CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

2018年11月28日

2.地域再生の実践方法―寄りあいワークショップのやり方

h28-03-25-siryou1  yamauraharuo11-28-201803.jpg
前回に続いて、(有)情報工房の山浦晴男先生の寄りあいワークショップの話。
具体的な進め方について、山浦先生はこう語っています。

ニックネーム、じゃんけん方式を採用している。
分かりやすいようにじゃんけんに例えている。
h28-03-25-siryou1  yamauraharuo11-28-201804.jpg
第1回ワークショップは「じゃんけんの準備」で、住民自ら課題の発見をする。地域の悩みや問題、将来地域をどうしたいのかということを意見交換し、意見の地図を作る。出された意見の中から、最も重要なものに5点、4,3,2,1点と全員に投票していただく。そして、上位5項目を重点課題とする。
それを受け、課題を解決するために、今あるものを探す、資源探し。資源や改善点を写真に切り取ってきてもらうことから、「チョキ」。

h28-03-25-siryou1  yamauraharuo11-28-201805.jpg

第2回のワークショップでは切り取ってきた様々な写真を利用して、ジグソーパズルのように組み立てて地域の状況を掌握する。握ると書くので「グー」の場面。


h28-03-25-siryou1  yamauraharuo11-28-201806.jpg
第3回目には、最初の重点課題を解決するために第2回で把握した地域にある資源や改善点を使って何をしたら良いのかアイデアを広げることから「パー」の場面。地域再生のために小さな産業作りをはじめ、さまざまなアイデアをイラストに描いて持ち寄ってもらい、みんなでアイデア地図を作成。これらのアイデアのどこを優先的に取り組むかの優先度の評価をする。優先度の高いところについて、取り組みの難易度、実現の目標時期、誰が行うのかの実行主体をみんなで見定めて実行計画を作る。
そのうえで、組織を立ち上げて、住民の手によって実践をし、実践の取り組む様子、結果、成果を写真にとって検証する。
このようなサイクルを地域の中に作り込んでいくという考え方。重要なのは外の専門家に頼るのではなく、住民の創造性の発揮を支援することである。
なお、実行計画の立案で注目すべきは、誰が行うのかの実行主体として、住民と行政と両者の協働の3つに分けるが、優先度上位10項目のうち「行政」が行う欄に印がつくのが3割にならない点である。大半が住民主体か、住民が主体となって行政と協働で取り組むという計画になる点である。
これによってはじめて住民主体の地域再生が起動するとみている。

★次回につづく

※山浦先生は、川喜田研究所でKJ法の研究と普及に20年間従事した後、情報工房を設立。
住民主体の地域づくり(再生)活動のアドバイザーとして、中央省庁や全国各地の自治体等から招請に応え、地域再生ワークショップの実践や質的統合法(KJ法)を用いた『地域再生』の手法を学ぶ指導者育成に各方面から高い評価を受けている。地域の“げんき”、企業、行政、医療福祉の“げんき”、大学の“げんき”と3つ元気づくり支援を通して、「野外科学とKJ法」を継承し、日本を“げんき”にしていきたいと願い活動している。地方再生の寄りあいワークショップは、和歌山県や徳島県で実施し成果を上げている。
posted by オーライ!ニッポン会議 at 17:43| 住民主体のワークショップ