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大野修一(日本財団)
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犬山城 (01/18)
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嵐の中、30年ぶりのOECDへ [2016年03月09日(Wed)]
3月9日(水曜日) 
朝、というよりも夜中、3時過ぎに目を覚ました。今日のOECDでのプレゼンの準備や、メールチェックなどして過ごす。
6時ころ、今日の天気予報をネットで確認。それによれば、雨。最高気温は8度、最低気温は2度だとか。
窓の外を確認してみる。まだ降っていないようだが、いつ雨か雪が降り出してもおかしくない雰囲気。そう言えば、昨日、パリ空港で会ったスタッフも、前日は、霰がぱらついたと話していたっけ。
荷物から傘を取り出す。海外出張ではいつも折りたたみ傘を用意してはいるが、晴れ男の私としては、この傘を使うのは本当に久しぶり。ついでに、寒さに備えて日本から持って来た靴下用のホカロンも使うことになるかも知れないので持っていこう。
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<向こうにブローニュの森が見える>

洗面所で歯を磨いていたら、突然、鼻から出血。風邪で鼻をかみすぎたせいだろうか。ベッドに戻り、しばし、横になる。持病の薬を飲んでいるせいでいったん出血するとなかなか止まらない。いずれにせよ、プレゼンテーションの最中でなくてよかった。
OECDではタクシーで行こうかと思ったのだが、前回の出張時に買った地下鉄の回数券が残っている。確か、バスでも使えるはず。ネットで調べてみると、OECDの比較的近くまで行くバスがある。しかも、7分に一本、とあるではないか。それならと、バスで行くことにした。
ところが、渋滞にでも巻き込まれたのかバスは一向に来ない。しかも、バス停で待っているうちに冷たい雨が降ってきた。雨脚はどんどん強くなる。
3092.jpg
<雨が降るがバスは来ない>

結局、バスは10分以上待ってようやく到着したものの、車内は大混雑。バスを待っている間にびしょ濡れになってしまった。
しかし、大変なのは、むしろバスを降りてからだった。OECD最寄の停留所に着く頃には、外は強風と雨でまるで嵐のような状態。そこをしばらく歩くうちに、暴風にあおられて傘の骨が折れてしまった。諦めて、傘をたたんで歩いている人もいる。しかし、雨がかなり激しく降り続けるので頭を完全に無防備にするわけには行かない。
OECD本部に着く頃には、頭も肩もズボンも、全て、びしょ濡れになっていた。
風邪が悪化すると大変と、入り口脇でホカロンの封を切って靴と靴下の間に挟みこむ。
開始時間ぎりぎりに、会議の場所に到着。案内された机の上にはプログラムが配られ置いてあった。
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<ずぶ濡れでOECD本部に到着>

中身を見てびっくり。私のプレゼンの時間が、当初言われていた3番目、午後からのパネルではなく、なんと朝一番のパネルに変わっていたのだ。
びっくりして顔を上げた途端、司会者のミシカさんと目が合った。すると彼女、唐突にパネルの開始を告げた。「Mr. Ohnoからどうぞ」、「えっ、休憩を挟まず、しかも、この席のままで!」
原稿を確認する間もなく、半ば、しどろもどろになりながら始める外なかった。大汗をかきながらプレゼンを終えた途端、質問の手が上がった。
私の予定表では、今日の午前のセッションの最初のコーヒーブレイクの時間に、OECDの事務次長に就任している旧知の玉木さんを表敬することになっていた。
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<OECDでの会議が始まった>

ところが、この休憩時間も変更になっており、当初のプログラムより15分後ろにずれ込んでいる。すなわち、何と私のパネルが終わるより15分早く、玉木次長に会うことになっているのだ。
忙しい彼の時間をせっかく貰っておいて遅れるわけには行かない。かといって、自分のセッションを途中で抜け出すことも出来ないと気が気ではない。
幸い、私への質問の後は、別のプレゼンターの話が続いた。そこで、担当のエウェリナさんに事情を話して、会議室を抜け出した。ところがなんと、玉木さんは不在。秘書嬢によれば、約束してあったのは今日ではなくて、明日だという。再び、絶句。
プログラムの変更は他にもあった。今日の夜、当初の予定にはなかったレセプションが行われるというのだ。
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<雨上がりのシャトー>

しかし、モーレツな睡魔が襲ってきたので私はこれをスキップ、今夜も早めに床に就くことにしようと、ひとり帰ることにした。
外に出てみると既に、雨が上がっていた。シャトーと呼ばれるOECD本部ビルが、雨で洗われたせいなのか美しく輝いて見えた。私は、30数年前、OECDでトレイニーをしていたことがある。思い返せば、OECDには、その数年後に、一度訪れたことがあるくらいで、再訪はそれ以来初めて。30年ぶりの訪問なのであった。今朝は、大嵐の中で慌てて駆け込んだので、しみじみと周りを眺める余裕はなかったのだが、、、。
ホテルに帰ると、玉木さんからのメールが届いていた。今日の午後なら時間が取れる、という連絡だった。今からは戻れないので、お断りの返事をする。
なんとも、すべてがチグハグな1日であった。
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<夕方のエッフェル塔>

07時半 朝食
09時 ホテル出発
09時半 OECD財団ネットワーク会議
10時10分プレゼンテーション
12時半 昼食会
14時半 OECD財団ネットワーク会議
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