結果、都会から移住した人も多くおります。
熊地区のほぼ全ての商店や飲食店が廃業する中、夢未来くんまの各施設は元気に続いており、交通量がほとんどない山の街道にあっても、旬の食材を使った食事、元気で明るい母さん達のおもてなしに惹かれて施設に立ち寄るドライバーからの口コミでバイクの利用者や他県からの来訪者が増えています。
女性達の活動が収益を生み出したことにより、家庭内での男性の女性に対する意識も変わっていきます。

へき地の山村集落を活性化しようと全戸加入、女性が主体となって村おこしに取り組みはじめて30年。農業・農村の生活文化を提供しつつ、地域内の独居老人への配慮や移住者向けの「お試し住宅」など常に新たな課題に対応する姿勢が高く評価され、特定非営利活動法人 夢未来くんまは、第13回オーライ!ニッポン大賞を受賞しました。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:33| コミュニティビジネス

2019年01月13日

【農業と福祉の連携 生産から加工まで障がい者が行う食品企業 農業が幸せを運ぶ 〜 誰もが当たり前に働いて生きていく町づくり 〜」】

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農業と福祉の連携という取り組みが各地で進められています。
平成29年度 第1回(通算第120回)農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナーは、北海道芽室町の障がい者の雇用を確保するために、愛媛県の総菜を手広く開発販売する株式会社クック・チャムと連携して、2013年(平成25年)4月に設立した株式会社 九神ファームめむろの活動を通して、農業が誰もが当たり前に働いて生きていく社会に重要な役目を担っている姿を学びました。

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講師の且田久美(かつたくみ)さんは、高知県出身。通勤寮生活支援員、グループホームサービス管理責任者(地域生活)として、約9年間障がい者の生活支援に携わり、その後、サービス管理責任者(就労)を取得し、2009年簡易食品容器製造大手 潟Gフピコの特例子会社、エフピコダックス兜沁R工場設立にともない、障がい者雇用責任者として着任しました。現在は、潟Gフピコの取引先を中心とした、障がい者雇用コンサルタントとしても活動中です。
葛辮_ファームめむろのWEBサイト
http://kyujinfarm-memuro.co.jp/

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株式会社 九神ファームめむろは、農業王国十勝の農業法人として作物の生産・販売から、自社生産作物を活用した食品加工、さらにお弁当の製造・販売、観光業を行う会社です。
この会社の大きな特徴は、障がい者を雇用することにあります。宮西義憲 芽室町長は、「この町で生まれ育った生涯のある子供たちの働く場をつくりたい」とプロジェクトを発足させ2012年12月町内の障がい者保護者会、地域の社会福祉法人、教育関係者、医療機関、農業関係者など関係する各所にむけての説明会を複数回実施したのち、2013年1月芽室町議会にて、本プロジェクトを行政報告し対外的に本プロジェクトが公表しました。
2013年4月の事業開始時は、障がい者9名雇用。農業に加工作業を組み合わせることによって、通年雇用を実現させたほか、障がい者だけでなく、元気高齢者と地域健常者を雇用したコミュニティビジネスを手掛けています。
2014年6月には、芽室町地域おこし協力隊1名を観光事業推進担当として配置し国民宿舎 新嵐山荘を活用し、九神ファームめむろを核とした農業体験、加工体験を通して“働く障がい者から未来の働く障がい者へ。働く力を彼ら自身で継承する”をコンセプトにした観光事業に取り組みをすすめています。
2015年2月 には、じゃがいもの加工作業だけでなく、ごぼうの加工作業も行い加工作業を拡大。こうした活動が評価され内閣官房及び農林水産省共催のディスカバー農山漁村の宝第3回選定され、さらにアクティブ賞を受賞しました。これまでの福祉事業所が月額数千円から数万円の賃金のなか、九神ファームめむろは、週5日6.5時間の労働時間を確保し月額10万円を超える給与を支払い、社会保険、有給休暇、社員旅行などを充実させた福利厚生を提供しています。このプロジェクト最初からかかわっている且田さんから、町との最初の出会いから農業による福祉活動を取り入れたビジネスのプラン、また企業化するにあたってのパートナー企業の誘致、そして実際の活動の様子、さらに他地域への横展開まで、じっくりお話しを伺いました。

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〇九神ファームは、一言でいうと農業及び農産物加工を生業にした障がい者・高齢者の働く場所です。(働くことを学ぶ場所でもあります。)

〇芽室町という北海道を代表する農業主生産地であっても、障がい者は農業や食品加工の働き手として期待されていませんでした。そこから障がい者はきちんと働けること、働くことにより障がい者の意欲を引き出すことを考え抜いて作ることにより、働き手が得にくいさまざまな労働の現場に障がい者雇用の道を開くさまざま人に示しています。

〇地域振興の面からこのプロジェクトを見ると、農山漁村への企業の誘致という別の形も見えてきます。地域にとっては、障がい者や高齢者が安心して働く事業所ができること。出資(地域に進出)した食品企業にとっては、自ら原材料を調達し品質の高い食品を作りあげるのに、北海道の大生産地に自社農業を得るのと同様な効果を得ているのです。

〇この九神ファームめむろの事業スキームは、地元行政、地元農協、提携企業、障がい者及び障がい者保護者、地域福祉施設、地域特別支援学校、ハローワーク、高齢者サポート施設、地権者等々、さまざまなセクターが関係し協力し、それぞれのメリットを享受しています。

〇このプロジェクトの重要なポイントは、さまざまな思い込みを排し、きちんと利益を出すことを真剣に考えていることです。

〇障がい者だから、福祉だからといった思い込みで、働くことができない、こんな作業は無理と思いこまず、働くことに人それぞれの夢を叶える機会を創出するという柔軟な考え、またそのためには、世の中が求めている食品を作るというドライな考えから生み出されています。

〇ちなみに「九神ファーム」の九の神とは、@本人、A家族、B町、C町民、D福祉、E企業、Fお客様、G教育機関、H土地の恵 です。九神ファームはこれら9つの神とともに第9セクターとして、皆の幸せを目指しています。

〇内閣府の障がい者白書(平成28年度)によると我が国の障がい者は、身体障害、知的障害、精神障害の3区分で障がい者数の概数をみると、身体障がい者393万7千人、知的障がい者74万1千人、精神障がい者392万4千人となっています。これを人口千人当たりの人数で見ると、身体障がい者は31人、知的障がい者は6人、精神障がい者は31人となり、複数の障害を併せ持つ者もいるため、単純な合計にはならないものの、国民のおよそ6.7%が何らかの障害を有していることになります。つまり障がい者は、身近な存在であり、少子高齢化で労働人口が減少していくわが国においては、外国人労働者云々の前に、働ける障がい者、働きたい障がい者に向けて安定した仕事の提供が欠かせないこととなっています。

〇障がい者が安心して働きお金を得るには、売れるものを作ることが何よりも重要です。地域には名産物、特産品があるが、それだからと言って売れるわけではなく、名産品を何かしようとかいうプライドを捨てて、お客様が求めているものを作り出すというビジネスを第一に考えないと貴重な労働が無駄になるからです。(売れないから低賃金という悪循環は排す考えを持つのが経営方針として何よりも重要)

〇農業は癒しになると言われているから障がい者に向いていると言われますが、それよりもきちんと働いた労働の対価を還元することが大事であり、安い賃金では労働意欲が上がらないのは健常者でも同じことです。

〇私の役割は、障がい者でも十分働き手になることを全ての関係者に理解させ、受け入れる町と一緒になって、事業を行う企業を誘致するためにプレゼン戦略を作り上げることです。町は福祉や町民のために考え、私は誘致企業が儲かるためのシュミレーションを詳細に作りあげ企業にプレゼンをします。

〇農業そのものだと経営的には厳しい、そこで農業に加工業を汲みわせて通年作業ができる環境が必須です。

〇障がい者の仕事に農業や食品加工が向いているのは、自分の仕事が世の中にどのような結果をもたらすのかがわかりやすいからです。土を耕し種を播き、野菜を育てれば大きくなるのは見てわかります。収穫し加工すれば、食べ物になります。その食べ物をお客さんが食べておいしいと言って喜んでくれる。また、自分の仕事が人に喜ばれる重要な仕事だろわかることが、仕事の励みになるのです。

〇九神ファームの取組は、他地域でも横展開が図られています。長野県飯山市、中野市、三重県東員町など取り組みが進められ飯山市では1年で成果が出ています。

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posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:46| コミュニティビジネス

2019年01月11日

衰えてしまった「感覚」を蘇らせるには、自然と真正面から向きあうことです。

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国民運動 オーライ!ニッポン会議の代表である養老孟司先生は、オーライ!ニッポンを一言でいうなら、都市生活と田舎暮らしの二重生活のススメです。と話します。 
 なぜ、そう考えるようになったかというと、現代日本の、都市生活一辺倒の志向に非常に危機感を持っているからです。
 動物として肉体を正常に働かせるための「感覚」は、生きるための2本柱です。近年、運動に対する意識は、高まりました。でももう一つの大切な柱が忘れられています。生後1か月の赤ん坊は、お母さん母乳を嗅ぎ分ける。「お父さんはわからない」というと皆さんは笑いますが、それが動物として本来持っていた感覚を、成長して失ってしまったということです。
 感覚というのは、つまり脳に対するインプットです。脳は感覚という刺激を受けてこそ正常に働く、人間が五感を遮断される、幻覚が現れたりと正常な状態でなくなるのです。ソムリエやパヒューマーといった人々は、赤ん坊の時の嗅覚を大人になっても持っている。
 つまり、鍛えれば一旦失った感覚能力を取り戻すことが可能だということです。では普通の人はどうしたら良いか。田舎暮らしをして、自然そのものをつきあうことです。クーラーのスイッチを押すのではなく、どこに風が通るか、感覚を鋭くする暮しをすればよい。
 田舎に仕事がないからとかいう人がいるけど、1年に1か月でも良い、廃屋を借りて少しづつ修理して暮らしても良いし、農家や山の仕事を手伝っても良い、都市生活者は自然と向きあうことで衰えた感覚を回復することができる。
 日本人は自然に対する感性豊かな国民だから本来感性や感覚を取り戻すことは、個人にとっても日本の未来を考えるうえでも重要なことです。
多様な取り組み事例を紹介するために 
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 オーライ!ニッポン会議では、都市と農山漁村の共生・対流を促進するため、「都市側から人を送り出す活動」、「都市と農山漁村を結びつける活動」、「農山漁村の魅力を活かした受け入れ側の活動」等、優れた取り組みの団体・個人を表彰するオーライ!ニッポン大賞を実施しています。平成30年度は、第16回となるオーライ!ニッポン大賞の募集を11月下旬から実施する予定です。
◆募集の対象は、「オーライ!ニッポン大賞」(主に組織・団体)と「オーライ!ニッポン ライフスタイル賞」(主に個人)の2種類。
◆オーライ!ニッポン大賞は、(1)学生・若者の活躍によって推進されている活動。
(2)都市側からの働きかけによって推進されている活動。
(3)農山漁村側からの働きかけによって推進されている活動を幅広く応募いただき、優れた取り組みを表彰し広く都市と農山漁村の共生・対流の運動を広げていきたいと思っております。皆様の積極的なご応募をお待ちしております。

オーライ!ニッポンのWEBサイト
https://www.kouryu.or.jp/service/ohrai.html



posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:35| オーライ!ニッポン

農村に伝わる伝統的な農業方法や集落の行事などを後世に伝える取り組みでフレンドシップ大賞を受賞した特定非営利活動法人かみえちご山里ファン倶楽部(新潟県上越市)

農村に伝わる伝統的な農業方法や集落の行事などを後世に伝える取り組みで
平成22 年度 第8回 オーライ!ニッポン大賞 フレンドシップ大賞を受賞した
特定非営利活動法人かみえちご山里ファン倶楽部(新潟県上越市)
http://kamiechigo.jp/
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かみえちご山里ファン倶楽部は、平成13年度に調査された「伝統生活技術レッドデータブック」で当たり前に続けていた技術や文化の多くが数年で消えてしまうという事実が数値で現れ、自然の荒廃だけでなく、生活技術やコミュニティまでが衰退の危機にあることが共通認識となったことが大きな機動力となり、地元80名が発起人となって平成14年度に設立。
「人間が生存に必要な資源の自給」を「10のまかない」とし、地域で生きるための本質的な活動が、中山間地域が抱える課題解決と新たなコミュニティ創造に繋がると考え、地域内で起こることや課題全てを活動の対象に、基本理念である「山里の自然、環境、文化、地域産業を『守る・深める・創造する』」の精神で取り組んでいる。
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受賞時8名のスタッフがおり、年間40〜50程度の地域行事や共同作業への参加とその様子の調査や記録、年間を通じて環境教育施設や水源森林公園の運営管理等を行うほか、環境教育事業、登山道整備・林道整備・市道除雪事業等の地域振興にかかる事業も受託している。
平成16年度からインターンシップの受入れを始め、これまで60名以上の学生が訪れている。
資源の余剰を活用し、小規模で多様な手仕事産業の創出を行うさまざまな事業を展開し、その中でも、NPOが借り受けた放棄田で地元講師から米作りの技術を学ぶ棚田事業(「棚田学校」「有縁の米」)には、市街地や首都圏から年間延べ200名程度が参加。また年間を通じて古民家の改修等に取り組む「ことこと村づくり学校」では、その卒業生が学んだ技術を活かし、自分で家を建て移り住む計画を進める人も出てきている。
子ども向け環境教育・生存教育事業では、「自然と折り合いをつけて生きる作法」を学ぶコンセプトにプログラムを開発。その暮らしを生きた形で伝えるため地域住民が先生となり、スタッフはその技術や文化の通訳者として動けるように専門知識の習得とトレーニングを行っている。これこそが日本の環境教育の形として発信し、運営する2施設をあわせて小・中学校を中心に、年間1万人以上が訪れるなど高い評価を得ている。
その他にも、伝統行事再現事業(「横畑集落伝統行事『馬』」「里の結婚式」等)、「村に一流を」文化事業(「月満夜の神楽」「高橋竹山コンサート」等)など、生存技能や地域文化を学ぶ場として企画し、収益が地域コミュニティの維持に還元できる仕組みになるよう取り組んでいる。
NPOの活動を支える人々や連携団体は多岐にわたり、毎年講師や調査等で協力を得る地域の方は100名程度、地域行事、作業に関しては、町内会、地域協議会、青年団などの地域団体と連携がかかせず、文化活動や商品開発は、地元生産組合、神社組合、小・中学校等との協力で成り立っている。(「市民が創る環境のまち“元気大賞”」(特定)持続可能な社会をつくる元気ネットよりご推薦。)
posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:42| オーライ!ニッポン

棚田について

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棚田というのは、我々の祖先が長い年月を掛けて水田として維持活用してきた文化的な遺産です。
具体的に棚田とは、「20分の1以上の傾斜地にある水田」というのが、最も使われている定義です。大凡全国に棚田は、22万haあるといわれており、これは、全水田面積の8%、東京都に等しい広さに匹敵します。
棚田の機能については、学術的な研究も盛んに進められ、棚田の果たす機能と価値は、大凡次の点に上げられます。
第一に食料生産の機能、第二に環境保全機能、第三に文化財的あるいは、歴史的な価値、第四には、景観、保養空間としての価値を有していると言われています。
そもそも水田に作物を作ることの有用性は、広く知られているところですが、食糧増産のために、貴重な土地を有効活用した先人の知恵と努力を高く評価する棚田の精神文化的な価値が重要となっています。

最近では、地域環境の保全や農村風景の代名詞といわれるようになり、荒廃した棚田の復活や循環型農業推進のシンボルとして、都市生活者の参加を得た交流事業が各地で取り組まれ注目されています。
全国をみると棚田オーナー制度を推進している自治体は、平成11年度末時点で29箇所でした。
それが平成31年1月現在では、特定非営利活動法人 棚田ネットワークが提供する棚田百科堂というサイトから紹介されている棚田オーナー制度は、69か所となっており、棚田を活用した都市との交流事業について、積極的な取り組みが紹介されています。

●特定非営利活動法人 棚田ネットワーク
 https://www.tanada.or.jp/
●棚田百科堂
 http://www.tanadaowner.com/index.html

 棚田保存活動については、全国棚田(千枚田)連絡協議会という組織があり、「日本の棚田百選」や「全国棚田サミット」が開催され、棚田の保全運動が各地で推進されています。
●全国棚田(千枚田)連絡協議会
 https://tanada-japan.com/
このサイトでは、農林水産省が多面的機能を有している棚田について、その保全や、保全のための整備活動を推進し、農業農村に対する理解を深めるため、平成11年7月26日に、117市町村(当時)134地区からなる棚田を「日本の棚田百選」に認定しています。

棚田の維持保全、オーナー制度などは、都市と農山漁村の共生・対流(オーライ!ニッポン大賞)の取り組み例の一つとして、ここ数年受賞が続いています。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 14:08| 犬も歩けば棒に当たる

2019年01月09日

「道の駅」について

いまや道の駅といっても知らない人はないと思います。それほどに国内に普及し利用された地域づくりの拠点はないのではないでしょうか。2018年4月現在全国に1,145か所が登録され、車で農山漁村に向かうとき、24時間使えるトイレ、その地域の食材を使った料理などが食べられるレストランと農産物直売所などが併設された便利な施設として都市生活者にも人気が高いのです。全国1000か所以上ある道の駅から運営の模範となるモデルとして2015年には、以下の6つの全国モデルが選ばれています。
DSC_1096.JPG
「道の駅 全国モデル」
・岩手県遠野市の「道の駅遠野風の丘」
 http://kazenooka.tonofurusato.jp/
・栃木県茂木町の「道の駅もてぎ」
 http://motegiplaza.com/
・群馬県川場村の「道の駅川場田園プラザ」
 https://www.denenplaza.co.jp/
・千葉県南房総市の「道の駅とみうら」
 http://www.biwakurabu.jp/
・山口県萩市の「道の駅萩しーまーと」
 http://seamart.axis.or.jp/
・愛媛県内子町の「道の駅内子フレッシュパークからり」
 http://www.karari.jp/

この道の駅のアイデアが生まれた背景は、諸説ありますが、「道の駅」という名称は、地域振興論が専門の熊本大学名誉教授の徳野貞雄先生が農業・農村活性化の事業名に用いたものを、建設省が転用したものであると言われています。徳野先生は、「「道の駅」は、農業・農村の活性化に本当に寄与しているのか? (PDF) 」舞タウン 2010年7月号の論文のなかで、現状は、地域農林水産物の生産・加工・流通・サービスの一貫経営という「農の6次産業化」を目指した元祖「道の駅」とは異なり、官製「道の駅」では生産、加工、流通、サービスの事業部門がバラバラに分割された『だるま落とし型経営』が圧倒的に多いと課題を挙げています。http://www.ecpr.or.jp/pdf/mytown105/12-13.pdf

一方、道の駅の実情に詳しい、宮崎大学 地域資源創成学部 地域資源創成学科の熊野稔教授(福学部長)は、「地域とともにつくる個性豊かなにぎわいの場」としてスタートした道の駅は、近年は、24時間利用可能なトイレや駐車場を備えた公共施設として、災害時の避難場所や食料支援など、「防災機能」も発揮しています。と言います。
道の駅は地域革新/宮崎大学 熊野 稔 先生【夢ナビTALK】
https://talk.yumenavi.info/archives/2114?site=d
また先生は、この仕組みは世界に発信できる日本が誇る地域づくりのアイデアだとも言っています。いづれにしても、物事を多面的に考えながら、道の駅のシステムにとらわれることなく、個々の地域で求められている機能を発掘しつつ新たなアイデア・サービスの挑戦が更なる発展につながるのではないでしょうか。
タグ:道の駅
posted by オーライ!ニッポン会議 at 20:38| 犬も歩けば棒に当たる

2019年01月04日

2019年の24節気

鎌倉八幡宮 初詣2019年.jpg

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

一年の暦に二十四節気というのがあります。
太陽の陽の強さで気温が変わり農作業や魚類や鳥類の移動に
影響があるため、1年を24の季節に分けた24節気は
農暦として、また日本の生活習慣に極めて密接な関係があります。
2019年のわが国の二十四節気は以下の通りです。

今年は大嘗祭が行われます。
大嘗祭とは、天皇交代の最初の1回限りの新嘗祭のことです。
新嘗祭とは、五穀の収穫を祝う行事です。
五穀とは、人間の主要な食物、
日本では米・麦・粟・豆・黍(きび)または稗(ひえ)を
指すことが多いとされています。
そして、新嘗祭は、かつて冬至から正月の頃に行われたと言うのです。
太陽の力が弱まっていた冬から再生する折り返しの時期が冬至だからです。

(冬)

小寒 1月06日 寒の入りで、寒気がましてくる
大寒 1月20日 冷気が極まって、最も寒さがつのる

(春)

立春 2月04日 寒さも峠を越え、春の気配が感じられる
雨水 2月19日 陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる
啓蟄 3月06日 冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる
春分 3月21日 太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる
清明 4月05日 すべてのものが生き生きとして、清らかに見える
穀雨 4月20日 穀物をうるおす春雨が降る

(夏)

立夏 5月06日 夏の気配が感じられる
小満 5月21日 すべてのものがしだいにのびて天地に満ち始める
芒種 6月06日 稲などの(芒のある)穀物を植える
夏至 6月22日 昼の長さが最も長くなる
小暑 7月07日 暑気に入り梅雨のあけるころ
大暑 7月23日 夏の暑さがもっとも極まるころ

(秋)

立秋 8月08日 秋の気配が感じられる
処暑 8月23日 暑さがおさまるころ
白露 9月08日 しらつゆが草に宿る
秋分 9月23日 秋の彼岸の中日、昼夜がほぼ等しくなる
寒露 10月08日 秋が深まり野草に冷たい露がむすぶ
霜降 10月24日 霜が降りるころ

(冬)

立冬 11月08日 冬の気配が感じられる
小雪 11月22日 寒くなって雨が雪になる
大雪 12月07日 雪がいよいよ降りつもってくる
冬至 12月22日 昼が一年中で一番短くなる
 
posted by オーライ!ニッポン会議 at 13:30| 犬も歩けば棒に当たる